1. Vybz Cartel & Wayne Marshall / New Millenium
(Don Corleon)

だいぶ前からIrie FM等では良くプレイされていた1曲。今旬な2人のコンビネーションは息もピッタリ。緩急をつけたマイク・リレーでWayneのパートは超快速。マイ・タームを強調するリリックスで自分達のことを誇らしげにアピール。“Mad Ants”。
2. Elephant Man / No Hail Me (Don Corleon)
“Mad Ants”。“X5”等に代表されるリズム・パターンながら、音色とアレンジ等によって印象は更に今風なグッド・リズム。ちゃんとオリジナルなサウンドに仕上がっている。ダブ・プレートでは既に使用済のリリック。誰にもコビないバッド・マン・チューン。
3. Jr. Gong & Bounty Killer / Educated Fools
(Ghetto Youths)

オリジナル・ジャグリン“Set Off”。重厚なシンセをふんだんに使ったかなりイカツイ音造り。ゴシック系のダンスホールとでも言いましょうか。トラックのスピード感に負けずにJr. Gongも力強くDJ。後半はBountyの出番でより攻撃的。
4. Capleton / Yuh Nah Hear(Ghetto Youths)
“Set Off”。いつも以上にドスの効いたDJで荒々しさ30%増し。現実を見て見ぬ振りで、好き放題している政治家にかみつきまくり、Fire Bunする内容。正義とは何かをオレが示してやる云々のリリックス。
5. Ward 21 / Point Of Conflict(Hands & Heart)
現地でヒット中の“Sladge”リズム最新リリース。硬質なトラックにメリハリを加える4人のコンビネーション。シンセストリングも効いている。ダメMCを含むプッシーへの手厳しい批判を全編に。ファースト・ラッピンで構成されていて、今回は唄パートなし。
6. V.A. / Artist For Peace (Hands & Heart)
“Sladge”使用。Ghost、General B、Tony Curtis、Lexxus、Assasin等が参加。シンガー・パートを中心に目まぐるしくアーティストが入れ代わる。タイトル通りのコンシャスなメッセージ・ソング。生活環境に恵まれない子供たちの問題を訴えている。
7. Bounty Killer / Wave Dem (Size 8)
このレーベルらしいポップなジャグリン“Mutton Snappa”。スローなイントロから一転、たたみかける展開で一気にラストまで。ヴォリュームのあるボトムは現場で本領発揮間違いなし。Killerの久々のダンスホール煽情ソング。
8. Capleton, Elepohant Man, Sizzla / Mix Mania (Annex)Clipseの大ヒット「Grindin'」をダンスホールにリアレンジしたトラック“Sweat”。一聴しただけでは解りづらいがドラムに注意すると「あれ、『Grindin'』 ?」。一寸注目のLeft Side絡みのサウンド。バッド・マン・リリックのメガミックス。
9. Elepohant Man / Bumpa (Annex)
“Sweat”。「コック・アップ・ユア・ボンパ」をサビにした身もフタもないストレートなセックス・ソング。アフロなドラム・パターンにバッチリはまるライミングで女性に投げ掛ける+言葉の数々。屈折なしでギャル大好きな痛快チューン。
10. Tony Curtis / Party (Teflon)
NYからの一枚。軽やかなラテン・ダンスホール・トラック。ちゃんとクラーベも有りで、ヴォイス・モジュレーター使いでお洒落な仕上がり。途中にはブレイクも入ったラテン・マナーの構成で本人も楽しそう。伸び伸びした歌唱が映えるパーティ・アンセム。
11. Buju Banton / Ladies Floss (Free Willy)
Shabba「More Pan More」で一発当てた当レーベル。今回もキャッチーで明るいオケを用意。「オレは絶対に君を満足させるぜ」って感じで女性にDJ。一寸「Love Sponji」っぽいけど、こっちはHな内容も有り。
12. Beenie Man & Gringo / Settle Down (Free Willy)
(11) と同じ“Happy Living”使用。Beenieお得意の例の鼻歌モード。ノヴェルティ・ソングっぽいフィーリングを出す事にかけてはこの人の右に出る者なし。Gringoのパートもポップにまとめたギャル・チューン。
13. Lady Saw / You Don't Know (Junk Yard)
VP配給のニュー・レーベル。“Diwali”を大胆にリアレンジした“Bounce Back”。ハンド・クラップはなしでリズム・パートのみを抜き出したアイデアは悪くない。より印象がハードに。役立たずのダメ男へ痛烈な言葉をぶつけるDJも歯切れ良し。
14. Sizzla / Dem A Hi Mi (Revenge September 11)
イントロはN.O.R.E「Nothing」のトラック使いで、“Duck”にスウィッチする美味しいラバ・ダブ・ミックス。のっけから炸裂するSizzlaのべらんめえ調DJがカッコイイ。リリックスは「Woman Caan Too Much 」。