●まず、今回のアルバム制作の経緯を教えて下さい。
B.P.:KashmereとKen-Jayを前から知ってたじゃないですか。結局、やろうとしてもみんな独立しちゃてるんで、俺んとこでやるって言っても自分のとこをやってからって感じじゃないですか。それなら一緒にやれる奴からどんどんやろうと言うことで始まったんですけど。Silver Buckは前からカセットで聞いてて、凄い面白いなと思って。まぁ、俺にしか出来ないだろうし、作品を作るとしたら俺しかいないなぁと思って。
●B.P.2011の参加アーティストの魅力を聞かせて下さい。
B.P.:Silver Buckは、今まで出会った中で最高の人材ですね。こんなにキャラが立つ、俺用のキャラってないですよね。Rudeboy Faceはスターに育てたいなぁと思ってるんですけど。「夜の街」とか評判良いですよね。本人も「評判が全然違います」って言ってましたけどね。ただ、遊びに行く歌なんだけど、男の子の気持ちをキャッチしてるって本人も自覚してるんですよね。KashmereはRudeboy Faceと組ませると絶妙ですよね。 お姉ちゃん殺しの声で、組んでよし、寝てよし、ホント重宝なんですよね。Ken-Jayは俺のやり方を継承してくれるであろう師範代的存在ですね。 *
●「今までに出会った中で最高の人材」とB.P.に絶賛されていますが、あなたから見たB.P.はどんな人ですか?
Silver Buck(以下S):何処にでもいる普通の不良とかヤクザにしか成り得ない奴…そういう奴らの可能性を大事にしてくれる様な、分ってる人ですね。別に特別じゃないと思うんです。
●以前、「レゲエは何もない奴が何かを掴む音楽だと思う」と語っていましたが、マイクを握ってから変化はありましたか?
S:変化はありますよ。暴走族やヤクザだったり、刑務所に出入りしていても、堂々と表に出て行けるっていう事を証明できた。実際、周りの反響が凄いですから。「ホントに歌ってんのかよ!」って(笑)。今迄いろんな経験してきたけど、選択肢が増えましたね。だけどこれは中間地点でしかない。流れていくもんじゃないですか? Bob Marleyから始まって、JAP jamがあって、今がある。
●今後の作品で伝えたいテーマなど教えてください。
S:日本人じゃなきゃわかんないような事を歌いたいですね。どんな小さな事にも突っ込んでいきたいですね。暴力や不良が良いいって言ってる訳じゃないですから。実際こうやって(留置所に)入ってますから(笑)。もっと自由に自分の考えを示していきたいです。
●あなたの作品を聞いてくれている人達にメッセージを!
S:言いたい事を人前で言えない人とか、家に閉じこもってる人がいたら、堂々と外に出てきたらいい。一人だと思わないで、もっと出てきてアピールして、自分の言う言葉に対して責任を持って欲しい。どんなに人と違っても、周りに流されないで欲しいです。それから俺が歌う事の一番の目的は、「捕まるのはプラスではない」って事にみんなに気付かせる事。捕まってから気付くんじゃなくて。でも、もし捕まったとしても、捕まった事をマイナスのまま終わらせるんじゃなくて、少しでもプラスに考えて欲しい。それを身をもって歌ってるから。今が全てじゃないから。良い事も悪い事も経験だし、その後の姿勢次第だと思う。 拘留中のSilver Buckが聞かせてくれた生の声どう感じて貰えただろうか? 改めてB.P.2011で聞ける曲が、一生懸命に生きてる人達の心の歌だと言う事を分って貰えたのではないだろうか?
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