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UNDER THE MOONLIGHT / GHOST 独特の細いヴォーカル。その割にはキャラが立ったスタイルの彼。前作に続いてラヴァーズな作品で、タイトル通り全体的になんかロマンティック。月夜に「好きよ」なんて言いながら、アッチッチの際によろしいのではないでしょうか。カヴァー曲も多くマイケル・ジャクソンにアル・グリーン、ビリー・オーシャン、果ては何故かフォリナーの曲まで。特にフィオナとのデュエットが大人ラヴァーズって感じ。[輸入盤](鎌田和美) |
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HIGHER LEVEL / ELEPHANT MAN 今年断トツNo.1の勢いだったんじゃないでしょうか。本作は大ヒット・チューンの連発!! 同じく今年断トツNo.1のレンキー・プロデュース“ディワリ”と“マスターピース”オケのチューンにR.Kellyの「World Greatests 」をパクった「Bad Man A Bad Man」。更にエナジー・ゴッドと称するだけの事はある強烈なヴァイブスを噴射しまくりのタイトル曲。とにかく圧倒的な勢いを感じる一枚。ジャケ含め本当に凄い |
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DA REAL THING / SIZZLA [DIGITAL-B / VP / VPCD-1649] レゲエ史上に燦然と輝く初期の名作『ブラック・ウーマン&チャイルド』を生み出したデジタルBが再びプロデュースを担当した問題作。腰のすわったコンシャス・チューンと軽快なノリのポップ・チューンが約半数ずつで、原点に立ち返ったかの如く真摯で魂の込もった声を聴かせてくれる。「サンキュー・ママ」の美しさは特筆モノで、これ一曲のために本作を買う価値は充分アリ。紛れもなく最高傑作 |
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MURDER TONE / DUB SYNDICATE 80'sダンスホール・シーン最重要バンド、ルーツ・ラディックスのスタイル・スコットを中心にしたOn-U看板グループの、84年から92年にかけて録音された曲の中からレア曲を中心に選び出し、リマスターしたベスト盤。当時から今に至るまでその時代時代のレゲエの流れとは常にちょっと離れたオルタネイティヴな存在だったグループだけに、今こうして昔の曲を改めて聴いても古さは殆ど感じない。[輸入盤](鎌田和美) |
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NU SHOOTS INNA ROOTS-DUB VERSION / V.A. [FREE RADICAL SOUND / CD17572] 少し前ににリリースされたロンドンのニュー・ルーツ・ダブのオムニバスの決定盤。ジャー・ウォリアー、ジャー・フリー、ハイテック・ルーツ、ディサイプルズ、ゴールドマスター・オールスターズ等々、UKダブ・シーンを代表する面々が制作したダブ・ヴァージョンだけに焦点を当ててコンパイルしたもの。14曲の多彩なダブが楽しめる。UKダブ、ニュー・ルーツの入門編としてもお勧めの1枚。[輸入盤](長井政一) |
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SELECT CUTS 100% OF DUB / KING TUBBY ノーベル賞のカテゴリーに音楽部門があったら必ず受賞していたであろうダブの創始者=キング・タビーによる膨大なダブ・ミックス音源の中から20曲をセレクトしたベスト盤。新旧織り交ぜて代表的な曲が入り乱れていて、取り立てて珍しい曲もなさそうだが、彼のキャリアをざっと俯瞰して聴きたいという向きにはうってつけだろう。これを入口にしてドープな世界に踏み入る人が増えればいいんだけど…。[輸入盤](大場俊明) |
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THE UPSETTER SINGLES BOX SET / BOB MARLEY & THE WAILERS 70年代前半、リー・ペリーのレーベル、アップセッターからリリースされたウェイラーズ名義のシングル8枚がボックス・セットで再発。全てオリジナルのレーベル・デザインを再現しており、オリジナル・マスター・テープからのテイクで音質も保証済み。収録曲の殆どが7インチとして既にリイシューされているものばかりなので目新しさは無いが、ボブ・マーリー・ファンは持ってなきゃダメでしょ |
STRICTLY THE BEST 30 / V.A 年末恒例、最新のダンスホール・ヒッツをコンパイルしたVPの人気シリーズ第30弾! 前号紹介したDJ編と同時リリースのシンガー物のヒット曲を収録したもの。“Diwali”オケを筆頭にジョグリン系のトラックに人気が集中した感じのある今年のレゲエ・シーンだが、ミディアム・チューンにもイイ曲が沢山あるじゃないですか。サンチェス、ゴースト、カシーフ・リンド等、収録アーティストもGood |
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TROJAN BRITISH REGGAE BOX SET / V.A. チャイコフスキー「ピアノ協奏曲1番」のカヴァー収録。もうこの曲で買いです。クラシック音楽と同じく仰々しいピアノで幕を開けながらこのルーディっぷり。笑えるを通り越してここまでくるとカッコ良すぎ。しかし本人達はいたってマジメに演ってるんでしょう。エレガントに装ってもチャックは全開。これがスキンヘッド・レゲエの醍醐味。その他G・シルク「Mama」の元ネタ「Patches」のカヴァーも有。[輸入盤](武田洋) |
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ザ・シルバー・ソニック・ミーツ・ファイヤー・ボール/ザ・シルバー・ソニックス 埼玉のスカ・バンド、シルバー・ソニックスのリミックス・ミニ・アルバム。タイトルを見てビックリする人も多いだろうが、ファイヤー・ボールからクリスとトゥルースフルのご両人が参加。意外な組み合せだが、ダンスホールでもお馴染みの "Lecture" と "Star Ship" というファウンデーション・リディムでの共演となれば納得。こうした懐の深さがレゲエなのですよ。ハカセ・サンによる両曲のリミックスもまたいい感じ。(大場俊明) |
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バック・グラウンド・ミュージック/エコー・マウンテン 「名コンピ盤『Blue Flame Dub』の2作目にも参加していた京都のエコー・マウンテン。関西圏では知名度もある彼らのミニ・アルバムが到着。チープなデジタル音によるリズムを核に、彼らの個性であるバイオリンとピアニカが表情にぐっと艶を出す(ダブミキサーもメンバーだそうだ)。確かにカフェなどでさり気なくかかっていたら気持ちいいだろうが、このアルバム・タイトルは謙遜か? それとも皮肉?(大場俊明) |
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ハイ-フィデリティ・ダブ・セッションズ4/V.A. レゲエの領域を超えたグルーヴ・コーポレーションの[7]がひと際異彩を放っている。ステッパ−・ダブがレッド・ゾーンを超えるとテクノになるということは、この曲を聴いてはじめて気がついた。反対にスミス&マイティの[9]もテクノへと触手を伸ばしているように聴こえるがこれはレゲエ。しかし、ここら辺の音はジャンルを意識して聴くんじゃなくて、単純に格好良いかどうかで判断するべし。川辺ヒロシのように。(武田洋) |
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ディス・イズ・ミー…ゼン/ジェニファー・ロペス [エピック/EICP-170] 婚約者ベン・アフレックへ捧げた曲が含まれる等、パーソナルな要素もあるにはあるが、特筆すべきはコリー・ルーニーらと共にしつらえた正しくR&B的なプロダクションの数々だろう。先行シングルの「Jenny From The Block」を始め、ネタ感に支えられた旨みたっぷりの楽曲の山積みを目の当たりにしては、これを傑作と呼ぶ他ない。つまらぬ先入観でこの作品を味わないで年を越してしまうことのなきよう!(石澤伸行) |
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ジャスト・ホイットニー/ホイットニー・ヒューストン 新録としては4年ぶりの7作目。夫ボビー・ブラウンがプロデュースを手掛けた先行シングル「Whatchulookinat」がヒット中だが、他にもシェイクスピアやミッシー・エリオット、そしてベイビーフェイスら泣く子も黙る音職人たちが、いつもと少し違う作風で希代のディーヴァをデコレーション。ホイットニーの方もそれに余裕の風情で対応する。妙なセレブ臭も消えどこか吹っ切れたような彼女の立ち姿が魅力的だ。(石澤伸行) |
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スティル・ゲットー/ジャヒーム 1年半ぶりの2作目。前作同様ケイ・ジーによる全面監修のもと、アップにスロウにと強靭な喉ぢからを武器としたディープな作品が並ぶ。先行シングル「Fabulous」は子供のコーラスを交えた朗らかなミッドだが、メアリー・J・ブライジを迎えた「Beauty And Thug」でのヴォーカルの熱い応酬は最大のハイライトか。全編が魂を削るような歌唱で埋め尽くされ、これには世の歌好きならずとも引き込まれるはず。(石澤伸行) |
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ザ・ウェイ・ウィー・ドゥ/アイシス LA出身の知的でセクシーで若いソウル・シスター4人衆によるデビュー作。シェイクスピアやキャンディらが提供するトラック群は、ヒップホップに根ざしたラフネックが基調となってはいるものの、4人の可憐かつしなやかなコーラス・ワークが映えるカラフルなメロディ・ラインもないがしろになっていない。少し前のヒップホップ・ソウルと正統女性コーラス・グループの旨みが同時に堪能できるオイシイ盤だ。(石澤伸行) |
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アウト・オブ・ザ・ブルー/メイザ・リーク スティービー・ワンダーやインコグニートらとの共演を経て発表されるソロ3作目。ヴォーカルのクールな表情からは多分にジャズの香りが嗅ぎとれるものの、そのたおやかな声の響きはエヴァーグリーンな魅力に溢れている。バッキングにはロニー・ジョーダンやワー・ワー・ワトソン、パウリーニョ・ダ・コスタらがあたり、パリス・マッチとの共演となるスライのカヴァー「Family Affair」の収録も要注目だろう。(石澤伸行) |
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ギフト・オブ・ジョイ/V.A. 好評コンテンポラリー・ゴスペル集の第2弾。ビービー&シーシー・ワイナンズが歌うステイプルズの「I'll Take You There」、ディトラ・ヒックスらによるR.ケリーの「The Storm Is Over」といった心洗われるカヴァーを始め、ディアンジェロ、ケリー・プライス、ココといった旬な人々の道案内により、シャーリー・マードックやトラメインら大御所による荘厳な聖の世界にも触れることのできる意義深い1枚。(石澤伸行) |
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サンキスド/ギター ベルリンのモー・ミュージックから最新リリースはスロウダイヴのカヴァー集『Blue Skien An' Clear』にも参加していたデジタル・ジョッキーによるプロジェクト、ギター。日本人ヴォーカリスト、アヤコ・アカシバとカラオケ・カークからリリースした作品も好評なドナ・レジーナをフィーチャーした今作はロックとエレクトロニクスの境が個性的。モー・ミュージックの新たなサウンド・ディレクションとして興味深い。(高橋晋一郎) |
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2102/ワールド・シュプリーム・ファンキー・フェローズ2102 1998年に結成され、4枚の12インチで注目を集めてきた4人グループのこれまでの活動の集大成ともいえる内容の1stアルバムが完成した。様々なタイプのクラブ・ミュージックを吸収し、都会的なメロディー・ラインを包み込むことで雑多な音楽性の中に芯をつける事に成功した東京ならではのアプローチ。サウンド・プロダクションよりもポピュラリティを確実に持ったセンスの良さに耳にとまる。(高橋晋一郎) |
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IN MEMORIA FUTURI/ゲルニカ 各音楽ジャンルが80年代ブームだと言う。ハレンチで猥雑だったあの時代が結局、良かったのか悪かったのか分らないが、日本の音楽シーンの収穫は豊作だったんじゃないだろうか。その中で太田螢一、上野耕治、戸川純によるゲルニカの出現は衝撃的だった。このゲルニカ結成30周年を記念するボックス・セットを改めて聞き直せば、一気にあの時代に記憶がフラッシュバックするが、それ以上に新しい発見の方が多かった。(大場俊明) |
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シェリィ/シェリィ A Bathing Apeの専属モデルとして活躍中のCheie。その彼女がNigoのレーベル、Ape Soundsから本格的なデビュー・アルバムをリリース。既発シングルでその才能の片鱗は垣間見れたが、Nigoによって見出された音楽的才能も本作で開花した様だ。脇を固めるのは高木完とK.U.D.O.によるApe Sounds。正に職人といった音やリズムの選択は見事で、彼女の自然体な歌詞と歌声をよりイマジネーション豊かにしている。(大場俊明) |
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ディープ・アトモスフィア・ザ・ジャーニー・コンティニューズ/V.A. DJアレックスがナヴィゲイトするミックスCD、ディープ・アトモスフィアの第二弾。カメラマン松田睦美による東京のシーンを捉えた写真とリンクして進む、スペイシーな作品。キンブリーをフィチャーした「Fade」やデリック・メイが生んだクラシックをカール・クレイグがストリングスを弾き直したまさに幻のヴァージョンとなるビートレス・テイク「Strings Of The Stings Of Life (Unreleased Mix)」も収録!(高橋晋一郎) |
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ムードマン・プレゼンツ・ウィーケンダー/V.A. 毎週末東京のアンダーグラウンドな夜をロックしてきた最もクレヴァーなDJの一人、ムードマンによる初のミックスCD。膨大な音楽知識を持つ彼が、ここではディープ・ハウスなスタイルで16曲をミックス。そして先見の明を持つ事で知られる彼がヒット・チャート等とは関係無く独自のセンスでセレクトした世界中のサウンドで構成された正しくワン&オンリーなアルバム。ファーストにしていきなり傑作。流石です。(高橋晋一郎) |