仮説…現在、大統領選挙戦が米国で繰り広げられている訳ですが、裏を読んでみると興味深いものがあります。共和党のブッシュJr.が当選したあかつきには、アフリカでの内戦が、激しくなるのは間違いありません。共和党は、NRA(ナショナル・ライフル・アソシエーション)という武器業界による団体がバックについていて、彼らの資金源もそこにあります。ブッシュ・シニア時代を思い出すと、簡単に想像がつきますね。湾岸戦争があったのもブッシュ政権で、どうしても戦争をやらなければ、彼らの支持者たちは潤わないわけなのです。実際、選挙戦が始まるころに、アフリカでの内戦で使われる武器を合法的に輸出する為の工作が行われていました。
しかし、多くのアメリカの一般市民はこの事に気づいていません。なぜそれが明るみに出たかというと、武器を買うためにアフリカ中部の国々がこぞって不法にダイアモンドを輸出している、というニュースと、環境保護団体が、長期に渡る内戦で食料不足が深刻化しているのにかかわらず、武器を買うのに忙しい政府がなにもせず、国民はゴリラを乱獲し、食料にしているために、ゴリラが絶滅の危機にあるという報告をしたからです。
そして先月、カナダと中国の通商条約が結ばれ、カナダからの中国への輸出規制が緩和されました。これも、恐ろしい前兆です。なぜなら、中国本土と台湾の緊張状態に、アメリカ製の武器が大量にカナダに流れ込む為の段取りが付いたからです。つまり、今まではアメリカのサポートする国だけが、アメリカ製の武器を買っていたのですが、今回は両方に売るという、悪魔の商人マルだしな事をやっているのです。
一般には、アメリカは世界のリーダーという顔をしていますが、政治的には、地球の生命を脅かし、非白人以外には武器を売りつけ、自滅の道を歩ませようとしているのと変わりません。
カナダの通商条約にも、民主党が暗躍していたに違いません。理由は簡単です。もし、中国の事を親身に考えているのなら、そんな事をアメリカが許す筈がないからです。つまり、直接武器を売ればアメリカが悪になるが、一度カナダの業者に売り、外に流れるなら、責任は回避できるからです。昔ながらの白人のやり口です。ゴリラうんぬんだけじゃなく、地球の住人を救う為に、君らに行動する事を要請したい。それがここの住人としての義務であり、君らとこの時間を共有している意味でもあるのではないでしょうか?
●今月のアニヴァーサリー
勿論、今月の写真なのだが、ロック・ステディ・クルーの毎年恒例のイヴェントが、NY市各地で行われた。ブロンクスのパフォーマンスでは、去年に引き続き、ファロー・モンチに、ロード・フィネス、マイク・ラッド、マッド・スキルズなどが出演。オーディエンスには、ケース2、ボビートなどが、短いNYの夏を楽しんでいた。
写真はレッグスと、NYCブレイカーズの創始者の珍しい2ショットなんですが、NYCブレイカーのアニヴァーサリーも9月に行われる。レッグスは、最近はブロンクスの青少年センターなどで、貧困層の子供にブレイクダンスを教えているとの亊。その子供達もブレイク・ダンスを披露。成熟したヒップホップの形を見た?
●今月の避暑地
億万長者の別荘地である、ハンプトンというロング・アイランドの地域なのだが、パフ・ダディや、ラッセル・シモンズが、夜な夜なパーティを行うので町の規制が変わりそうだ。元々、町の住人の承認がないと住めないエリアなのだが、この所のヒップホップ景気で、ブラック・エンターテイメント界の進出に、保守的な住人達が反対運動を起こしているというビジネス・アズ・ユージュアルなアメリカである?
●今月のジャム
手前みそですが、私の参加しているモダン・ヒルビリーのバンド、ホワイト・ハッスルのEPが、シカゴのオレンジ・レコードから発売。リリースを記念してアルファベット・シティのブラウニーズで、8/12、パーティが行われた。ゲストも多数で、NYアンダーグランド・シーンの復活を祝った?
●今月の雑誌
今月が、創刊ではないのだが、"feds" といういかした雑誌がヒップホップ・ヘッズの間で話題になっている。おおくの規制があるメイジャー誌には乗せられない本音のインタヴューや、すっぱ抜きなど、盛りだくさんの内容なのだが、ホット97をクビになったウェンディ・ウィリアムスのインタヴューが最新号に掲載されていて、ホット97をこき下ろしている。
彼女はパフ・ダディ批判(ホット97の株主と友人関係にある)や、ゲイ・ラッパーをすっぱ抜いたりして、退陣を余儀なくされたのだが、現在はフィラデルフィアのFM局で活躍している。NYには、彼女のような存在が必要だ?
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