ベイサイド・ジェニーで始まり、マザーホールを経て、“野外の聖地”舞洲へとやってきたジャパニーズ・レゲエ大阪夏の陣=「ハイエスト・マウンテン」。実に6回目にしての初野外で、単純に前回の動員の約5倍となる1万3千人(札止め)のレゲエ馬鹿が集結したこのイヴェントは、天候にも(何とか)恵まれ最後まで途切れる事なく“一体感”が味わえた素晴らしい内容だった。サウンドでは西のMJR(言わずもがなの主宰者)、Burn Down、Rodem Cyclone、東のMighty Crown、Sunset、がそれぞれ“サウンドにしか出来ないやり方”で盛り上げ、アーティストではハイエスト初登場のNG Headを筆頭に、大阪でも爆発!の盛り上げ番長H-Man、“ボナメリカ”のメッセージも熱かったBoogie Man、凄まじいまでの人気ぶりを見せた湘南乃風、力強いステージングが光ったMinmi、ダンスホールマナーの何たるかを体現したRyo the Skywalker、夕暮れ時の美景に美声を重ねてくれたMoomin、ズートスーツ姿でキメたネオ・エンターテイナー=Papa B、「Light Up 〜F.Bのテーマ〜」、「Bring It On」の大阪ヴァージョンからアゲまくりのFire Ball、そのスケールの大きな歌声で舞洲全体を包み込んだ歌姫Pushim、そしてフィーチュアリング・アーティストの登場も絶妙だった大トリJTBのメーターを振り切ったハイ・パフォーマンス、と、どこを取っても“ハイエスト”なステージだったことはこの祭に参加した人ならば誰もが感じ取れたことだろう。MC役の(しかししっかり一曲歌った)、そうあの音に最もウルサイRankin Taxiが「めちゃくちゃ気持ちいい〜!」と絶叫した位、“鳴り”、“抜け”が良く、当日急遽追加したスピーカーのせいもあって(?)その音の波は海の向こう側(さて、どこでしょう?)まで届いていたようだ。Home Grown、Super Trashが弾き出す一音一音の強力さも言わずもがな。かつては「ジャパスプ」で知られたこの地が“日本のアーティストだけの祭”のそのメッカとなったことを感慨深げに舞台上で語ったアーティストも少なくなかったが、それは他の参加者とて同じ事なのだろう。フィナーレのHome G「Irie Music」終了後「来年もここで観たいなぁ」という声がそこら中から聞こえてきたことも付記しておく。
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