| 年末です。皆様、いかがお過ごしですか？ 私は、つらつらと過ぎていく時と戦い、来年に向け、爆弾をしかけています。とりあえず、一年間、おつきあい、ありがとうございます。皆様も、このヒップホップ界と世直しに共同戦線で参加する事を期待しております。メールも受付ておりますの で、bfstnyc@nyc.rr.comまで、ハラー！ ●今月のアワード グラミーがラップ部門を設けた当時は、多くのアーティストが、その遅い対応とレイシズムたっぷりのグラミー委員達を非難する意味でボイコットし たものでした。初期は、フレッシュ・プリンスとか全く脅威のないというか、彼等の水準で大人しいものばかり選ばれていましたが、政策でパブリック・エネミーに賞を与え、抱き込もうという明らかな動きもしていて、見事にPEにボイコットされるという顛末もありましたな。そのグラミー、今年はアウ ト・キャスト、ジェイZ、カテゴリーにどうして入るのか分からないビヨンセなどが、ノミネートされています。アウト・キャストは現代のフレッシュ・プリンスなのか、どこでも手放しにもてはやされていて、ウンザリ。別にゲイの方々に問題はないけど、明らかにゲイ・コミュニティを意識したマーケッティングの方法等、したたかにも程があって、吐き気がします。ジェイは3度目の引退宣言をしていますが、MTVのインタヴューで、「女性蔑視の批判にはどう答える？」という質問で、「昔、女に酷い目にあってから、二度と同じ思いをしたくないから、女性と距離を置いている」と、小学生並みの回答をしています。もう一人のノミ二ーはエミネムで、ドクター・ドレの白人版、ミニ・ミーも、もうみんな飽きただろ？ ●今月のマーダーINC 50セントとのビーフに、ファラカーンの介入、そして、ラッセル・シモンズがクリーンな政治入りを果たそうと態度を何度も改め、しかし、新作が『Clap Back』と、もう精神分裂ぎみのマーダーインクだが、今回、社首のアーヴ・ガッティが記者会見で、社名変更を発表。ロックダウン・レコードが新社名とのこと。理由は、名前にまつわるネガティヴな反応を収める為との事だが、一般をバカにするのもいい加減にして欲しい。ファラカーンの呼びかけにまだ答えていない50は、待っている分、利があり、もう、はやく奴らの息の根を止めて、自分も刑務所にでも入って欲しいね？ ●今月のドラマ ラッパーとしてより、アクターとしての方が忙しいオニクスのフレドロ・スターが、今月行われたヴァイブ・マガジンのアワード・ショウで、同席していた50セントともめ事を起こした。本人のコメントでは、司法的に詳しく説明出来ないが、とにかくフィジカルなケンカがあったとだけは述べている。更に50との関係だが、お互い、故ジャム・マスター・ジェイの元に育ち、地元をシェアする仲だが、50がフレドロの同僚、スティッキー・フィンガースについて、ネガティヴなコメントをしたのが発端と説明。いつになったら、このバカなスタントとドラマは終わるのか？ ●今月のドラマ２ 先月末、コメディ・セントラルというケーブル局のトーク・ショウに、アルバムのプロモーションで出演したワイクレフが、ジョージ・ブッシュを非難というひと場面があった。ご存じの様に、多くのアメリカの大企業が、この戦争とイラクへの介入に暗躍していて、大企業となったヒップホップ界も、こういった会社との関係上、誰もブッシュを非難しなかったが、今回、ソニーがドイツと組むという事でやや自由がきいたのか、こういったスタントがあった。 勿論、彼自身、こういう大企業に対してのコメント無しというそつの無さだったが、まあ、最終作となりそうなアルバム、頑張って欲しい。個人的には、彼に何も思い入れはないし、彼のヒップホップを搾取するコマーシャル振りにはうんざりしていたが、嬉々とハイネケンのコマーシャルに出演しているジェイZとかと比べると、快挙？ |
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