1. Elephant Man / Pon The River Pon The Bank (Q45)
既にIrie FM等では超パワー・プレイ中だった噂のニュー・チューン。軽快にロックするオリジナル・トラックの出来も優秀。又々のニュー・ダンスねたで人気爆発中。弾けるDJもいつも通り。この勢いは一体いつまで続くのか。どんなダンスかは見てのお楽しみ。
2. Tanto Metro & Devonte / Thug Party (40/40)

まだまだ出てます、"Master Peace" の後発ニュー。流麗かつグルーヴィなキーボードを更に加えたアレンジ。良い意味でダンスホールっぽくないピップさがこの人のトラックの特徴ですね。Thugアンセムなリリックスと相俟ってアメリカでもウケそうな一曲。
3. Ward 21 / Gangster In Town (40/40)

"Master Peace"。珍しく歌パートを設けたちょっとT.O.K.チックなマイク・リレー。その分、いつものハッチャケた展開は控えめだ。B面はSpragga、Sugar Slick、Brigadierのコンビネーションのバッド・マン・チューンで、こっちの方が良いかも。
4. Buju Banton / Lock It (40/40)
"Lock It"。これもシンセキーボードを更に加えた別アレンジ。歯切れの良さはないながらも、矢継ぎ早に言葉を紡ぎだしバビロン・システムを批判。悪の根源を成す人々へ警告を発する内容でBujuらしいチューン。
5. Buju Banton & Bounty Killer / Teaser (Steely & Clevie)

久々のスティ&クリ名義でのリリース。以前から話題のコンビネーションで、オリジナル・ジャグリン・トラック使用。まだまだスティ&クリの創造力は衰えておりません。同時リリースのBeenie、Shabba、Elephant等のチューンもバッチリの出来。
6. Spragga Benz & Bounty Killer / Believe It Or Not (Jah Show Come)

こちらも話題の一曲。性急なリズムが不穏で荒々しいムードたっぷりのオリジナル・トラック "Earth, Wind & Flames"。タイトルの文句をフックに展開する激悪バッド・マン・チューン。攻撃対象に撃ちまくり、ビビらせる内容は勿論、ダブにもピッタリ。
7. Vybez Cartel / Straight Gangster (Jah Showcome)

"Earth, Wind & Flames" 使用。これも凶悪。Shone Coneのバック・コーラスを従えたギャングスタ・アンセム。独特なフロウで、きっちりライムしながらもフリー・フォームなオリジナル・スタイル。パンチラインの作り方が上手いです。
8. Lexxus & Mr.Vegas / One More Time (Play House)

前号で紹介した "Hydro" の後発ニュー。最近すっかり定番化した二人のコンビネーション。キャッチーでメロディアスなパートのVegasに呼応するLexxusのDJは、叩き付けるビートにピッタリ。スキルフルです。ギャルへのダンス推進ソング。
9. Sanchez / War (Joe Fraiser)
昨年発売のロングラン・ヒット「Frenzy」と同トラック使用。「Frenzy」もダブには最適な歌詞内容だったけど、こちらは、まんまサウンド・チューン。ヴォイス・サンプリング等を使って現場感をアピールする以外は、ほぼ素のサウンド。
10. Anthony B & Seed / Water Pumpee (Germaican)

ドイツのレーベル。以前にAnthony Bがリリースしていた曲のセルフ・リメイク。トラックはGregoryの名作「Night Nurse」の焼き直し。ホーン・パートはオリジナルとは別のフレーズに。ブーストするベースラインがグッドな過去のダンスを賛美するチューン。
11. K.C. Jockey & Elephantman / Diggy Diggy (Sweet Sadies)
VPディストリビュートのニュー・レーベル。Annex "Sweat" からヒップホップ色を差し引いた様なトラック。パンチの効いたシンプルなジャグリン・リズム。Diggy Diggy (Sex) を何度もしたいって歌で絶倫振りをアピールする2人のDJコンビ。
12. .O.K. & Cobra / Gangsta's Law(Laser Lights)
オリジナル・トラック "H&K"。どちらかと言えば主役はCobraなミニマムな音作りのジャグリン。T.O.K.はコーラス等のサポートとDJで出番はイーブンだけど、この歌詞内容だとCobraに軍配が上がる。いつでも準備OK、戦闘大好きってリリックス。
13. After Shack / Dilemma (Double Trouble)
Nelly & Kellyの大ヒット曲をカヴァー。サウンドも元曲のものを忠実に活かしてダンスホールのビートをオーヴァー・ダビングした感じ。シンガー・パートもKellyにそっくりで、NellyのパートはレゲエDJに変えてあります。アーティストの詳細はノンクレジット。
14. T.O.K. & Alozade / Nuh Pet Gal [Remix] (Bronx)

ニュー・アルバムを控えたBujuの最新チューンはポップでダンサブル。お洒落なキーボードを配した軽めのダンスホールで万人受けしそう。最近のBujuには珍しい男女の駆け引きがテーマ。Nadineのパートに対して必死にアピールする展開も久々。