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CAN'T KEEP A GOOD MAN DOWN / GLEN
WASINGTON[DON 1 / VP
/ DSM-0012]
声のインパクトが強くてメロディが負けてしまい、全て同じ曲に聴こえてきそうな気もするけど、実際はとてもイイ歌い手のこの人。音の方はスタジオ・ワンからの馴染みやすいリディムを多用。余計な派手さは全く無い人だけど、この音と彼の声との相性が良いのか、全体的に華のある大人の男のロマンチシズム溢れる一枚。しかもアナログ盤は開けてビックリの紫色のマーブルのカラー・ヴィニール。[輸入盤](鎌田和美)
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WONDROUS WORKS / EARL-16[GUSSIE P / GPCD 012]
注目のガシーP・レーベルから。以前はラヴァーズからダンスホールものを中心としたレーベルといったイメージが強かったが、ここ最近はダブやルーツ中心のサウンドを多くリリースしており、このアルバムもルーツ・テイストの効いた内容となっている。シングル・カットされた「Foot
Of The Mountain」を含む全13曲。因みに、本作のダブ・アルバムも限定リリースされている(アナログのみ)。[輸入盤](長井政一)
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DUBWISE
/ DX-1[CRUISE INTERNATIONAL
/ CI CD 002]
UKダブ・ユニット、DX−1のセカンド・アルバム。前作は本誌でも紹介したが、未だ彼らの詳細は不明のまま。全曲インストゥルメンタルで、管楽器等は生演奏だが、リディム・ファンデーション自体は100%の打ち込みとなっている。ロック・ステディ・テイストの落ち着いた雰囲気のモノから、ハードなルーツ・チューンまでバランスよく構成。ダブ・ミックスも曲中に盛り込んであり、BGMにも最適かも。[輸入盤](長井政一) |
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ORIGINAL KING KEY DUB / KING TUBBY
[MIO / 320392]
78〜82年頃のランキン・ジョ−の音源をタビーがダブ・ミックスしたレアなアルバム。オレが唯一持っているランキン・ジョーのアルバム『ディスコ・スケート』からも数曲ピック・アップされているのだが、それ以外の曲はどのアルバムからの音源なのか全然解らなかった(リディムは定番ばかり)。抜き差しの絶妙さや各楽器の存在感がタビー・サウンド独特の質感を醸し出している。ダブ好きはチェック
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NATTY UNIVERSAL DREAD 1973-1979 /
BIG YOUTH[BLOOD &
FIRE / BEAT / BAFCD 034]
数多くいる70年代のオールド・スクールDJの中でも、その後のジャマイカのDJスタイルに大きな影響を及ぼしたビッグ・ユース。日本でもファンの多い彼だが、本作はタイトル通り、73年から79年までの自身のプロデュース作品を中心に、ほぼ年代順に51曲も収録したBlood
& Fire渾身の3枚組CDボックスだ。インタビューを交えた丁寧なブックレットも添え、内容に文句のつけるところはない。[輸入盤](大場俊明)
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TOTAL TOGETHERNESS / V.A.[VP / VPCD1609]
VPが誇るこの人気シリーズも早いもので11タイトル目。今回もレーベルを越えた最新リズムによるヒット曲を満載したショウケースで、今のジャマイカン・ダンスホールを知るにはもってこいだ。更にフェイマス・ワン、コリン・ベントによる編集もスムーズ。中にはビーニ・マン「To
Live Or Die」のリミックスやセシル「Change Z」のアカペラ・ヴァージョンなど、珍しいヴァージョンも収録。[輸入盤](大場俊明)
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WILD JOKER / V.A.[VP / VOCD2133]
ダンスやラジオで大ヒットしたGeneral B & Patchy「Business」ですっかりお馴染みのSpring
Vale(Shocking Vibes)レーベルのノリノリダンスホール・リズム "Joker" の1ウェイ・アルバム。人気のBeenie
Man、Mr.Lex、Elephantmanは勿論、今後活躍が注目されているRicky Rudie(Bling Dog)、Danny
English等の元気な作品も収録されています。ダンスホール・ファン要チェックの1枚。[輸入盤](坪木良典)
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HARMONY HOUSE VERS.ONE / V.A.
[HARMONY HOUSE / VP
/ VPCD2136]
安定したリリースを続けるBeres Hammondプロデュースのレーベル、Harmony
House待望のコンピレーション。その作品の大半で聴けるロック・ステディ等のオールディーズのリメイク・リズムは完成度も非常に高く、Beresがプロデュースしただけあって、どの作品にも愛を感じます。ダンスでヒットした曲も多数収録されていて、入門者からレゲエ通の方にも十分楽しめる内容です。大スイセン。[輸入盤](坪木良典)
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REGGAE LASTING LOVE SONGS / V.A.
[VP / VPCD1606]
イベント等でずっとジョグリン・トラックばかりを聴いていて、「なんか疲れたぞ」と思っている時に、ふとラヴァーズ・チューンが流れて「オッ!いいね」なんて幸せな気持ちになっちゃう事ありませんか(オレだけかな)? そう、ラヴァーズはヒーリング・ミュージックたったのです(ウソ)。このアルバムはそんなスウィートな70年代のヒット曲ばかりを収録したラヴァーズ・コンピ。癒してくれるかも!?[輸入盤](小池信一)
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RIDDIM DRIVEN FEAT. CHINEY GAL &
BLAZING RIDDIMS / V.A.[VP
/ VPCD2139]
VPが新たにスタートした2ウェイものシリーズ。Kings Of Kingsからの
"Chiney Gal" は、セシルの野郎DJバッシング・ソング「Changes」で脚光を浴びた少しダークめなリディム。最近益々ヤバくなっているシズラのチューンがお薦め。もうひとつのリディム、Kickin'
Pro.制作の "Blazing" は、スピード感溢れるジョグリン・リディムで、収録されたメンツは現在最強の布陣といった感じだろう。[輸入盤](大場俊明)
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ソウル・レベル2000/V.A.[ネオサイト / AICT-1298]
2000年10月8日、日比谷野外音楽堂で開かれた日本のレゲエ・シーンにとって最も重要なイベントの実況盤。これで20世紀を締め括る年に至る迄の日本のレゲエの到達点の再確認と、21世紀に向けて何かを予感させられたあの感動が、本作で手軽に再生出来る訳です。皆、日本のレゲエもここ迄来たんだと思うことでしょう。それってつまりこのCDを聴く皆がいるからこそ、ここまで来たという事なのですよ。(鎌田和美)
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21センチュリー・シストレン/V.A.
[TDKコア / シストレン / GST-CD005]
昨年後半は自身のアーティストとしての活動に身を入れたシスター・カヤだが、3年前から始めたプロデューサーとしての彼女の存在もとても重要なものだ。本作は、レコード会社解散で廃盤になってしまった『いろいろないろ』から2000年までの彼女の裏方としての仕事を32曲のノンストップ・ミックスといった形で紹介したもの。シーンに対して母の様な愛情を込めて奮闘してきた彼女の姿勢が一曲一曲伝わってくる。(大場俊明)
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ジャマイカン・ラウンジ・ミュージック/V.A.
[エイベックス / AVCD-11887]
スカパラ主宰のレーベル“ジャスタ・レコード”からリリースされたスカ、ロック・ステディ物のオムニバス・シリーズ第2弾(今回も3枚同時発売)。『ジャマイカン・ラウンジ・ミュージック』と内容の解りづらいタイトルだが、簡単に言っちゃうとインストで変った雰囲気をもった曲を集めたものとの事。「恋は水色」のカヴァーをはじめ、ヘンテコなチューンばかりなのだが、どう聴いてもレゲエなのがスゴイ!(小池信一) |
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カヴァー・スカ・インストゥルメンタル/V.A.
[エイベックス / AVCD-11886]
名曲からハヤリ物まで、とにかく売れそうなら何でもカヴァーしちゃうレゲエ・アーティスト達の雑食性にはホント関心してしまうが、その中から大ヒットが数多く生まれているのも事実。本作は、スカの時代にカヴァーされたインスト・ナンバーの数々をコンパイルしたオムニバス。ジャズの名曲、映画のサントラから美空ひばりまで。誰もが知っている有名曲ばかりなのでサラッと聴いても楽しめるハズ。(小池信一)
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ナッシン・バット・ドラマ/プロファイル
[ユニバーサル / UICT-1003]
モータウン発のヴォーカル・グループのセカンド作。何故か悪っぽくイメチェンされたルックスに反し、その筋骨隆々なヴォーカル・スタイル、歌に対する生真面目なくらいの姿勢は以前のままだ。テディ・ライリーやジョー、そしてスティーヴ・ハフらによる様々な音仕事に対し、正面切って挑む果敢な姿は、既にある種の風格すら感じるほど。ダンクラ・テイストたっぷりのオールスター提供曲も最高に楽しい!(石澤伸行)
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ミストレス/デイジー・ヒックス[ビクター / VICP-61220]
昨年「Match Made In Heaven」をヒットさせたUKの歌姫がアルバム・デビュー。時折見せる甘えたような歌い口は、確かにショーラ・アーマを彷彿させるも、安易に今の音をなぞることを避けることで、作品全体にはフレッシュな風が吹く。UKソウルの醍醐味を味わうなら何といっても上記シングル曲だが、ドライザ・ボーンやブラックスミスといったリミックス職人たちの仕事にも、体は素直に反応するはず。(石澤伸行)
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ハウ・ユー・ゴナ・リヴ/ワード[エピック / ESCA-8270]
トニー・リッチの手により彼の幼馴染みのゴスペル・デュオがデビュー。トニーのフォーキー路線に豪快な歌い回しがどう絡むの?ってなこちらの勝手な読みをヨソに、音作りの方は自由なフォーマットで構成。チョッパー・ベースがブチブチのファンク・ナンバーからカントリー・テイストをまぶしたスロウまで、際立っているのはそのユニークな存在感だ。トニーのナヨり声も、相変わらず独特な世界観を現出。(石澤伸行)
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ストロンガー・ザン・フィクション/ウルトラ・ナテ
[エイベックス / CTCR-13141]
2年振りの2作目。名曲「Free」でフロアをロックした彼女は、この新作で新境地に挑む。D・インフルエンス、ブライアン・アレキサンダー・モーガン、エンディア・ダヴェンポートら“R&B寄り”な人々との共演は、彼女にシンガーとしての新たな意識をもたらし、結果としてその歌世界にはこれまでにない深みが備わった。その声はアップで躍動を続け、スロウでは癒しさえ感じさせる。腰据えて聴くべき充実作!(石澤伸行)
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バラッズ/メアリー・J・ブライジ[ユニバーサル / UICC-1009]
日本独自企画によるバラード集。その塩辛い喉使いには、曲調の如何に関わらず、相当な寂寥感が湛えられるが、最近の彼女には、そこに大きな包容力と微量のキュートネスが加わったような。その味わいこそはまさにアレサ級というべきものであり、乱発気味のディーヴァ、クイーンといった枕詞も彼女に対してなら使用可能だろう。スティーヴィ自らが制作に関わった「Overjoyed」のカヴァーは世界初CD化。(石澤伸行)
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フュージョン/ファウナ・フラッシュ[ソニー / AICT-162]
ジャザノヴァの活躍がめざましいドイツのコンポスト・レコードのクリエイター・チーム、トゥルービー・トリオのサウンド・プロダクションを担当するクリスチャンとローランドによるユニットのアルバムが完成。ジャズをベースとしながらもドラムンベースやハウス、ブレイクビーツといった要素をまさしくフュージョンさせて完成させたミュンヘン・サウンド。コンポストの懐はまだまだ広そうな感じ。(高橋晋一郎)
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ビューティフル/ファンタスティック・プラスチック・マシーン[エイベックス / AVCD-11867]
軽快なフットワークと流暢なメロディ・センス、期待を裏切らないサウンド・プロダクション…。みんなの人気者、田中知之=FPMのレコード会社移籍第一弾アルバムの登場だ。2年以上振りに届けられた本作は、アッパー中心ではなく心地よいハウス・ミュージックが全編を流れる。つまり現場でも機能し、自宅のBGMとしても機能する、決して使い捨てにはならないダンス・ミュージックが詰まっている快作だ。(大場俊明)
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シリコム/アオキ・タカマサ
[プログレッシヴ・フォーム / NO NUMBER]
インドープサイキックスが設立したレーベル、プログレッシヴ・フォームからの第一弾は京都在住のクリエイター・チーム、シリコム。音楽制作のみならず、映像までもクリエイトしてしまう彼らは、まさしくニュー・エラなアーティスト。繊細な音を構築しながらも骨のあるグルーヴを内包し、タフさを兼ね備えた素晴らしいバランス。凛とした表情を持つエレクトロニカに只ならぬ才能を感じさせる期待のニュー・カマー。(高橋晋一郎)
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プログレッション・セッション/V.A.
[ソニー / AICT-158-9]
ドラムンベースの一つのスタイルを確立させたLTJブケムが主宰するイベント、プログレッション・セッションの20世紀を締め括るミックスCDが登場。収録されたのはブケム本人が主宰するグッド・ルッキングの音源。そしてエキサイティングにリスナーを煽るのは専属的に活躍するMC、コンラッドとDRS。更に日本盤には同レーベルで活躍する日本人アーティスト、マコトによるインスト・ミックスも収録。(高橋晋一郎)
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士魂2/V.A.[シブライ / SBR002CD]
昨年3枚のシングルをリリースした、ビショップ率いるシブライによるコンピレーション第二弾。収録されたのはお馴染みインドープサイキックスを始め、ナム、DJクロック、サイドラム、ハヌマン、白石隆之、ローカル・コンセプトにドリブル・ウォーターなど現在進行形の音をクリエイトし続けるクリエイターの面々。ニューヨークやロンドン、ベルリンやアムスでもない東京の音。プライドと自信を持ってリコメンド&リスペクト。(高橋晋一郎)
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