Mule Train
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Cool Wise Men |
Cool Wise MenとMule Train、ともに東京のオーセンティック・スカ・シーンを支えてきたバンドだ。そんな彼らが、時をほぼ同じくしてアルバムをリリースした。 世田谷を拠点に活動を続けるCool Wise Menは、すでに10年を超える歴史をもつバンドだが、3年ぶりとなるセカンド・アルバム『Faith』で新たなスタートラインに立ったと息巻く。 「メンバーの出入りもあったけど、要は一番絆が深いヤツらが今残ってる感じだから。このメンツこそがオリジナル・メンバーだって思ってる」(篠田智仁/b) 「だから、長く続いてるけど、今はすごくフレッシュですね」(浜田光風/tp) 今作でもRub-A-Dub MarketやMartin KinooといったレゲエDJをゲストに迎えるなど、スカを基軸にしたジャマイカ音楽のタテのつながりと、ジャズ、カリプソ、キューバ音楽などのヨコのつながりをしっかりと打ち出したうえで、メンバー7人7様の多岐に渡るセンスをサウンドに反映させているのが彼らの魅力といえる。 「結局一番好きなのはスカっていうのでつながってるんだけど、ジャンルは違っても裏を感じる音楽にグッとくるというか……そこのヴァイブレーションの感じ取る感覚がどっかで共通してる」(浜田) 時代も地域を超えてさまざまな音楽に刺激をうけるなかで、自分のセンスだけを頼りにいかに図太いスジをみせていくことができるか? それも、実に東京っぽい感覚のような気がしてならない。 かたやMule Train。96年に結成された彼らが『Big Shot』のオーガナイザー山口‘Gucci’佳宏をプロデュースに迎えて、初アルバム『Humming Bird』を完成させた。 「地元の仲間で作ったバンドだったので、まさかアルバムを作ってしまうなんて思ってもなかったんですけど、今のMule Trainをうまく出せたと思ってます。でも、現時点ではさらに新しいMule Trainの音になってます」(川村孝裕/dr) Cool Wise Men同様、Mule Trainも都内のクラブ・イヴェントを中心にライヴ活動を展開してきたバンドだが、そんな彼らは東京のシーンをどう見てるのだろうか? 「やっぱり東京は、バンド数もイヴェントも多いからどんどん新しい人たちが出て来る。その一方で、昔からいる人たちもずっと変わらずにいるんで安心します。まぁ、それは東京に限らずなんですけど、そうして盛り上がってきたことで、日常生活でもスカのリズムが流れてきたりして、一般の人の耳にも入ってますからね」(川村) MuleTrainに、スカを演奏するときに一番に心掛けているのは何なのか?と質問したところ、「スカは大衆音楽」(川村)という答えが帰ってきた。その時代ごとに人々の志向や風潮を映し出してきたのが大衆音楽だとしたら、スカが盛り上がりをみせている今の世を悲観する必要は、さほどないのかも? とりあえず……酒浴びて、踊っとけ!
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