Mix Tape & Mix CD
1. Kaminari-Kazoku / Mix Tape(えん突つ)
時代を越えてヘッズの熱い支持を受ける革命的ファミリア=雷家族の音源でまとめた最新ミックス・テープ。同家族が誇るスキルフルなDJ=ミッシーとアメケンが両サイドに分かれ、またホスト役に各々、シンノスケ、D.O.を迎えて贈るは、「雷電」を始めとするブランニュー・シットから、Twigy、You The Rock★、G.K. Maryan、Rino Latina IIらのここ最近の代表曲ばかり。2枚使いは勿論のこと、ブレンド、フリースタイル等、エクスクルーシヴな要素もテンコ盛り。


Albums
2.Hi-Current Vibes feat. DJ Masaru & DJ Kenta / Collection Vibes(Hi-Current Vibes)
E.G.G.Man率いる“ハイ・カレント・ヴァイブス”からの新たなるミックス・コレクション。「Battle Entertainment Showcase」と銘打たれている通り、これはDJ2人のサシの対決盤(2枚組)という仕様で、E.G.G.ManのライヴDJも務めるMasaruがサウス、ウエッサイ、ダンスホール込の旬の選曲25チューンでVibesを上げれば、対するKentaはブレンド、同ネタ繋ぎを交えた43チューンで勝負。各々の持ち味が如実に出た好ファイト、となった次第。いやーアツいです!
3. Black Moon / Total Eclipse (Sony)

何気に90'sヒップホップがキテる、と言われる現在(?)、まさにその象徴的なビッグ・グループの一つだった彼等が約4年ぶりとなる3rdをドロップ。これが古くからのブートキャンプ・マニアを狂喜させる好内容! ビートマイナーズが当たり前の如く約半数のプロデュースを手掛けていて、グイグイと効いてくるビートとライムがタップリと味わえる他、ノッツやダン・ザ・マン、マス・アピールらとのセッションも有、気の抜けない一枚に。コレを待ってたヒト、多いでしょ!?
4. Bravehearts / Bravehearted (Sony)

ナズの実弟ジャングルと相棒のウィズからなるQBのラップ・デュオ=ブレイブハーツの初のアルバム。サントラ『Belly』への参加で注目を集め、ご存知「 Oochie Wally」のヒットで完全認知されるに至った彼らは、どこまでもストリートのトーク・シットに拘る連中。ハーコーなサグ・アンセムだけでなくフロア向けのパーティー・チューンも得意。リル・ジョン作のダーティ・サウス路線のシングル曲に驚かされた人も多いだろうが相性もバッチリ。ナズも4曲フィーチュア。
5. Nick Cannon / Nick Cannon (BMG)

映画『ドラムライン』や『Love Don't A Thig』の主演でも知られる若手人気コメディアン/TVスター=ニック・キャノンのデビュー作。といっても彼は元々ラッパー志望で地元サンディエゴでグループを組んでいたほど。R・ケリー、P・ディディ、メアリー・J・ブライジ、ジャスト・ブレイズ、B2K、ジョー、ニヴェア、イン・ヤン・ツインズ、ビズ・マーキーといった豪華ゲスト&プロデュース陣が後押しする本作は、ネクスト・ウィル・スミスと呼ばれる彼のエンターテイナーぶりがフルに発揮されたイマドキ、な仕上がりに。
6. DJ Rhettmatic / Exclusive Collection(Up Above)

マンハッタン・レコードとUSのアップ・アバブがガッチリ手を組んだジャパン・エクスクルーシヴ 12インチ・コレクションの数々が遂にコンピレーションに! 収録されているのは、ジェイ・ディー、ダイレイテッド・ピープルズ、DJスピナ、ピート・ロック、ビートナッツ、クール・G・ラップ、トニー・タッチ、ジュラシック5等々の市場でクラブで話題を呼んだあの曲この曲全15曲。更にはビート・ジャンキーズのレットマティック本人による“手抜きナシ”のミックスCDがセットされている、というカユいところに手が届くような企画盤。 
7.Asheru and Blue Black / Asheru and Blue Black Of The Unspoken Heard 48 Months (Miclife)

当コーナーでも取り上げたことのある“Jamboree”他の初期代表曲、未発表トラックでコンパイルされたアシェールとブルーブラックの軌跡。あのキラ星の如き名盤『Soon Come...』が誕生するまでの48ヶ月がここに記録されている。それにしても、ベッドルーム・ウィザードからオブセッション、グラップ・ルーヴァ、ジンジ・ブラウン、88キーズ、DJスピナ等々、彼らは多くの才能あるビートメイカーに愛されていたものだ。いつまでもフレッシュであり続けるアートがここに在る。
8.V .A. / The Beat Generation(Hostess)
英“BBE”の好評シリーズ『ビート・ジェネレーション』の成果を編集したコンピレーション。ジェイ・ディー、ピート・ロック、ウィル・アイ・アム、マーリィー・マール、DJスピナ、DJジャジー・ジェフ、キング・ブリット、ラリー・ゴールドの各アルバムより抜粋された個性的な楽曲群に加えて、何と大ラスにはオリジナル・ビート・ジェネレーション=故アレン・ギンズバーグの語りが…。「アナタ自身を表す作品を作って下さい」という、ゆるくも核心をついたオファーが奮い立たせたプロデューサーたちの残した宝石。
9. Kool G Rap / Click Of Respect(Flavour Of Sound)
ワン・ショットで“イン・ザ・ペイント”を離れた“オリジナルQBギャングスタ・スタイル・ラッパー”G・ラップの最新作。自らのクルー=5ファミリー・クリックを迎え、相も変わらずハードボイルドな世界を繰り広げるGラップに、これまでのファンは全員首を揺すぶられること必至。嫁さんラッパー=マー・バーカーの堂に入ったパフォーマンスもそうだが、G・ラップの肝入りはタフな連中ばかり。勿論、親方のあのマシンガン・ラップこそが最大の聴きモノ。制作ではバックワイルド、Dr.ピリオドも絡んでいる。
10. 般若 / おはよう日本(Future Shock)
妄走族一番鬼=般若の衝撃のソロ・デビュー・アルバムがいよいよ解禁! 昭和の残党スタイルでガンガン斬り込んでくるラップは、ムキ出しの熱を帯びている。ストーリー物であろうが何だろうが全てがリアルに聴く物に突き刺さってくる。DJ Yasu、Gas Crackerz、Subzero、刃頭、Romeo SP、秋田犬どぶ六が用意したトラックで禁句も何のその、の大暴れ。Twigy、You The Rock★、565、Kenta-5-Rasらとの競演も凄まじいばかり。
11. Nigo / (B)APE Sounds(Ape Sounds)

噂がウワサを呼ぶ、(B)APE General=Nigoの企てによるヒップホップ・アルバム。NYのトラックメイカー=Neek Rusherのビートをメインに、エイプ・サウンズ、GP、DJ Kaori、そして何とDJシャドウにネプチューンズ、といった盤石のトラック群に乗る面子は…。とてもここに収まりきれません! ただハッキリ言える事は、誰もがこのスペシャルな空間をハイ・パフォーマンスで埋めている、という事だけ。Nigoが考える“東京発のヒップホップ”その最新にして先鋭のコレクション。


Single

12. MC Maira / Funky New Styler (Overheat)

MoominやDS455、Loop Junctionの作品でもその声、オリジナリティをしっかり認識することが出来た“俺節フィーメイル・ラッパー”MCマイラのソロ名義初のE.P。タイトル曲をDJ PMXが、そして裏面曲「Lion」をケツメイシのKohnoが各々プロデュースし、このファンキーなニュースタイラーの才能はいい具合にハジケている。耳を引きつける意味深なフレーズとライム、そのドクトクのグルーヴにハマれば最後。アルバムが待ち遠しくなるベスト・カップリング。