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       MENTALLY DISTURBED / WARD 21 
      [GREENSLEEVES / GRELD267] 
      遂にリリースのファースト・アルバム。やっぱりタビーの弟子のジャミーの弟子なだけに、この流れは何かあるんじゃないですかね。4人のDJもなかなかですが、この音こそDancehall
      Sound。リズムの組み立てはアイディアに満ちていて、レゲエ・リスナーだけに楽しませておくのはもったいない。「Haters」などの大ヒット曲は勿論、シングルでは発表されてない曲も沢山。とにかく大絶賛の一枚なのです。[輸入盤](鎌田和美)
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       MY CREW, MY DAWGS / T.O.K. 
      [VP / VPCD1632] 
      説明不要の4人組、待望のファースト・アルバム。既にどんなに濃い内容かなんて、事細かに書く必要もないほど。インパクトのあるユニゾン・コーラスや掛け合い、ドゥワップ乗りなアカペラ等の技を駆使して、ハードコアなジョグリンから王道のスタ1リメイク、更にラヴァーズやヒップホップまで飲み込んだ本作、まさにこれが現在のレゲエの最高峰だろう。「Mona
      Lisa」はシングルとは別ヴァージョン。[輸入盤](鎌田和美)
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    SHOW ME
      A PURPOSE / ALPHA & OMEGA MEETS BANGARANG 
      [HAMMERBASS / BASSCD
      005] 
 
      UKハマーベースからアルファ&オメガの女性ヴォーカリスト、Nishikaの「Show
      Me A Purpose」をピックアップし、ダブ界の著名人達にプロデュースさせたアルバム。リミックスには、バイブロニクス、ジャー・ウォーリアー、グラシアフィデルらが参加。レゲエ以外で活躍するアーティストも多数参加し、ハウスやトランス勢からの様々なアイデアも満載。レゲエ・ファン以外にもお薦めのダブ・アルバム。[輸入盤](長井政一) |  
  
  
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       CRY FREEDOM DUB / PRINCE FAR I 
      [TAMOKI-WAMBESI / TWCD
      1053] 
      ロイ・カズンズのレーベル“Tamoki-Wambesi”から80年代の前半にリリースされたプリンス・ファーライ名義のダブ・アルバム(とはいっても彼の声はほとんど聴く事が出来ない)。元ネタは同レーベルからの彼の唯一のアルバムを中心にセレクトされルーツ・ラディックスの良く落ちるワン・ドロップにサイエンティストがミックスを担当。マンガ・ダブ・シリーズなどに比べるとハデさには欠けるが、良いダブだと思う。[輸入盤](小池信一)
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       NOW THING -15 DANCEHALL INSTRUMENTALS
      / V.A. 
      [MO' WAX / MWR145LP] 
      インスト・ブレイクビーツの可能性を拡げたモ・ワックスが今度はダンスホール・ヴァージョン集をリリース。「やっぱり“ココ”に注目してる人はレゲエ・フィールド以外に居たんだな」っていうのが率直な感想。UKでは一連のソウル・ジャズのコンピといい、コレといい、果てはドラムンベースまでレゲエの捉え方/リサイクルの仕方が実に上手い。まあ、まずは試しに45回転にして聴いてみて。[輸入盤](武田洋)
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       REGGAE HITS VOL.29 / V.A. 
      [JET STAR / JSCD2079] 
      UKのレゲエ専門レーベル、ジェット・スターの人気シリーズ『レゲエ・ヒッツ』の最新作。UKのレゲエ・チャートを基準として選曲しているだけにVPあたりのオムニバスに比べるとコンシャス、ラヴァーズ色の強いナンバーが中心で、UKアーティストのヒット曲も収録されている。とはいってもベレス、ブジュ、モーガン、シズラ等ツボを心得たセレクションなので安心して聴ける一枚。15曲目のワイクリフの話題曲は要チェック
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       COMBAT DUB-ABANGARANG REMIXES COMPILATION
      / V.A. 
      [HAMMERBASS / BASSCD
      003] 
      ハマーベースのダブ・コンピ盤。各曲のトラック・メーカーが異なるという意味ではコンピ盤とも言えるが、リミックスを行っているバンガランの個性でそうしたイメージは吹き飛んでしまう。彼の個性は、テープエコーやフェイザーディレイ等をうまく駆使したディープで飛びのあるデンジャラスなダブ・サウンド。思わずアンプのヴォリームを上げ過ぎてスピーカーがイッちゃいそうになりました。お薦め。[輸入盤](長井政一)
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       SKINHEAD REVOLT -16 SKINHEAD CLASSICS-
      / V.A.  
      [SHAKEDOWN / SHAKE LP
      100] 
      ジャケもタイトルもそのまんまのスキンヘッド・アンセム。何がスキンヘッド・レゲエか?って難しいが、ここに収められた曲は紛れもない。これぞスキンズ。スカのスピーディーなビートとレゲエのスロウで太いベース、そしてチープでファンキーで何よりルーディーなこれらの曲は、耳のいい人ならまさにパンクと同じ匂いを放っていることや、2トーン〜ネオ・スカのルーツであることが分かるでしょう。[輸入盤](武田洋)
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       STUDIO ONE ROOTS / V.A. 
      [SOUL JAZZ RECORDS /
      SJRCD56] 
      レア・チューンを中心に良質なスタジオ・ワンの音源をリリースし続けているソウル・ジャズ・レーベルの最新作。今回は70年代にリリースされたルーツ期のナンバーを収録したもの。16曲中13曲がシングルのみリリースされた曲で、残り3曲についても12インチ・ヴァージョンやアルバムが既に入手困難なものなど珍しいナンバーばかり。楽曲自体のクオリティもかなり高く、ルーツ好きには絶対オススメの強力盤
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       NAZO/こだま和文 
      [スピードスターインターナショナル /
      VICL-60786] 
      KTUや『ピストルオペラ』はあれど、ソロとしては1年以上振りとなるフル・アルバム。制作のきっかけは前記のサントラだったようだが、その過程に於て偶然か必然か分からないが、映像から一歩離れて生まれた楽曲の数々をまとめたのが本作。ここに収められた楽曲はどの曲もかなり痛い。それは彼の心の中に結論付ける事が不可能な何か痛烈な想いが数多く宿っているからだろう。だが何かその先の光も見える気も。(大場俊明)
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       ムードメイカーズ/川上つよしと彼のムードメイカーズ 
      [カッティングエッジ / CTCR-14194] 
      東京スカパラダイスオーケストラの中でも、とりわけロック・ステディに蔵志の深い川上つよしがロック・ステディ愛好ミュージシャンをぞろりと集めてほっこりと始めたこのユニット。カヴァー曲をメイン(そこがロック・ステディの魅力でもあるが)とは言え愛情と思い込みだけでここまでの力作を生んだのはさすが。ニコニコしながら録音したのが手に取る様に分かってしまう程、和やかな雰囲気でいっぱい。(大場俊明)
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       JOMORE MUZIK/ジャー・K.S.K 
      [JOMORE プロジェクト / JPCD-001] 
      まだ日本ではレゲエと言えばボブ・マーリーかジミー・クリフ位しか思い浮かばなかった時代からレゲエ・アーティストとして活躍し、その魅力を我々に伝えてくれたJah
      K.S.Kが久々に作品を届けてくれた。旧友、PJがプロデュースを担当したためリラックス・ムードの中で創られたのだろう、大上段にではなく、静かに、そしてゆっくりと人間のあるべき姿を伝えてくれる。あの優しい歌声も健在だ。(大場俊明)
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    シストレンズ・スペシャル・クリスマス/V.A.[シストレン / MTCH-1004] 
 
      派手な電飾で街がすっかり色めき始めたこの季節を、更に盛り上げてくれるシストレン制作によるクリスマス用アルバム。各ジャンル毎にこうした企画物は数多くリリースされているが、パーティにぴったりなのは、やっぱりレゲエ。本作はスタジオ・ワンで活躍したシルヴァートーンズやジェニファー・ララ、そしてデッドリー・ヘッドリー等のヴェテラン勢を起用し、ホンワカと心温まるチューンが満載。(大場俊明) |  
  
  
    
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       マホガニー・ソウル/アンジー・ストーン 
      [BMG / BVCP-21214] 
      2ndアルバム。ラファエル・サディークやアリ・シャヒードといった気心知れあった同志たちとの共同作業は贅沢な音空間を生み、彼女の方も豊かな喉技でそれに呼応する。アイヴァン・マティアスとアンドレア・マーティンが提供する熱いソウルネス、ミュージックとの必然すら感じさせるデュエットが最高! “ネオ・ソウルの旗手”として騒がれるずっと前からの豊富なキャリアが一気に花開いた幸せな作品だ。(石澤伸行)
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       エッセンシャルズ/ネイト・ドッグ 
      [ビクター / VICP-61567] 
      デス・ロウを中心にこれまで発表されたシングル、客演曲を選りすぐってコンパイルした日本独自企画盤。自曲に加え、ウォーレン・G、2パック、スヌープらと共に繰り広げられるヘタウマ?!な歌唱は、正にヴォイス・オブ・ウェッサイ! この声が聞こえてくるだけでピシッと決まる空気感は見事という他ない。スムースな喉回しはどんなサウンドにも映えるが、特にアーバンなファンク「Because
      I Got A Girl」あたりが気分か。(石澤伸行)
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       フライ/ダンテ・トーマス 
      [イーストウェスト / AMCY-7249] 
      フージーズのプラーズが発掘、彼が立ち上げる新レーベルから第1弾アーティストがデビュー。現行R&Bのフォーマットにラテンやロックの風味を流し込んだサウンドを聴けば、先行シングル「Miss
      California」に対するヨーロッパの好反応にも納得できるはず。穏やかな声質ながらメロディ展開が盛り上がりをみせる際の熱い振る舞いが、切なげ系の楽曲にマッチ。ヴァーサタイルな活躍を予感させる新人だ。(石澤伸行)
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       ソウル・エッセンシャルズ3/V.A. 
      [カッティングエッジ / CTCR-13152] 
      巷の評判を表すかのようなシリーズ第3弾。フル・クルーやリシ・リッチといった敏腕リミキサーが、ロミーナ・ジョンソンやヴェロニカ等、英国を中心とする世界中の佳曲を再構築。個人的にはボブ・シンクラーとD・トレインのデュエット「Darlin’」に泣き踊りだが、初耳なアーティストたちが繰り出すビートと歌にも相変わらず酔わされる。クオリティのバーは高くなるばかりだが、次が欲しくなる優秀なコンピだ。(石澤伸行)
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       オールモスト・ブルー/ワイヨリカ 
      [エピック / ESCL2265] 
      2nd作。大沢伸一、藤本和則、アシュレイ・イングラムらによる既発のシングル曲を中心に構成された世界観は、柔らかでポップな外見と、物悲しくも時に鋭利な内面との対比が実に鮮やか。So-Toによる無駄を排したサウンドとAzumiの口からこぼれ落ちる言葉が、作品全体に特別な意味付けをしているようでもあり。滋味深いソウルを聴かせるグループとして大きく成長したふたりの今が、しかと刻まれた作品だ。(石澤伸行)
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       フェイスフリー/フェイス・エヴァンス 
      [BMG / BVCA-21095] 
      再度パフィとがっぷりよつに組んだ3rdアルバム。まず耳を奪われるのが、往年のBad
      Boyフレイヴァが戻ってきたかのようなネタ感溢れるトラックの連続だ。先行シングル「You Gets No Love」を始めとする重量感たっぷりのサウンドも、私生活での充実ぶりよろしく華のある歌唱と相性バッチリで、これまでになくゴージャスに輝くフェイスを堪能できる。メアリーといいトニといい、いま熱いのは「ハッピーな女」!?(石澤伸行)
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       ハピネス/フリッジ 
      [P-ヴァイン/ PCD-23187] 
      フリッジといえば馴染みがなくともブレイクビーツ・ジャンキーなら知らないはずがないであろうフォーテットことキーラン・ヘブデンらが在籍するバンドの2年振りのアルバム。ポスト・ロックや音響といったタームに収められてしまうと特定のイメージをつけられがちだが、彼らのサウンドは繊細にして実験的、ダイナミズムとアンニュイな雰囲気が同居し言葉で形容し難くも、クオリティーは間違いなし。(高橋晋一郎)
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       スーヴエニール/ダブル・フェイマス 
      [スピードスター・インターナショナル /
      VICL-60818] 
      リトル・クリチャーズの青柳拓次に栗原努、ポート・オブ・ノーツの畠山美由紀を含む総勢10人もの楽団、ダブル・フェイマスのセカンド・アルバム。ジャズやラテン、ワールド・ミュージック等のフレイヴァーをトーキョー・エキゾティックな匂いに包み込むオリジナル・サウンドは更に洗練され純度の高い仕上り。音楽本来の楽しさが伝わってくる開放的なムードは生きる喜びを伝播するたくましさも併せ持っている。(高橋晋一郎)
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       シネマティック・ダブ/タカギ・カズエ 
      [ファーラブ / SPCDF-003] 
      ファーラヴからの新作はリトル・テンポのティコが全面プロデュースを行った女性ヴォーカリスト、高木一江のファースト・アルバム。リト・テンの『Ron
      Riddim』制作前にレコーディングされたという本作は、ティコならではのメランコリックなメロディ・ラインと高木の澄みきったヴォーカルが例えようもなく見事に溶け合い、まるで寒い季節のなかで優しく輝く日溜まりのような暖かさを堪えている作品。(高橋晋一郎)
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       25イヤーズ・レイター/ブレイズ 
      [サウンドスケープ / FAITH-006-007] 
      様々な問題提起を我々に突きつけたブレイズの91年、モータウンからリリースされた衝撃のデビュー作がやっと再発された。10年の年月が経った現在に真っ黒過ぎる本作を聴けば、その後のハウス・ミュージックだけでなく、ありとあらゆるダンス・ミュージックに影響を及ぼした事実を、改めて再認識するはずだ。実際僕も本作で初めてハウス・ミュージックを真剣に聴いた思い出の一枚。(大場俊明)
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       ファイト・トゥ・ウィン/フェミ・クティ 
      [ユニバーサル / UICO-1026] 
      勝つための戦い。強烈なメッセージと共にフェミ・クティが帰ってきた。言わずと知れたフェラ・クティを父に持ち、エリカ・バドゥやディアンジェロを手がけたジェームス・ポイザーをプロデュースに迎え、コモンやモス・デフがゲストで参加するという万全の体制。全てを有機的なグルーヴに紡ぎあげるばかりか、フェミの強烈なキャラクターがアルバム全編を支配するパワーがすさまじく、また素晴らしい。(高橋晋一郎)
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