1. Beenie Man / Yard Development [Studio 2000]

"Street Sweeper" からドラム・パートを抜いてよりシンプルにした様なトラック "Bad Weather"。全編パンキングしているが如き強烈なアタック感が肝。「Games People Play」も引用して若者の不遇な状況をDJ。政治・国家批判ソング。

2. Burro Banton / Order Of Distinction [Studio 2000]

"Bad Weather"。超スカスカのこのトラックに、このダミ声のド迫力。「ナナナイ」のリフレインでお馴染のあのチューンだけに、ブレイク確実。逆面は、EvetteのWhitneyのカヴァー。この曲だけミックスが違う。

3. Capleton / Bun Friend [Stone Love]

久々の当レーベル。ニュー・ジョグリン・トラック "Typhoid"。一寸、前のめり気味のアグレッシヴな音作りと、そのビート。Capletonもいつにも増して前がかりなDJでスピード感は満点だ。冒頭のファスト・ラッピンは圧巻過ぎで聴き取り不能。

4. Halloway / Maria [Stone Love]

"Typhoid"。こちらはメチャポップなSantana & Wycliffのシングオーヴァー。新人男性シンガーの高音域の声質は、なかなか好印象。今どきの爽やか系って奴ですな。途中で入るラップのパートも、いなたい、いなたい。

5. Bounty Killer & Buccaneer / Bun Dem [Opera House]

ダブでもイケそうな2人のコンビネーションは、例のオペラ調コーラスも交えて上がる一方のハイテンション。同性愛人間をBunするリリックス。ナチュラルな理由づけで女性をBig Upしつつ展開。言ってることに間違いは有りません。

6. Lexxus / Thug It Out [In The Street]

今回のプロデュースは、C.SmithとB.Murray。バリバリの加工音色をふんだんに使用したダンサブルなオリジナル・トラック "New Ride"。かなり良い派手なオケに負けてない超強気なリリックス。Ruff Riders系にも通じるオレ様アンセム。

7. Kiprich / Dun A Chi Chi Man [In The Street]

"New Ride"。独特の歌う様なDJは今作でも好調そのもの。又々のニュー・ネームがタイトルに。そう、想像通りのバティマン攻撃リリックス(バティマンだけでなく、Funnyな人々全般を指したネーミングなのは全部聴けば分るはずだが)。

8. Buju Banton & Monster Shack / Don't Know Why [Gargamel]

異色の顔合わせ。Ghostの歌パートを筆頭にしたマイクリレーは目まぐるしいが、中心はBuju。Round Head、General Bは引き立て役として大活躍のギャル・ビジネスの歌。当レーベルらしいキーボード全開のトラックも面白い。

9. Capleton, Lucan I & Moses I / Ganja [Harmodio]

Tony Matterhornのダブ等でも人気の「ガンジャ、ガンジャ」連呼のストレート過ぎる内容のハッパ・アンセム。2人のラスタ・シンガーの歌唱も素晴らしい。当然アンチケミカルのくだりもリリックには有り。"Hot Calaloo"。

10. Capleton / Bus It [Annex]

オリジナル・リズム "Doorway" 使用。Shocking Vibesの "Scar Face" にも似た叩きつける様なビートが特徴だ。いつまで続くかこの怒り、バチカン、ジャマイカ政府、その他諸々に吠えまくる(あっ、クリントンも又、やられてるのだった)。

11. Lexxus / Blank [Annex]

"Doorway"。これは文句なしにカッコいいライミングが聞き所。バティマンを徹底的にこき下ろす情け容赦ない内容だけど、「バティマン・スキャンク」のくだりなど笑える所もちょっとあるのがユーモラス。

12. Leroy Sibbles & G.Degree / Hot Girl Tonight [Pot Of Gold]

Heptonesの名曲「Fattie Fattie」の替え歌。"Fat Girl" を "Hot Girl" に代えてオリジナル・シンガーが熱唱。DegreeのDJも、オリジナルのミディアム・テンポのトラックも最高。ドリーミィな一曲。
 
13. Kiprich & G.Money / Things Change [Lynx]

ギターもかなりフィーチャーしたロック調トラック "Jungle Fever"。ドラムもイイ感じで、色物っぽくないのがナイス。アップタウンDJ二人もバッチリはまっている同性愛批判チューン。

14. Barrington Levy & Rascalz / Top Of The World [Lipstic]

自身のヒット「Dancehall Rock」をリメイク。A面はヒップホップ、B面はダンスホールのヴァージョンを収録。Rascalzのラップも違和感なくインターナショナル仕上げである。B面はちょっと2 Step風。