1. Elephant Man / Tall Up Tall Up (Stone Love)
現在大ヒット中、クラッシク調イントロの独唱で幕を開けるガントーク。一転、激しいダンスホールビートに変化するのは「Badman A Badman」と同様。オレのガンはバカデカクてお前ら全部ブッ飛ぶぜ、ゲットーのBadmanをナメんなよって内容。
2. Ward 21 / Petrol (Jam II)
10月には来日も予定されているグループのお待たせの一曲。トラックはShabba「Peanie Peanie」のリメイク。クール100%の炸裂するマイクリレーで「おしゃべり野郎、お前の顔ごとブッ飛ばすぞ」等々。(1)と同様のリリックス。
3. T.O.K / Girls Everyday (Mo' Music)
大ヒット“Liquid”のサウンドは元々このレーベルの音造りから派生したようなもの。なのでこのトラックを“Liquid”っぽいと言っては失礼かな。相変らず鮮やかな弾ける音色一杯“Pappy Water”使用。唄パートもキャッチー。
4. Tanto Metro & Devonte / Money (Mo' Music)
“Pappy Water”。同トラック使用でもこれはソフトなキーボード等をアレンジしたミックス違い。全米でも大ヒット中「 Give It To Her」同様の女性を題材にしたメッセージソング。お金が好きな派手好きな女性への忠告。
5. Elephant Man / Virginity (Mo' Music)
“Pappy Water”。ダンスホール的には、(3)、(4)よりもこっちでしょ。素晴らしいライミングで全編完走するスキルが聞き所。「さあ、パーティーだ。もっとダンスして更に楽しもうぜ。あっちの方もな」と展開するリリックス。
6. Elephant Man / Toppa Top (Studio 2000)
Newオリジナルトラック“One Pop”。スカスカのサウンドにピアノ等が加わっただけのミニマムな構造。ビートはシンプルで一途にアグレッシブ、これが全体をリードするお得意のパターン。有名DJ十八番のフレーズをふんだんに使った「誰がリアルな DJだ」チューン。
7. Bounty Killer / Guns Around (Studio 2000)
こちらはパイプオルガンで幕開けるBadmanリリックス。“One Pop”。中々スリリングなイントロから、各地ゲットー等の実名入りで「オレは何処だろうとブッ放すすぜ」と宣言。凶悪なDJと時折ガッチリ音を抜くミックスがマッチしている。
8. Sizzla / Volcano (Reggae Central)
ディストーションギターも加えたナイスな“Heavenless”リメイクトラック。ラスタファーライをたたえ、真実を語れ、子供たちには正しい教えをと訴える内容。ウラ声も交えたラバダブチューン。
9. Sizzla / Come On (Baby G)
Travor Jamesプロデュースのオリジナルジャグリン“Mexican”。メキシカンギターをフックに作られたサウンドは“Femine”似。リムショットが印象的な今風のトラックだ。バビロン攻撃をテーマに他にも色んな事歌ってます。
10. Cobra / Fool (Jammy's)
レーベルは異なるが(9)と同じ“Mexican”使用。ノッケからズバっと音を抜いてドスを効かすDJ。このトラックリリース曲の中で一番フィットしているのがこれ。流石ベテラン。どんなトラックでも演ってくれます。口先だけの連中へ警告。
11. Anthony B / Redd In A Earth (Harmoid)
Studio One名作「Rock Fort Rock」リメイクトラック。Hotな彼のDJとタイミング良く入るドラムがジワジワ盛り上げる。一言一言が解り易い朗々とした語り口、最高です。不正がはこびる世界批判、そこでサバイブする事を宣言するリリックス。
12.Sean Paul & Sasha / I'm Still In Love With You Boy
(Old To The New)

Joe Gibbs名作リメイクシリーズ中の一枚。(元はAlton Ellis)スウィートな歌声は原作を忠実に再現しつつ、Sean PaulのDJが新しいスパイスとして効いている。スティクリのサウンドも打ち込みとは思えない位に当時の音を再現。
13. Elephant Man & Ward 21 / Fight Over Man (M.U.S.S.E.L)
Timba Land作Tweetの「Oops…」を横にしたトラック。バスドラ入り方が気持ちいい中々良く出来たサウンド。絶好調アーティスト2組が交互に登場してギャルにアピールする内容。この手のオケは十八番な彼らだけに文句無し。
14. Augasta Rullow / Sweet Soca Party (Waist Line Music)
VPのSocaレーベルからNewリリース。タイトル通りのパーティーアンセムを底抜けの明るさとハイトーンヴォイスで。北国の寒い所からは出てきませんね、こういう音は。先物買いは要チェック。B面は別曲を収録した「D' Soca Zone」からの先行カット。