![]() Janet Kay |
Greetings Friends,
●比較的賑わいのあったここ数カ月に比べ、6月は比較的イベントも少なく物静か。それに、ライヴに出かける気を無くさせるような、悪名高い夏の梅雨空も影響しているのかもしれない…惨めったらありゃしない! ●天気の話はこのくらいにして、エンジニア/プロデューサー/コンパイラーのFrenchieとPressure Soundsの共同出資プロジェクトであるインプリント・レーベル、Maximum Pressureから新しいアルバムが間もなくリリースされる予定。『Ruff Ina Town』もしくは『Life's Road』がタイトル候補として挙げられている本作は名コンピレーション『Flags Flown High』の続編にあたり、Mikey General、Luciano、LMS、Prince Malachi、Ini Kamoze、Sizzla、 Coco Tea等、90年代のXterminator音源がコンパイルされる。乞う御期待! ●Jamdown UKが『Heroes Of Kingston』の第2作に収録するアーティストをセレクト中。目下のところKen Boothe、Bob Andy、そしてDesmond Dekker等の名前が候補に上がっているが、さらなる情報は入手次第このページにてお伝えしよう。 ●快適で落ち着いた雰囲気の中で難民の子供達を救援するためのチャリティー・イベントが催された。Sussexの田舎の丘陵地帯にあるPetsalozzi村(前述の難民の子供達が住むシャレー風の建物のある私有地)で、その友好的な週末の土曜日の最終アクトとしてTwinkle Brothers(その通り、Grant兄弟とRalstonの妻Dellaも)が意気揚々としたパフォーマンスを見せた。80年代から90年代初期にかけての音源は、彼らの60、70、そして80年代初期のものに比べて力強さには欠けるものの、観客の大半を占めていたニューエイジ/ヒッピーもどきには微塵も気にならなかったようだ! ●ジャマイカの独立40周年を祝いRadio 2はレゲエの歴史を総括する決定版と銘打ち、元AswadのBrinsley Fordeをプレゼンテイター、お約束のSteve Barrowをリサーチャーとして迎え、「アイランド・ロック」と称した1時間の特別番組を8回に渡って放送する。さて、このアイランドとは四方を海に囲まれた島のことか、それともレゲエのジャンルを吹聴するプロパガンダ的ナンセンスとしてのアイランド、なのだろうか? ●現代主義に乗っ取ったつまらぬリリースにうんざりしてきたところで、Greensleevesがようやく過去の正真正銘のクラシックスの再発に着手し始めてくれた。数曲を加えた1982年の『Scientist Wins The World Cup』のタイムリーなリイシューに加え、今月の最も興味深いアイテムとして、Keith Hudsonの『Rasta Communication』(ヴァイナル盤はとうに廃盤、もう永遠に見つからないかと思っていた!)と、DJ Toyanの独創的な作品で、当時のトレンドの流れを変えた『How The West was Won』が挙げられる。他の作品についてはwww.greensleeves.netでチェック。 ●ファイヤー・マン、Capletonが短期のツアーで6月末にUK入り。残念ながら見逃してしまったが、聞くところによると、ロンドンのLondon's Oceanで行われた新旧の黒人音楽を祝うイベントでの一度きりのステージは上々だったとのこと。UKでのライヴ・パフォーマンスはとんと御無沙汰だったJanet Kayをゲストに迎えたことがまず大きいが、他にもMica Paris (最近チャンネル4のTVでゴスペル番組に出演していた)やCarroll Thompson(現在はライター/プレゼンター/パブリッシャーのDotun Adebayoと結婚)、Juliet Roberts、Carl McIntosh、 Light Of The World そしてLorna Gee等が登場したらしい。このパフォーマンスが本当に一度きりじゃなかったことを祈ろう、こんなラインアップを一つ屋根の下で見ることを切望している人達が世界中にいるだろうから…。 ●Ernest Ranglinが70歳の誕生日ツアーの一環としてUKに上陸。“伝説の”という言葉が乱用されたアーティストの例として彼の右に出るものはいないだろう。これ以上何を言う必要があろうか? ●今年のParty In The Park(ハイド・パーク)のトリを務めるのはShaggyとその友人、Rayvon。Shaggyのガラガラ声に集まる過大評価気味の熱狂ぶりの中、7月には45回転盤が(もちろん主演はShaggyなのだが)、続いて年末にはアルバムがリリースの予定とか。 ●小金稼ぎという他には理由が見当たらないのだが、8月半ばにCamdenのJazz CafeにてLee 'Scratch' Perry の3公演が決定した。正直言って、あの風変わりな爺さんはライヴだとどうも退屈だ。もしかすると主催者側としたら、数年前のEssential Festivalのように彼がまたステージで爆発してくれることを期待しているのかもしれない! |
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Till Next Time, Folks, Take Care.....(訳/大塚正昭) |
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