●密着26時/Pretty Ranx
声凄くいいじゃないですか。若いんだからカッコよく見せてやろうっていうやまっ気をもっと出した方がいいね。プロデューサーの指示に生真面目に応えてくれたし、本人も学んだだろうし、それを活かして行けるような下地をもってるね。
●Stage/Ent Deal League
フロム浅草。兄貴分(Racy Bullet)がしっかりしてるから、アンテナとか感覚は問題ないです。それを自分らの中にあてはめて、体力とか歌唱力を含んだ意味で表現力を磨いていけば、かなり期待大だね。
●Still/Cherry Eye
Moofireのご推薦なんだけど、この子は頭いいね〜。リリックを(客観的に)突き放したような所から作れていける印象があるね。特色を残しつつもっと広範囲な表現力を身に付けるいいんじゃないかな。
● グビグビ〜祝!阪神タイガース優勝Version〜/ラッキー池ちゃん
欲しかった「イタリヤ〜ン」は他のレーベルに録られていて使えなかったんですけど(笑)、この人はKurtis Flyもそうだけど、レゲエの持ってる幅広さを見せるにはぴったりの存在であると。Hase-Tとのリズムのはまりも良くてヴァイブスをかき立てるものがありますね。
● 熱帯夜/Key Rock
ジャマイカ人の発声に命を賭けているというところだと思うんだよね。それで前の曲(『XX BAD』収録の「Progress」)より進化しているし。レゲエ、ダンスホールに対する情熱が感じられるところがいいね。
●コヤジネーター/Kameman
これが情けないキャラでね(笑)。でもこのオールドスクールなヴァイブスはジャマイカのスタジオでも人気を博して、「これはロッカーズだ」とか「ラバダブDJだ」とか言われてましたね。
● Keywordはホッコリ/心-G
フロム相模原。ハイノートな声が意外と伸びてていいですね。前からやってる持ちネタらしいのでフロウもしっかりしてるので、彼の代表曲の一つになるんでしょう。歌心があるから、これを活かして拡げていけばさらに飛躍するでしょう。
● ジャマイカの女/Kurtis Fly
京都のビッグマンですね。完全に狙った通り笑いがもれる、いい感じなクレイジーケンのりのダンスホール歌謡に仕上がってますね。まあジョージ・ヌークスの世界ですね(笑)。これをできるのはこの方しかいないですね。ちょっと怖いアンダーグランドな感じがしていいんじゃないでしょうか。
● オアシスの男/Hush
フロム湘南の若手ですね。若さをぶつけてもらった感じかな。テコ入れしてアイデア(Home Grownの「Oasis」の替え歌)を盛り込んで。本人がこれからどうやってかなきゃいけないか学んだんじゃないかな。この経験をどう活かして行くか楽しみにしたいね。
● Hey Loud!/Soul Eye
豊橋Ya-Lowのご推薦で。この人もダンスホールのどこに魅力を感じて始めたか、よく分る歌声なんだよね。底力のあるコワモテのDJをしたいと、破壊力のある歌を歌いたいと思ってる人だよね。それをそのままやり続けてほしいね。
● 金魚のフン/3Valcan
広島のDoggy、Jackie One、Key Rockの3人ですね。もうちょっと歌っぽい感じも欲しかった所もあるけど、キャラあるしね。それぞれがインディペンデントで成り立ちつつ、やってるから3Valcanは一年に一回でも二回でも曲が作れると思うね。
● Winner/Goki
ジャマイカでネタをあたためていたってことで、ジャマイカでレコーディングさせてもらって。ある意味ケイプルトンの発声と一部被っている部分を買って入ってもらったんだよね。ジャマイカでチャージしつつ、日本で自分のエネルギーを出して行くのを繰り返して行くのが必要かもね。
● Microphone Warrior/Soldier
パワーありますね。ポテンシャルは充分だから、凄みが出せればいいじゃないかな。上の人をリスペクトしつつもなめてかかるような、そういう太々しさをすべてのDJに求めるね。太々しさが頼もしさにつながるからね。
トラックとしてはSly Danbar、LenkyそしてTanco(Home Grown)によるデニス・ブラウンで有名な "Revolution" のリメイクにオリジナルの "Boogie Nights"、Kon "MPC" Kenによる "Bomboo House"、Hase-Tによる "Hot Hot" の4トラックが使用され、ミックスは<Fat Eyes>レーベルを主宰しているLinford "Fatta" Marshallによってミキシング・ラブで行われ、プロデューサー曰く「一番いいエンジニアをゲットできた」とのこと。これまでも多数の素晴らしいアーティストを輩出してきたこのシリーズ、今回は如何なものか、チェックしていただきたい。
|