 |
YEAH MAN / DEGREE
[SIZE8 / GREENSLEEVES
/ GREL265]
UKでは元Main St.一派のウケが良いようだ。今回のDegreeもそう。R.Brownie、R.Stephens、D.Kelly、
J.Harding等々、トップ・レベルのプロデューサー陣によって完成した本作。ハードコアなチューンも多数収録されているが、全体的にはかなりポップ度が高い。S.
Dumberのプロデュースで、ちょっとビックリなアレンジのJ.Os-bouneのカヴァー「Ice Cream Love」なんてのも入ってて、これも面白い。[輸入盤](鎌田和美)
|
 |
TERRY LINEN / TERRY LINEN
[REGGEDY JOE / VP /
VPRL 1627]
ちょっと前にホイットニー・ヒューストンのカヴァーがヒットした人。最近は現場より、FMの方が強い印象のレッド・ローズのプロデュース。ホーン、キーボード、ヴァイオリン等上モノのアレンジのセンスは流石。独特の高い声質、分かり易いR&Bのカヴァー曲も多数収録し、否の打ち所の無いラヴァーズ・アルバム。年間ベスト・アルバムニにラヴァーズ部門があれば絶対候補に挙げられる強力盤登場。[輸入盤](鎌田和美)
|
 |
THE EARLY
YEARS (90-95) / BUJU BANTON[PENTHOUSE
/ PHCD2100]
説明不要のBuju。90〜95年までのラスタな展開前のヒット曲集。ゴチャゴチャ書くより曲名並べた方が早いって位の大ヒット曲満載。「Big
It Up」「Batty Rider」等々、殆どペントハウス音源ですが、クレジットを見るとDave Kellyの名が目に付き、改めて凄いヒット・メイカーと実感。他にもUSで問題になった「Boom
Bye Bye」等、当時の外せないヒット曲は完璧に入ってる。ついでに未発曲も一曲有り。[輸入盤](鎌田和美) |
 |
EN ESPANOL / LAUREL LOREN20 AITKEN[LIQUIDATOR / LQ007]
ローレル・エイトキンがスペインのスカ・バンドと共演。もちろん全曲スペイン語。基本的にスカだけどJA産とは違うラテン風味がいい感じで、どの曲もキャバレーっぽい場末感がたっぷり。若きデニスが「Perhaps」のタイトルで唄ったラテン名曲の「Quizas
Quizas」や、フィリス・ディロン、そしてデタミも演った「Perfidia」のカバーもあり。この人にしか出せないルーディ&ムーディな感じがイイ。[輸入盤](武田洋)
|
 |
EMPIRE ROAD : THE BEST OF / MATUMBI[EMI / 534 8292]
マトゥンビの78年から81年までの曲をまとめたベスト盤が登場。ソウルなど他ジャンルからの影響をレゲエに見事に昇華させたメロディ、シャープで無駄がないリディム、多彩で良く練ったアレンジと、構成する音のすべての完成度が高い。レゲエ好きだけじゃなく、音楽を聴き込んだ人がこのアルバムを耳にすれば、そのち密さに驚くだろう。志の高さ、そしてこの頃のUK独特の空気感が詰まって聴き応え充分。[輸入盤](武田洋)
|
 |
TRILOGY / RAS MICHAEL & THE SONS
OF NEGUS[CULTURE PRESS
/ CPBX8001]
ナイヤビンギ・ルーツなラス・マイケル&ザ・サンズ・オブ・ニガスの名盤セット。『土着的』と一言では片付けられない崇高さに満ちた「Nyahnibghi」、ムーグまで取り入れた「Kibir-AM-Lak」、そして一番のオススメ「Rastafari
Plus Dub」(ピーター・トッシュのファンキーなワウギターが炸裂する4曲めのダブのカッコ良さと言ったら!)と、超充実の3枚組。潜在的にこんなの欲してる人は多いはず。[輸入盤](武田洋)
|
 |
THE BIGGEST RAGGA DANCEHALL ANTHEMS/
V.A.
[GLEENSLEEVES / GREZCD
4003]
"Sampler" シリーズと共に英グリーンスリーヴス社の定番アイテムとして定着した感のある
"The Biggest Ragga Dancehall Anthems" のニュー。最新のジョグリン・チューンを中心に2CDに40曲とフル・ヴォリュームのお買い得な一枚。シズラ、T.O.K.、ブジュ、バウンティ他、アーティストも現在のダンスホール・シーンを的確にとらえているので、このアルバムを聴けばジャマイカの今が解るハズ。[輸入盤](小池信一)
|
 |
ROOTS SUPPLAMENT VOL.1 / V.A.
[GUSSIE P]
UKレゲエの中でも今、一番ホットなレーベル、ガシーPとジャー・ユースが共同プロデュースしたニュー・ルーツ作品。ジャマイカのルーツ・シンガー、ダウェコンゴや大御所プリンス・アラー、イギリスからはアイシャ、ダウナリー、トニー・ダグラス等、なかなか濃ゆいアーティストが参加。トラック制作はマフィア&フラクシーが担当。トラックもワンドロップやステッパーと様々。久々の感動的なアルバムだ。[輸入盤](長井政一)
|
 |
REGGAE ANTHOLOGY PENTHOUSE CLASSICS
/ V.A.
[VP / VPCD1583]
90年代初頭から現在に至るまで、ダンスホールの頂点に君臨し続けているレーベル、ペントハウスの作品集。B.バントン、W.ワンダー、B.ハモンド、G.シルク等、このレーベルの顔と言えるアーティストのヒット・チューンを余すことなく収録。今から約7、8年前、夜の街に繰り出してはこれらの曲に合わせて身体を揺らしていた。今回改めて聞き直してみて懐かしさと共にクオリティの高さを確認させられた。[輸入盤](小池信一)
|
 |
REGGAE ANTHOLOGY MUSIC WORKS CLASSICS
/ V.A.[VP / VPCD1589]
マイティ・ダイアモンズの81年のビッグ・ヒット「パス・ザ・クーチー」を始め、数多くのヒット・チューンを世に送り出したレーベル、ミュージック・ワークスの作品集。ワールドワイドでのブレイクを視野に入れたキャッチーでダンサブルなトラック・メイキングが魅力。シャバの一連のヒット曲やJCロッジの「テレフォン・ラヴ」等、現在でもダンスの現場で愛され続けている名曲が多数収録されている。[輸入盤](小池信一)
|
 |
スカ・レヴォリューション/V.A.
[イーストウエスト / AMCN-4566]
新宿のクラブで行われている“クラブ・スカ”が既に13年間続いているのはご存知だろうか? その彼らが監修した本作はスカの初期時代から今現在の日本のスカまで、新旧を取り混ぜたオーセンティック・スカのオムニバス盤。日本でもスカのシーンが如何に盛り上っているのかが本作を通して伝わってくる。スカタライツ、トロージャンズ、スペシャルズ、ロッキング・タイム、オイ・スカル・メイツ等が参加(長井政一)
|
 |
ワンダーランド/ケリス
[東芝EMI / VJCP-68334]
センセーショナルなデビューから1年、バスタやODBも一目置いたサンダービッチが、盟友ネプチューンズの全面プロデュースで早くも新作をリリース。ニルヴァーナのカヴァー等ロック的アプローチが印象的で、サウンド構成の多彩さにも拍車がかかっている。骨太なトンガリ・ビートは唯一無二のグルーヴを生み出し、ボサノヴァや爽やか70'sソウル風サウンドは奔放な歌に乗ってカラフルな空間を作り出す。余裕の怪作だ。(石澤伸行)
|
 |
リミックス・EP/ジョジョ
[カッティング・エッジ/CTCR-13151]
今春、エリーシャ・ラヴァーンらのプロデュースによりデビューを果たした女性シンガーのリミックス作品集。「Tonite」と「Best
Friend」をスムーズに再構築したスティーヴ・レンやリシ・リッチらUK俊英陣に加え、「Talkin' About You」をハイ・テンションなトラックに生まれ変わらせた我らがマエストロ・T等、どの仕事も高品質だ。リサ・スタ「People
Hold On」の2ステップ風カヴァーなんていう目玉もあり。(石澤伸行) |
 |
サニー・デイズ/アルーア
[ユニバーサル / UICC-1025]
この復活劇を誰が予想しただろうか。マライアが主宰していたレーベルの閉鎖に伴い、活動を休止させていた4人があの時のメンバーで発表する新作だ。ケイ・ジーが手掛ける先行シングル「Enjoy
Yourself」を始め、オールスターやロン・ローレンスらによるダンス・チューンは小気味良くも晴れやかな仕上がりに。可憐なコーラス・ワークはそのままに、何かを乗り越えたことを伝える力強さが好印象な作品集だ。(石澤伸行)
|
 |
ウィークエンド/ケニー・ラティモア
[BMG / BVCA-21094]
アリスタに移籍しての3年振りとなる新作。ひた向きな歌唱の魅力を主にバラードで披露してきた彼だが、ここにきてカッチリとしたアップ群で勝負をかけてきた。してこれが大成功の結果に。既にヒット中の「Weekend」を始め数曲をキャラクターズが手掛け、ラファエル・サディークやジョシュア・トンプソンらの仕事も冴え渡る。ベイビーフェイスらによるスロウ曲での変わらぬ「浸り道」も含め充実曲の揃い踏みだ。(石澤伸行)
|
 |
ジミー・コージエ/ジミー・コージエ
[BMG / BVCP-21232]
ワイクリフによって見い出され、快進撃を続けるJレコーズとのディールを手中にした男性シンガーのデビュー作。バック・ヴォーカリストや客演を通しての経験が強靭な歌唱力を支えていて、2ステップものへの対応等からは既にして懐の深さも感じさせる。マイク・シティによる「She's
All I Got」がヒット中だが、レーベル・メイトのアリシア・キーズやオリヴィアとのデュエット曲での豊かな味わいが白眉だ。(石澤伸行)
|
 |
レッド・スター・サウンズ〜ソウル・サーチング/V.A.[エピック / ESCA-8364]
音楽教育の充実を目的に設立された団体によるコンピ。アメール・ラリュー、メイシー・グレイ、ジル・スコットといったエピック所属陣に加え、エリカ・バドゥやインディア・アリーといった馴染みの顔も。ほぼ全てが新録であり、良い音がニュー・カマーの作品に多いのも嬉しい。グレン・ルイス、ラサン、ジャック・ヘレラ、スパニッシュ・フライ、エディ・ジャクスンらの音楽性はどれも滋味深く思わず胸が高なる。(石澤伸行)
|
 |
クリエイティング・パターンズ/4HERO
[ユニバーサル / UICR-1016]
トーキン・ラウドからは2枚目となる4ヒーローのニュー・アルバム。アーシュラ・ラッカー、ジル・スコット、マーク・マーフィーにロイ・エアーズやテリー・キャリアーなど多彩なゲストを迎えつつもサウンドの根底に流れるディーゴとマークならではのカッティング・エッジなビート・サイエンスが彼らのキャラクターをはっきりと輪郭づけており、もはや4ヒーローとしてのスタイルは王道入ったようにも感じられる一枚。(高橋晋一郎)
|
 |
ドラックス/エフェックス・ツインズ
[ワーナー / WPCR-11093-4]
ジャンルを軽々と超えて、クラブ・ミュージックというカルチャーの中でその存在、アイディア、パフォーマンス、そして勿論音楽性も群を抜いたまさしくアーティスト、リチャード・D・ジェイムスことエイフェックス・ツインが5年振りとなるアルバムをCD2枚組というヴォリュームで遂に完成させた。この奇才が作り出した全30曲に納めされた混沌とした情報量に圧倒されること自体がこのアルバムの正しい聴き方なのかも。(高橋晋一郎)
|
 |
タイムレス/ユキヒロ・フクトミ
[カッティングエッジ / CTCR-14184]
長いキャリアが裏付ける世界レベルのクオリティーを持つ日本人アーティストの最新アルバム。前作『On
A Trip』からさらにディープなスタイルへ移行し「Love Each Other」ではベテラン・グループ、ブレイズのジョシュ・ミランをフィーチャーしエモーショナルな展開を披露。ハウス・ミュージックをベースとしながらもジャズやブラジル、ラテンなどの要素がセンス良くブレンドされリスナーを飽きさせない。(高橋晋一郎)
|
 |
ヘッド・ミュージック/ブラスト・ヘッド
[フリーハンド / FH-001]
近年、DJとして脚光を浴びてきたDJ HikaruとDr.Tetsuによるアンダーグラウンドを地でいくブラスト・ヘッドの久々の新作。前2作で聴けた渾沌とした錯綜するリズムの嵐は成りを潜め、今回は30分1曲勝負の大作。静寂の中に潜む様々な音の数々は日常生活では聴き逃してしまうが、本作ではその貴重な音が各場面ごとに様々な表情を与えている。これは彼らの新境地なのか? それともアザー・サイドなのか?(大場俊明)
|
 |
アウター・スペース:インナー・スペース/フランジャー[ビート・インク / M]
バーント・フリードマンとアトムによるユニット、フランジャーがサブ・レーベルのNトーンから本家ニンジャ・チューンに昇格してサード・アルバムを発表した。お互いが独自のスタイルを持ち、その二人がコラボレーションする中で作り上げられてきたまさしく〈未来的〉なジャズ・サウンド。エレクトロニックと生楽器のエレメンツが融合し、ダビーでアヴァンギャルドなオリジナル・スタイルでまたしてもシーンから賞賛を受けるはず。(高橋晋一郎)
|
 |
インシグニフィカンス/ジム・オルーク
[P-ヴァイン / PCD-23192]
ザラリとしつつも暖い70年代ロック的な音空間をグイとネジ曲げ独特の空間を作ってしまうサウンドの魔術師、ジム・オルークの2年半以上ぶりの作品。ソニック・ユースのサポート等の活動もあってか、今回はやけにバンド色が強い。もちろんシカゴを離れ、NYに居を変えたのも原因の一つだろうが、それはそれでいい方向に転がっているようだ。ジャケットは前作同様、友沢ミミヨ画伯の作品でインパクト大。(大場俊明)
|
 |
シー・オブ・メモリー/V.A.
[メモリーラブ / MLAL0004]
高橋健太郎が主宰するメモリー・ラボ・レーベルからリリースされた日本人アーティストのコンピレーション。〈海〉をイメージにエレクロトニクスやアコースティック、またはバンド・セッションなど様々な手法で作られた楽曲を収録。さかなやタイスケ・マツモトレーベルではお馴染みのアーティストから、青柳拓次のソロ・プロジェクトであるカーマ・アイーナを始め、非常にクオリティーが高く個性的ななサウンドが集められた好盤。(高橋晋一郎)
|