盆は、日本で過ごしていましたが、今月は2件の人災と思われる事が、心に残りました。まずは、新宿の雑居ビル火災。もう間違いなく人災という感じで、ぼう然としました。そして、アリーヤの乗っていた飛行機の墜落。なんでもパイロットは、麻薬密輸容疑などで免停中。荷物も積みすぎだったという。結局、2件とも利益の追及や、人間のだらしなさ(つまりゴミを防火扉の前に置くとか)が、この2件の原因だったと思えてなりません。スケジュールを調整しなければならないから、実際に必要な大きさより小さな飛行機で、重量オーヴァーで飛んで、安全と考えるのが普通なのでしょうか? 消防法を違反しているのも同じ亊でしょう。他人を思うという行為は、ここに見れません。僕の友人(ブラック)が、印象深い亊を言っていました。
「もし、俺の娘が、シンガーになりたいなんて言ったら、絶対にマネージメントになんか預けないね。しかも、俺の娘は、ブラックだ」。確かに、ブリットニー・スピアとかには有りえない様な話ですが、これでアメリカの親が、子供をマネージメントしたがる理由が少し分かったが、やはり子供は他人ではないのです。だからといって、他人を平気でこんな危険な目に合わせるという神経は信じられないし、客は神じゃなかったのかと、モラルの低下に憤る思いです。人は、もう人の亊を考えたりしなくなってしまったのでしょうか?
●今月のエクスビション
ブロンクスの新旧ライターの合同エクスビションが、トライベッカのヴィンセント・ルイス・ギャラリーで行われた。新はセスで、旧はザ・ワンダラー・シーンという組み合わせ。最近、こういったギャラリーでの暴力沙汰と、あるライターの死によって再び排斥されそうなライターのシーンだったが、このオープニングの夜、9/6は、落ち着いたレセプションだった。尚、シーンは、ブロンクスにグラフィティ博物館(本人が、グラフィティと使っている)をオープンするにあたって、地下鉄の廃車を3台購入したそうだ。ここまで筋金入りで、列車を愛してるライターも、もう少なくなって来ている?
●今月のジャム
同じ夜、少し離れたチャイナ・タウンのシャインでは、DJクラッシュのリリース・パーティが、盛大に行われた。ゲストに、カンパニー・フロウのメンバーや、ザップ・ママなどが登場し、クラッシュとアメリカとのコミュニケイションのツールになった。ビュッフェで食事がふるまわれたりして、和やかなパーティだったが、飲み物が高くて閉口しました?
●今月のディス劇
写真のKソロですが、前から本人が予告していたように、DMXをこき下ろす内容のフリー・スタイルを、DMXのビートを使い、やっている。本人談では、ミックス・テープDJなどに配るとの亊だから、すぐ誰かのテープで聞けるだろう。内容は、刑務所内で服役中に彼らは知り合い、先に出所したDMXが、Kソロからパクったスタイルでデビューしたと事実関係にはじまり、ヤツが犬なら俺は狼だと、王道のディス・パンチ・ラインの連続で、思わず、オー・シット!と言わずには居られない内容?
●今月のスポット
もうしつこい位紹介しているFM局、WBAIのモンクワンが、ホストするパーティが、ブルックリンは、ベッドフォードのブラック・ベティという店で、行われている。毎週、ゲストDJが参加、ミュージシャンも飛び入りするという内容。ウエスト・コーストなんかで流行っているらしいが、ここNYでは、何年も行われているこのスタイルは、最近ヒップホップ関係では、あまり見られなくなっていたが、ブルックリンに生きていたという事実は、嬉しい。ここは飲み物も安いから、是非チェックすることを薦めよう?
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