【事件】
2件のレイプ事件でDJゼブラ、再び檻の中。11月中旬、ナイト・クラブで知り合った女性を暴行した疑いで逮捕された。その後、15歳の女学生をナイフで脅し暴行しようとした事件が発覚し、二重の逮捕状でダブル・トラブル。11月末にようやく30万Jドル(80万円相当)の保釈金で釈放されたが、なんともはやカッチョ悪いお話。
【ストリート・ファッション】
ダンスのファッションとストリート・ファッションがさほど変わらないのが最近の傾向。ぴちぴちストレッチ・パンツは定番で、ジャメイカン・ギャルのメリハリあるバディにはこれがよーくお似合い。金太郎タイプなどタンクトップと合わせて。ハーフウエイツリーでは超ミニのギャルが出没。裾にフリルがついたカラフルなミニ・スカートでギクリとさせる。ヘア・スタイルは依然として男女ともコーンロウ(とうもろこしの粒列のような編み込みスタイル)変形型が人気。コーンロウのプリンスといえばレゲエ・ボーイズのリカルド・ガードナー君だが、国民的アイドル兼トレンドセッターのリカルド君、今は金髪に染めている。ヘビィなスタイルが多かった中で、女のコの軽いストレートもイン。
【ボウンティ・キラー】
我らが大将ボウンティがテレビに出演し、インタビューで熱くゲトロジー(Ghettology=ゲットー哲学を意味する造語)を語る。彼の辛辣なゲトロジーは立派でもあるが、同時にゲットー・ビヘイビア(ゲットー的な行動と発言)を増幅させるようだという意見もある。
【ニンジャマン】
21世紀を迎える年末年始はこの人。オフィスあり、専属バンド付き、21人の子持ち、ガール・フレンドのキーシャのお腹にもう一人、とドン・ゴーゴン健在ぶりを見せつける。
【シズラカランジ】
極右派シズラが自身をカランジと呼び始めて久しい。リリックスもかなり過激で「バティマンを撃ち殺せ」と言いつつ「ヘイヘイヘイ、皆隣人を愛そうぜ!」。饒舌ぶりに拍車がかかり、弾丸方式DJも高速切替で発射中。
【ハイレ・セラシエ葬儀】
エチオピア皇帝ハイレセラシエ没後25年にして、ハイレ・セラシエの国葬がエチオピアの首都アディスアババで行われた。ジャマイカでも新聞などで大きく報じられたが、当のラスタファリアン達は無関心を決め込む。リタ様ははるばる葬儀に参加された。
【「Changez」その後】
待ってました、アンサー・チューン。まずはエレファントマン、セシールへの語り口調で始まる。「こんなに沢山のアーティストがいるのに一人も選べないなんて、もう一度″申し込み用紙″を見直してごらん」が、チューン中に登場するのは最近活躍度の低いアーティストばかりで物足りない。ガール・デム・シュガー、ビーニ・マンによるアンサー・チューンは「抵抗」と題する割には「キミたち、セシールのチューンはね、笑い飛ばせばいいんだよ(Uno
Fi Lauf and Drop)」と寛容だ。ボウンティに対しても「セシールは確かにキミの名前を挙げたけど、決してロドニー・プライス(ボウンティの本名)のことを言っているのではなくボウンティ・キラーのイメージを歌っているだけだよ。気にするなよ」。うーん、大人チックじゃん。「僕の脚はマーガ(細い)でドラムスティックみたいだけどさ…」。自分で自分をこき下ろす余裕まで見せ、今回はビーニの勝ち。
JAH! 2001年もポジティヴに。
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