2001年にリリースされたセカンド・アルバム『Run Come Save Me』でストリートの評価を得た後、マーキュリー・ミュージック・プライズにまでノミネイトされたルーツ・マヌーヴァは、UKが生んだジャマイカン二世のラッパーである。彼が何をどう言おうと、彼の新作『Awfully Deep』を聴けば、我々はUKヒップホップの未来像を見ることになるはずだ。 |
UKのヒップホップ、という問題の設定がまず違っていたのだ、とルーツ・マヌーヴァは言っているように思える。彼のニュー・アルバム『Awfully Deep』は、確かにヒップホップ・アルバムであるのだが、それ以前にUKの新しい音楽であり、だからこそ高く評価されたのではないだろうか? |
"Awfully Deep" Roots Manuva [Big Dada / BDCD072] |
自分の国ではない土地の音楽が、なぜ特定のスタイルを持つのか、それに魅了されても、その理由を探し出すのは簡単ではない。でも、ブリティッシュ・ブラックの音楽のどの時代の音楽を聞いても、何かの共通点を感じることは出来る。それは、純粋なレゲエからルーツ・マヌーヴァにまで僕たちには感じることが出来る何かだ。
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