【考察その1】島はすべてにチチマン。チチマンで喧嘩、チチマンで裁判、チチマンで政治、チチマンで殺人…火事場で野次馬が当チューンを口ずさみ、被害者と大喧嘩になったとか、チチマン関係の事件や出来事が相次いでいるにもかかわらず、このチューンが結局放送禁止にならなかったのは、野党の選挙必勝目論見に関係があるのかな。いやあ本当に単純たの字の図。このゲイ・バッシング、タッカー氏が「Mi Neva Know」で書かれたように、ひとえにジャマイカ人の田舎者的素質のあらわれだ。本当、よく飽きないよね。ヤードマン(アフリカ系ジャマイカ人男性をこう呼ばせて頂く)のこうした嗜好は、アフリカの慣習、及び植民地時代の奴隷制度から引きずってきた重い歴史の名残であるらしい。感謝せよ、努力は報われる、男女平等、正義は勝つ、と教えられて育った私達には理解できない彼らなりのルール、彼らなりの美学がそこにある。私達の常識は通用しません。とかく血の気の多いヤードマンのこと、チチマンにあらわれるような彼らの慣習や嗜好は、うまく煽れば政治にも利用される。それなら私達だって、ヤードマンを学び、危険対処に役立てようじゃないの。まずは、敵を知れ。

 
【考察その2】以下のヤードマン気質には注意せよ。
たねまき男=子供の数を勲章と掲げるヤードマンというのは、さすがに減ってきたようだ。マーリーさんやモーガンさんのような大物だけに許された行為、となってきたようですね。

お騒がせ男=何かと事件に巻き込まれたり、事件をつくったり。ちょっと見ないと思ったら、やっぱり刑務所に入っていた、という輩。彼らの社交場はダンスと葬式だから、週末は葬式参列で忙しい。マザコン度数高し。

ほらふき男=一本指でキーを叩くだけでも「ピアノが弾ける」、町内会の催しに出る自称DJ君が「来年のジャパンスプラッシュに出る」とのたまうなど、真剣にほらを吹く。本当だったら昼間からぶらぶらしていませんわ。

バンドワゴン男=Bossyな奴、親分風をふかす奴のこと。強いバイブスを持っていて女にもモテるが、一筋縄ではいかないのがこのタイプ。威張ります。

からいばり君=ヤードマンの大多数がこれ。実はジャマイカ、女性が強く、立場の弱いヤードマンはからいばり一手。ジャマイカの複雑な男女関係については、また今度。

僕が一番男=何かというと、mimimi(俺俺俺)、そうかと思うとすぐスネる。おまけにゴネる。速やかに、ママのもとにかえしてあげましょう。

ジェラシー君=田舎者らしい嫉妬。程度の差こそあれ、ヤードマンは皆やきもちやきです。

味見男=女を見ると声をかけずにいられない、なんでも味見したくなる困ったちゃん。ちょっと変わった見かけの女性がお得意のようで、平均より太めちゃんとか身長の低い女のコとか、とにかく他と違う容姿に魅力を感じるので、外国人も大好き。ジャマイカの少数民族(白人・中国系・インド系など)は守りが堅くて高嶺の花だから、狙うは安宿にお泊りの観光客。Give Mi Likkle Piece No(ちょっとだけー)が常套句。

ベギ男=ベグるベグればベグるとき。人を見れば「バス代ちょー」に始まって「ビールおごって」「やらせて」とくる。ダメとわかると「女のコ紹介して」に変わるが、ベグるという行為はこの人達の間では挨拶のようなもので、軽くかわせばよろし。苦手な人は、ベギ男出没度の低い地区で暮らすこと。ベギーシャ(女性版ベギ男)に要注意。

人のせいにする男=とにかく自分の非を認めません。奴隷時代の悲しいサガだとする学説がありますが、ちょっと男らしくないぞ、ヤードマン。

フルリリックス男=いやはやこのタイプ、よく喋るわ褒めるわ。マメだし一見フェミニストで、いつでも貴方を女王様気分にさせてくれる。短期のお付き合いには楽しいかもね。でも同じリリックスをたえずどこかで振りまいていることをお忘れなく。

いいわけ君=理にかなわない言い訳を、ユー・ノー、レッミー・テル・ユー・サッンーと調子とりながらこちらが疲れるまで喋りまくる。いるいる、いるでしょ。

迷信男=田舎者だからこそ根強く残る黒魔術の世界。Safaという占い師が島で爆発的な人気。女性にとって困るのが、ヤードマンの性に関する無知度で、ひとりの女性とばかり性交をすると男性自身が朽ちてしまうとか、そんなとんでもないことを平気で口にしたりする。「避妊・性病問題ないよ」だけには騙されないで。

 これらのヤードマン気質がなかったら、私のジャマイカ生活は平和に、いや無味乾燥と化してしまうのであろう。告白すると、上記の気質を適度に併せ持つヤードマンに、魅力を感じてしまうことがある。義理と人情に溢れ、意外に(失礼!)硬派で、つい気にかけてしまう不良少年とでも言おうか。でもやっぱり、かわいい日本の女のコは、虫よけスプレーをたっぷりふりかけて歩きましょう。
 
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