● 最近、色んな感じの曲やってますね。今回とか今までのホーム・Ｇプロデュースには無かった感じだし。ちょっとオールディーズ的な感じもするし。
タンコ（以下Ｔ）：そうだね。何となくムーミン用みたいなイメージで作ってあったプリプロのオケがあって、それを一緒に膨らませていった感じですね。

● 今回も聞いたらすぐ「来たぁ〜っ！」って感じで掴んでくるイントロで（笑）。
T：大変なんですよお、イントロ考えるのも。常に頭の中で色んなパターンを考えてるんですよ（笑）。

● 何か、こう懐かしい感じのムーミンの唄もいいですね。昔のR&Bっていうか、黒っぽさも感じるし。
T：前回の「ネバギバ」の時もそうだったんだけど、リズムがハチロク（6／8拍子）なんですよ。「ネバギバ」の時にやってみたら調子良かったから、今回はあれの春向けのマイナー・チェンジみたいな感じですね。

● ベースとドラムのリズムの刻み方が違いますもんね。そう、“甘酸っぱ切ない”コード感なんだけど、そのグルーヴが気持ちいいから芯が太い曲になりましたね。後奏のサックス・ソロとか結構長いけど、いい感じで聞けちゃいますね。
T：あれね（笑）。長いけどいいですよね、あれ。唄はシンプルにまとまっていて、ああいうリズムで、ああいうコード感で、ちょっと変わった感じで、レゲエっぽくないかな、ちょっと。

● いやレゲエでしょう。どレゲエですよ（笑）。

　サックスを吹いているのはジミー・クリフのバックなどで吹くことが多いというショーン・マクドナルドなる人。音色もいいし、吹きまくり感がナイス。ムーミン自身によるコーラス・アレンジも素晴らしい。「ちょっとしたことは気にせずに、楽しむ気持ちで行こうよ」というムーミンらしいメッセージは健在だ。因みにホーム・Ｇは、この秋公開の某映画のサントラとか、今色々極秘プロジェクトを進めている様だ。ヤバくなりそう。タンコくん Respect!

　カップリングの「Sweet Time」は、ホーム・Ｇのギタリスト、イワッチのプロデュース。ミッド・テンポの明るい曲調にギターのリフが印象的なトラック。フィーチャーされたのは昨年リリースしたアルバム『ダイナマイト潮風』も記憶に新しいバミューダ。メッチャ湘南ノリな脳天気な楽しい感じの1曲となった。この原稿を書くことになったことを告げた時のバミューダの話によると「とにかくバミューダが、バミューダが、といっぱい書いておいて下さい」とのことだった。それはさておき、ワッショイ野郎バミューダ。マニアックな芸人の様なこの男のステージは必見だ。

　そんな感じのムーミンの2005年始動第一弾。3月30日にもうリリース済みだ。みんなとにかく聞いてみよう。