・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・,





  ブッシュがアフリカで遊説してます。昔から、アフリカは、フランスや、オランダ、イギリスなどのヨーロッパ諸国から、その帝国主義によって被害を被り続けていて、しかもアメリカなのか、ユダヤ経済だかわからないけど、イスラム叩きで、何かとアメリカ軍の介入が増えている。そんな所に急に顔を出して、エイズ撲滅に援助したいとか言っているのは、セールスマンが家に上がった途端、ヤクザになっちゃうみたいな図で、倒れました。今は、例の携帯電話に必要な鉱物目当てだったり、アフリカでの石油のコントロールをこのどさくさにやろうと示唆されているが、結局、世界征服ですね。そのサウス・アフリカでのニュースもある今月ですが、俺は絶対、サン・シティでプレイしないぜ?


今月の恐喝
 今年始め、ケーブル局、BETで、ストリッパーだった素性をバラしたイヴだが、その波紋はまだ続いていた。こちらの巨大ネットワーク、UPNのコメディ・ショウで、女優としてレギュラー出演予定だった彼女に、そのストリッパー時代に撮られたとみられるオール・ヌードの写真をネタに、彼女とマネージメント会社が脅迫されていたと、7/10、マネージメントのスポークス・マンを通して発表。最近に限らず、どんなスキャンダラスな話題でも話題になれば割とOKなアメリカですが、いわゆるゴールデン・タイムで、ティーンをターゲットとしたこのショウから降板という噂も出ていて気の毒。J・ロウのセックス・ヴィデオは、何のインパクトもなかったから大丈夫か?


今月のジャム
 独立記念日周辺はイヴェントも多かったが、渋いDJのセレクションのジャムが、ブルックリンはグリーンポイントのヒューゴ・マーティネズ・ギャラリーで密かに行われた。DJ陣は、ボビート、スピナ、フェイズ2という各時代をレプリゼントするという趣向だったが、ひいき目無しでフェイズ2が断トツでした。最近は、ヨーロッパなどでツアーも敢行していて、その渋さは言葉では説明できないが、初期Bボーイの精神が反映したプレイで、他のDJ達のありきたりなブレイク・ビーツとは明らかに趣向が違い、ダンサーとしてのテイストも見せた。彼が嫌いな言葉、グラフィティだけの人ではない本来のBボーイの姿は、日本でも是非みせたい?

今月のジャム2
 7/5に、アップ・タウンは、145丁目で、フィアレス4のライヴが、行われた。フュリアス55や、トレチャラス3と比べると、一般には影が薄い彼らだが(だって、ヒット曲はと聞かれて即答出来る?)、メンバーのティートは、自身のレーヴェルも運営していて、現代のシーンにも精通している。ライヴは、そのティートのソロ・プロジェクトの曲にはじまり、ヒット曲の連続という構成だったが、最近あまり見ない昔カタギのアップタウンのショウマン・シップにあふれたショウだった。曲間のMCも、最近のシーンを危惧する言葉が多く、こういった古株がこうしてシーンの舵を取るにあたって、適切なアドヴァイスが出来る機会がもっと増える事を期待したくなった。過去の作品だけで、レプリゼントし続ける伝統芸能ラッパー達にも見せたいショウだった?

今月の謝罪
 なんと、サウス・アフリカでコンサートをやっていたJAルールだが、地元DJから、謝罪もとめて告訴されていた。そのサウス・アフリカのDJスタックス(なんか聞いた事あるな)が、そのJAのコンサートのオープニングを務めたのだが、そのセットで、50センツの「21クエスチョン」をかけたら、JAのボディ・ガードが彼に詰め寄り、レコードを渡すか、ショウの後に首を折られるか選べと脅迫、その後、レコードを勝手に取り上げ、叩き割り、床に捨てたとも供述。コンサートのプロモーターは、全く事件に無関心で、行き場の無いスタックスが、サウス・アフリカの法廷に出た模様?

今月のマーケッティング
 コロラドの田舎ビール、クアーズが、ヒップホップの4つの要素を祝って、コレクターズ・エディションのデザインをあしらったクアーズ・ライトを発売するそうだ。なんでもヒップホップの4つの要素、Bボーイング、MCイング、グラフィティ!とターンテーブリニズム(ここで、無知丸出し。DJイングでしょ? ヒップホップ創成期に、ターンテーブリニズムなんて言葉はなかったし、この言葉自体が、ヒップホップとDJを別にする言葉に聞こえるんだけど…)をイメージして、地元のアーティストに描かせた絵を缶にプリントするそうな。確かこの会社、数年前に、人種差別のカドで訴えられてなかったか?

今月のディス
 キューバン・リンクが、首になったテラー・スクワッドに向けて、ディス・ソングを発表。しかもDJケイ・スレイも登場するという内容のオマケもついている。おおまかなリリックスは、「このパパを見たら、警察を呼びな。俺は、切られたが、お前達は、俺を終わらせた訳じゃない。今から、本当の怒りに振れる時が来た」とテラースクワッドに向け、ケイ・スレイには、「48歳のディック・ライダー(人を利用するという意味?)で、いつまでも居るな」とやっています。そして、そのケイ・スレイのミックスCDでは、キャムロンがまたナズに向かって吠えています。内容は、ナズがコンサート・プロモーターにキャムを使うなとリクエストしたという疑いを糾弾するもので、どうでもいい感じ?




沼田 充司
...........................................................
DJ/プロデューサー。 レーベル<ブダフェスト>主宰。 雑誌『ブラスト』でも執筆中。 ニューヨーク在住。 (Photo by Tiger)