日本で一番早く夏が来る沖縄で、「Japan Reggae Festa」という同名のビッグ・ダンスが、今年2回に分かれて開催された。今回お伝えするのは4月24日に行われた“タワーレコード25周年”という冠がついた通称「タワレゲ」という方である。場所は沖縄の野音とも言える宜野湾市海浜公園屋外劇場。
さていよいよ本番、悲しいことに天気はどんより曇り空だったが、スタート時点では“ちょっと少ないかな?”と思った観客も後半戦に突入する頃には満杯に。2回に分かれてもこんなに観客が入るとは、“沖縄のレゲエ好きは素晴らしい!”の一言。
で、前半の明るい間は、King RyukyuやSister Mayumiといった沖縄勢が地元パワーで会場を軽くMush Upし、独特な声で人気急のカルカヤマコトを筆頭に、爽やかなラヴァーズを聴かせてくれたBagdad Cafe The Trench Town、低音に体が震えまくったDry & Heavy、と異なるタイプのバンドが続々と登場。その合間に、練った選曲でゆるいところから徐々にアップに持っていった東京代表Sunsetや、曲をクイックでガンガンに繋げ、機材トラブルもなんのその、リル・ジョンやいかりや長介といったスペシャルをブチかました王者Mighty Crownらがサウンドとして盛上げ、会場はタワーレコードのタオルやら団扇の渦に。同じレゲエという名の下に、実に幅の広いサウンドを体験することが出来た前半であったが、そんな中、新人ながらも優しく安定感のある歌声のPangが、女性DJやダンサーも引き連れ、短い時間ながらも起伏のある華やかなステージを披露していたのが印象的だった。
さてさて、最強のダンスホール・バンド、Home Grownが一気に踊りたくなるサウンドをかき鳴らし、後半戦へ。と思ったら、ちらほらと小雨が……。が、「Wild Speed」ではヘリコプター、新曲「応援歌」では大合唱と、初登場の湘南乃風が雨の不安を軽く一掃。で、次も男性4人組で、しかもFire Ballということで会場のボルテージは最高潮に。久々のHome Grownとのコンビネイションも最高であったが、新曲「Burn Bad Mind」でタオルを上下に振らせ、しっかりと横浜讃歌「Under The Blue Light」もやったりするあたり、ハンパのないスーテジング。その後に現れたのが女王Pushim。いつもは締めに歌う
「Forever」をまず歌ってしまい、後半にアカペラでメッセージ性の強い新曲を披露したりと、次を見据えた堂々としたパフォーマンスであった。そしてラストのRyo the Skywalkerの番に。「ジャマイカから帰ってきたばかり」ということで「かなり緊張している」と言っていたが、未発表の新曲で踊らせ、さらに新しいダンスを披露し、Ryo自身が「みんな踊りすぎ(笑)」と言うまで会場をダンス一色にしたりとパワー全開。イベントのラストを飾るには相応しいステージであった。
で、最後に恒例のラバダブ・タイムになると、段々と雨が激しくなり、ちょうどいいタイミングでダンスが終了。レゲエの神様がギリギリまで天気をキープしてくれたのでは?と思った「タワレゲ」のダンスであった。