1. Elephant Man / Jamaica (Stone Love)
大ヒット中のR.Kelly「Fiesta」をダンスホール・リメイク。メロもR. Kellyそのままの展開の替え歌路線(同時発売の14Kはもろカヴァー)。サビの高揚感溢れる展開とダンスホールならではの打込み感覚が最高だ。ジャマイカ(人)アンセム。

2. Beenie Man / Damn (Dirty Shirts)

こちらはオリジナル「Fiesta」をサンプリング・ループし、大胆にリミックスしたトラック。ガチャガチャした派手な仕上り。以前Call Me Shamsから発売されていた同名曲と同リリックス。B面は同トラック別ミックスの「Retreat」収録。

3. Sizzla / Tought For Today (Xterminator)

これは一聴しただけでは解りづらいが、変形の "Fiesta"。ピッチをグッと落とし、ボトムラインの重量感を強調。リムショットも効いている。日々の行いを振り返り考えようと訴えるリリックスを荒々しくDJ。

4. Coco Tea / Sweet Life (Xterminator)

オリジナル・ミディアム・テンポのトラックで気持ち良さげに歌うナイス・チューン。この人らしいジャマイカの美しい自然を讚える歌。エンジョイしている様子が全編に。これが本当の "Sweet Life" って感じのジャマイカ愛歌。

5.Capleton / Help (Hot-A-Tac)

"Bellyas" を更に厳つくした様なニュー・リズム "Heavy Weight"。迫力もノリも満点の出来で要注目のトラックだ(制作はTeetimus)。社会的弱者が獲物になりやすい状況をリリックスにした内容(タイトルは彼女らの叫び)。

6. Lukie D & Hot Shot / More Strength (Hot-A-Tac)

"Heavy Weight"。この曲はMr. VegasのB面に入っているもの。叩きつけるビートに呼応したかの様なアグレッシヴなDJパートが素晴らしい。新人グループながらLukie Dとのコンビもバッチリ。無茶苦茶な事を行い続ける政府への批判リリックス。

7. T.O.K & Bounty Killer / Man A Bad Man (Call Me Shams)

一年に一回のリリースながら確実にヒットを飛ばす当レーベル最新作。ストリングス使いもこなれた感じのオリジナル・トラック "Juice"。当然ダンサブルなサウンドながらも、ゴツさと重量感をプラスアルファ。久々にBountyの快調なDJが聴けるBad Manアンセム。

8. Cobra / Anything (Call Me Shams)

"Juice" 使用。この曲に限らずなのだが、一曲一曲微妙にミックスを変化させてみせる辺りは、当レーベルの真骨頂。細部までの拘りが感じられる。彼の十八番、お約束のBad Manトーク。ダブ・プレートで多用されそう。

9. Beenie Man & Devonte, Tanto Metro / One Girl (Shocking Vibes)

又々の新型リズム、"Extacy"。シンセ類の音色も、ビートのパターンもお洒落なジャグリン・トラック。最近のR&B系サウンドともかなり共通点が多い流行のパターン。Mary JとMethodmanの例の曲をダンスホールにした感じのHot Galチューン。

10. T.O.K. / On The Radio (Shocking Vibes)

"Extacy"。Rah Diggaでもお馴染のMusical Youth「Pass The Dutchie」のフレーズ借用。一気に畳み掛けるシンガー・パートからDJへの流れもかっこいい。イケてる俺達T.O.K.アンセムって感じのリリック。

11. Buju Banton / Hackle Me (Gargamel)

Jammy's全盛時代の名トラック "Jump Up" リメイク・リズム。オリジナルよりもスピード・アップでグイグイ煽るラバダブ・チューンだ。心なしかBujuの声もいつもよりデカい気がするかな? 久々の「Run De Place」路線な内容。

12. Alozade / Rated X (In The Street)

"Bellyas" そっくりのトラック、"Extreme"。リズム・パターンも、キーボード類も非常によく似た形態。タイトル通りの放送禁止用語全開の歌詞内容は、T.O.K.「Chi Chi Man」を超えている。ゲイ全滅を訴える死ね死ねチューン。
 
13. Sizzla / Put The Fire Pon Dem (Techniques)

出ました、本家から "Stamina Da-ddy" 使用のニュー・チューン。こんな美味しい機会をこのレーベルが見逃す訳はないじゃないですか。この他にもElephant、Danny English等を続々とリリース。攻撃的Fireで燃やし尽くせ系リリック。

14. Bounty Killer / Blood Both (Fat Eyes)

94年、Beenieが放った「Memories」等で有名な大ヒット・リズム "Hot Wax" を使い回した "Candle Wax" 使用。リズム・パートは全くそのまま再利用ながら、出来そのものは良質。と言うか、今でも全然イケてます。