ジャマイカの日常の愉しみのひとつに朝ごはんがある。ジャマイカ料理の朝ごはんは格別リッチ で、皆さんにも是非味わっていただきたい。かのアキ&ソルトフィッシュも朝ごはんメニューなのだ。作り方はアキとソルトフィッシュを用意したらシー ズニングとスパイスと共に炒めてできあがり、と書くと簡単だけど、アキもソルトフィッシュもそれぞれ種や骨を取り除いたり茹でたりと、手間がかかる こと必至で、感心するよ、ジャマイカ人。ソルトフィッシュの味を利用するので、一般的には塩や人口調味料、ソースなどは使いません。アキ&ソルト フィッシュを料理するときの材料は以下のとおり。
■シーズニング(薬味)=にんにく、しょうが、ねぎ、たまねぎ、トマト、ピーマン、スコッチボネット(唐辛子)
■スパイス(香料)=タイム、ピメントー(オールスパイスの種)、ブラックペパー、クローブ、ベイリーフ
 このシーズニングとスパイスは、ジャマイカ料理の基本です。レゲエでいえばドラム&ベース。Trust Mi! パウダーになった物より本物使用をおすすめします。  

 主食には茹でたダンプリング、又はジョニーケーキとよばれる揚げたダンプリング、それからグリーンバナナにヤムいも、ブレッドフルーツ(パン の実)、付け合せにプランテン。完璧!
カラルーは炒めたり、スープにしたり、魚とホイル焼きにしたり、朝ごはんによく登場するジャマイカのソウルフード。安くて栄養があってお庭に植えて もすぐ育ち、そしておいしい。
マクレル・ランダウン=塩さばのココナツミルク煮、これをグリーンバナナにからめていただく。超うま。
レバーも朝から登場する。ジャマイカの良質スパイスでレバーの臭みも消え、嫌いとは言わせません。
スチームにしたキャベツは、ソルトフィッシュやコーンビーフと合わせたり、タイムとの相性もよろしいこと。ジャマイカ料理には欠かせないスパイスの タイムは、せき、のどあれ、胃もたれに効き防腐の作用もあるお利口ハーブです。
フリッターはソルトフィッシュ入りのかき揚げで、人気のジャマイカ料理なのに外食ではなかなかお目にかかれない代物だ。
さて、忙しい朝にはポリッジ、ホットシリアルのことで、「ノー・ウーマン、ノー・クライ」の歌詞にでてくるコーンミールポリッジ(とうもろこしの粉 を溶いたおかゆ)が代表的で、シナモン、バニラ、ピメントー、クローブ、ナツメグなどのスパイスとコンデンスミルク(練乳)で甘い味つけをしていた だく。他にもオーツ、グリーンバナナ、ピーナツにアーモンド、ライスのポリッジもある。
オレンジ、バナナ、パパイヤなどのフルーツももちろんおいしいし、朝の日差しの中で一杯のブルーマウンテンコーヒーに搾りたてのオレンジジュース、 極上のひとときである。