今月は、最近のはやり言葉を用意しました。あなたのパトワをSeasoning Up(=もっと味を出す)させるために使ってね。

Two Times Topper=2001年を代表する流行語といえばTop Of Top、タパタプと発音。トップの中のトップだから 一番いいこと、最上級の物、人をさす。タパタプDJタパタプセレクタータパタプサウンドタパタプチューン、通の皆さんはもうお使いですね。「Two Times Topper」はタパタプの二乗でさらにトップ、ジャマイカ人特有の強調した表現である。

Top-Of-Top…, To The Tip-Top=上記と同義語でタパタプよりレベルが高いことを表現するTopperdom(=トップの地位を意味する造語)言葉のひとつ。
●Go Siddown(Sit Down)=「Go Away=あっちへ行け」の同義語だが「Go Away(パトワではグエイと発音)」 はカスワード(ののしり言葉)として使うことが多いのに対して、「Go Siddown」はもっと柔らかい表現で使いやすい。ほらふき君がほらふいたときや、悪気はなさそうだけどしつこい男に「ちょっとあっちですわってて」とやんわりさえぎる感じ。便利だぞ。あくまでもソフトに使うのがコ ツ。

Booby=ブービー賞のブービーでおなじみの英単語が、ここではお金を意味するスラングに変わる。ジャマイカでは物の値段をあいまいに言う ことが多い。特に、定価表示のないダブプレート代やタクシー料金などの料金請求の際、たとえば100ドルのことはワンビル(一枚)、150ドルの ことはシンプルに15(ワンファイブ)またはワンダラフィフティ、1000ドルはワンフラット、、といった感じ。日本で100万円のことを一本と いう感覚です。ある程度の相場を知っておくことが大切でしょう。お札にも独自の呼び方があり、最高額の1000ドル札を「マイケル」、500ドル を「ナニー」とそれぞれお札の顔である偉人名で呼ぶ。現在US$1=J$45、ジャマイカ1ドルは約3円。最小額である10セントは3円の10分 の一で価値が低いため、道に落ちていても誰も拾わなかったりする。ジャマイカ1ドル以下のコインをチップにまぜたりすると、ディスリスペクトと誤 解されるので気をつけよう。

Reh-Teh-Teh=レッテッテ。エトセトラ、エトセトラ、の代用。「好きなDJはAとBとCとDとレッテッテー」「うちの庭にはライムにアキ、チェリーほかにもレッテッテー」などと使う。またはくだらなくて口にもしたくないような事柄をレッテッテーでかたづけたりする。同じよう にLu-La-La(=ルララー)とも言う。

Yu See Mi=とかくジャマイカ人は会話の端々に「Yu Know(ゆーのー)」を入れるがその別バージョン。…なんだよ、…だって さ、くらいの意味で、「Yu Si Mi」「Si Mi」とあまりにくどいと「Mi Si Yu!」と怒鳴りたくなるほど耳障りなときもあるぞ。 「Yu Hear Mi」など他バージョンも有り。

Thug It Out=Thugは悪漢・悪者の意味で、「Thug It Out」は体制や組織などのシステムに相反して奮闘しているこ と。最近のThug大将はアロゼイドですねえ。だから言ったでしょ、おまわりさんにバッドワードを使えば逮捕されるって。しかし面白いのは、おまわりさんにビッグワードを使った教養言葉で(たとえばクイーンイングリッシュを使って)反抗的なことを言ったとしても逮捕されることはないだろう ということで、問題はジャマイカ特有の悪態言葉にあるらしい。おまわりさんに限らずジャマイカ人は、バッドワードに歴史的一家言があるとみえる。
Anyway, Whateve=自分の立場が悪くなって言い訳をしたいとき、うまく話題を変えたいときに使う。たとえばほかの女の コとクラブに行ったことが彼女にバレてなじられている男が使う手。言い訳がきかなくなると「それはそうと…」ハウエバーで話題をうまくすり替え ようとし、「あの女は誰?前の女?」と凄まれワットエバー…と誤魔化すわけですこのジナル!

Log On To Things=リンクすること。友人同士で集まること。協力しあうこと。
* Tings Sticky=ハードなときを過ごすこと。思うように物事がすすまないとき、商売がもうからないときなどを指す。苦境を表わすパ トワは何かと多いがそこはそれ、ポジティブに使いましょう。
Jah!