【海外オムニバス・アルバム】 キラ:リズムの年って言うけど、昔っからそうなんだよね。それってGleensleevesやVPが1ウェイ・アルバムをきっちり出したから、一般的にはそういう印象が強いだけなんじゃないかな。 |
Old To The New-Steely & Clevie Tribute To
Joe Gibbs Classics / Steely & Clevie (VP) |
Diwali / V.A.
(40/40 / Greensleeves) |
Party Time / V.A.
(In Time Music / VP) |
Strictly The Best Vol.29 / V.A.
(VP) |
Strictly The Best Vol.30 / V.A.
(VP) |
Spice Of Love / Mighty Crown
(Victor) |
【リイシュー・アルバム】 八幡:今年は本当に良かったね! お金使いましたよ。 大場:それじゃ、ここで本誌でリイシュー系を担当している武田さんに参加して頂いて…。 武田:良かったですね。やっぱりSoul Jazzの "Studio 1" シリーズとTrojan。Trojanのボックスって月いちくらいで出てたし。ダブリはあるけど、そういうの越えてますよね。あとBlood & Fireの "Select Cuts" シリーズかな。特にSoul Jazzって "100%" シリーズで色んなレゲエの聴き方があるって分からせた上でStudio 1に持って来たっていう。しかも入門用って訳じゃなくて結構突っ込んであるし。音質も素晴らしい。単に貴重な音をそのまま出すんじゃないこういう編集盤って送り手側の愛情が凄く伝わるんですよね。 キラ:ちゃんと無視出来ない曲が入ってるんだよね。もうすぐ出る『Studio One Story』はDVDが期待出来るね。来年1位決定かな? あと俺としては "The Complete Bob Marley & The Wailers 1967 To 1972" シリーズのIVとV。どんだけ血眼になって探してたかって曲や噂には聞いてたけどって曲がいっぱい入っているし。1曲ウン万円ってのがゴロゴロ。ほんとコンプリートしてますよ。あと今年はちょっと地味だったけど、やっぱりHeartbeatもTreasure Isleのいい編集盤を出してたし。スカと言えばTop Deckの7"の8枚組『Top Deck Ska 45's Box』もついつい買っちゃいますよね。 八幡:Maximunm PressureのDigital-B音源『Flag Frow High』とXterminator音源『Rough Inna Town』もね。今の時代に意義あるよね。 大場:Wackie'sの貴重盤もたっぷりと出ましたね。Sugar Minotto『Wicked Ago Feel It』は持ってなかった人には嬉しかったんじゃない? あと前回好評だった『Relaxin' With Lovers』の第二弾も良かったしね。 塩田:こだまさん関係のも20周年という事でいっぱい出ましたね。『1982/2002』『14 Echo+1』『Kodama & Gota Live』、それとアナログ盤のみの『Dubwise』も。そう言えばJammy'sも90年前後のがどばっと出てますね。 石川:Alpha Enterpriseもアーティスト単位でCDで出したけど、輸入アナログ盤もどっと入ってるんですよね。あっ、Dennis Brown『The Promised Land 1977-79』を忘れてた。 八幡:これだけ愛情を持って真面目な取り組み方をするレーベルが増えて、シーン全体がレベル・アップしてきたよね。買う方は今年、ほんと嬉しかったよね? |
Studio One Scorcher / V.A.
(Studio One / Soul Jazz) |
Studio One DJ's / V.A.
(Sutudio One / Soul Jazz) |
Freedom Time / Bob Marley & The Wailers
(Jad) |
Soul Adventure / Bob Marley & The Wailers
(Jad) |
Trojan Calypso Box Set / V.A.
(Trojan) |
The Promised Land 1977-79 / Dennis Brown
(Blood & Fire) |
【海外アーティスト・シングル】 石川:"Diwali" の一番ヒットした奴で決まりじゃないの? でもWayne Wonder「No Letting Go」ってよりもBounty Killer「Sufferah」が一番でしょ? 1. Sufferah / Bounty Killer (40/40) |
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【国内アーティスト・シングル】 塩八幡:ジャマイカものを拝借するってのだけでなく、自分達の欲しい音をジャマイカ人に作らせるってのが多くなったよね。そういう意味でジャマイカ至上主義みたいなものから進化したんじゃないかな。そう考えるとPushim「Forever」だな。現場で見ててもやっぱ良かったよね。 1. Forever / Pushim (Ki/oon) |
大場:今年のレゲエ・シーン全体を振り返って、皆さんはどう感じましたか? 石川:特に飛躍した感じはしないけど、確実に底辺は広がった感じはしますね。やっぱりいつもの様に面白いんですけどね。 キラ:ダンスホール・シーンとしては、下ってはいないけど、伸びは微妙ですかね。面白さは毎年ですから。それよりもヴィンテージ物のリイシューのファンを含めて、ジャマイカ音楽とそこから派生した音楽って括りでは聴く人が凄く広がったんじゃないですか。 武田:リイシュー物に関してはコレクタブルって事じゃなくて、他の音楽ファンにとってもレゲエはいいってのが伝わった年じゃないでしょうか? あとDeterminationsとか見てるとレゲエの懐の深さとかよく分かるしね。 塩田:日本人に関しては、今は横一線に並んでる感じの中から来年誰が飛び出るのかってのが楽しみですね。メッセージ性があって影響力のある人が出ればいいんですけど。 八幡:メーカー側もショップ側もレゲエへの期待感が高かったですね。地方でもショップやサウンドといった音を発信する側が愛情を持ってやってる所はしっかり形になった年だと思いますよ。もっと活性化して、ゆくゆくはイギリスの様にレゲエがあって当り前みたいな環境になれば面白いんですけどね。ホントもっと広がって欲しいです。 |