再び、NYからお届けしています。NYヤンキースが、優勝しているころでしょうか? 酒は好きだけど、佐々木が嫌いというジョークも流行って(?)いましたが、NYはBETも引っ越して来て、リトル・ティガと、MTVのテックがウザイと思っているのは私だけなんでしょうか? バスケットでは、フィラデルフィアのアレン・アイヴァーソンがレコード・デビューを果たし、そのリリックスの内容が問題となっております。残念ながら私は未聴なんですが、ギャングを英雄視したり、暴力を栄光とする歌詞に問題ありで、青少年ウンたら団体がNBAを通じて、アイヴァーソンにプレッシャーをかけている様だ。さすがにロッドマンが存在出来た様に、ディズニー系のアーティストが、ステージでシャツを脱いでもいけないというのとは違うNBAだが、今回はアイヴァーソンが自粛ということで、歌詞の一部を代えるという亊で落ち着きそうだ。NBAのジョン・ロッカーに仕立て上げられた訳だが、実際、それも考えすぎではないかも知れない。その悪影響を受けるのを危惧されたNBAのファンの多数を占めるキッズ達は、実際、このアイヴァーソンみたいなスタジオ・ギャングスタ(これは、日本でもこう呼べる人たちがいるので、みんな使おうぜ! 言霊大賞狙い?)より、すごいの聞いてるからな。しかし、これでゴアが大統領になったら、この現代もっともカッティング・エッジな表現の媒体に成りうるラップ音楽は、どうなるのでしょうか?

●今月のショー
 例のフィラデルフィア美術館で行われたエスポ、リース、アメイズらによるショーが、NYにもやって来た。エアロ・ソール・ミーツ・ウォーホールといった趣旨のショーなのだが、各レーベルのロゴや、ソースなどのアート・ワークでお馴染のリースが、最近のテーマにしているポップ・アップなどを多用した、ボーデガ、ゲットーのコンビニの様な存在のものを再現したものだ。会場には4トン車が横倒しになっていたり、その凝りようは見物なのだが、日本にも行くことになったのでチェックするとよいだろう。場所は、ソーホーは、ウースター・ストリートにある、ディッチ・プロジェクトで、10/5がオープニングだったのが、サーストン・ハウエルが駆けつけ、ショウを行うなど盛況な筈だったのだが、NYPDの乱入でとんだ逮捕劇となった。いつか当コラムでもお届けしたのだが、エスポが逮捕された時、押収された写真にリースとアメイズ、スタックなどの写真があり、ヴァンダル・スクワッド(警察のエアロ・ソール・アート取り締り部)が張り込んでいて、会場に到着したリースを逮捕。翌日に、おなじく会場に来たアメイズらを続けて逮捕した。エスポの弁護士であり、ラジオ・ショーのホストでもあるクービー氏によると、完全な嫌がらせということだが、ギャラリー側も前例が無いことと困惑気味。私個人はアヴェレージ・ホワイトなこのメンバーで、どうして?って感じ。これからのエアロ・ソールのギャラリー・ショウに影響がでなければよいが?

●今月のジャム1
 しばらく休業中だったボビートのパーティ、シュニケン・ドゥードルが再開、チャイナ・タウン外れのハドソン・ストリートに移った。10/7、オープニングだったのだが、ウィギー・キッズや、アンダーグランドのアーティストや、ライター達が集結した。DJ陣はボビー以下、アンダーグランドDJ達が新旧のヒップホップを織り交ぜ、常にフロアは賑わっていた。最近のヒップホップ・ジャムには無い独特の匂いを持ったパーティに、久々に感動?

●今月のジャム2
 WBAIのアンダーグランド・レイル・ロードという番組で、DJをつとめるMonk 1が、ファンク教室では無く、パーティを毎週金曜に催している。客層はNYUの学生ばかりだが、選曲はヒップホップ・ジャムのある時代に帰る様だ。場所は14丁目のビューティ・バーで、彼によるファンキー・レッスンを受けられる?

●今月のプラグ
 長らくお待たせしました、ブダフェスト・レコーディングの新作として、チョコレートの12インチ・シングルを11月中旬にドロップします。サイドAは、"It's Just Me" で、裏面は、Ex-Prez2のヴィラとのデユエットです。詳しくは、ウェブ・サイト(www. mazri.com/BUDDAHFEST/)でチェックして下さい。

●今月の写真
 先月、粗相で、この写真をお届け出来ませんでしたので、B4F vs Scott Hardingです。