毎回、マクラでこれを書こうなんて、思うんだけど、覚えていた事ないんだよな(全国のスモーカーの皆さん、元気ですか。俺は、今年のチャンピオンはイマイチだと思うんですが)。今月は、ちゃんと覚えていて、2つ。一つは、今、アメリカでは、ロックン・ロールと同じ現象が、ヒップホップというか、ラップ音楽で起きている。エルヴィスが、ブラック・ミュージックを漂白して、キングになったように、エミネムをキング・オヴ・ラップに持ち上げようとしている。勿論、レーベルのパブリシストの戦略なんだろうが、やっぱりブルックリンのブラックのサグより、青い目がいいのかね。その内ビースティー・ボーイズがサンプリングを編み出したなんて、言い兼ねない。アメリカはこの古い因習から、抜けられない。リル・キムの元ネタもまだマリリン・モンローなんだぜ! もう一つは、ジェット・リー。日曜日の午後、"Fist Of Legend" が全国ネットで放映され、明らかに子供達を意識したマーケッティングで、新しいブルースとなるか?(Big Up Kurata Sports World)
●今月のカムバック(big up yuji konno)
なんと、ビッグ・ダディ・ケーンが、ホット97のサマージャムに飛び入り。「Raw」と、「Ain't No Half Steppin」を披露。やっぱり、カッコイイっすよ。昔は、スクーブ・スクラブとステップも決めていたが、今回はバトル・スタイルだった。やはりしばらくレコードが不調なので、気負いもでかかったか? しかし彼をリアル・タイムで知らない多くのファンは、あのクラブで良くかかる曲!って感じで、相当なショックを受けていた。もう、新しいレコード作るのは、やめたら?
●今月の銃刀法違反
去年、暮れにニュー・ジャージーの自宅で不法所持の銃を発見され、監察中だったDMXが、7月1日、再びマリファナ所持で逮捕。直後、検察によって、銃のカドの求刑もされた。なんと7年だけど、どうせ、執行猶予だよ?
●今月のジャム1
ソース誌が、長期連載している"Unsigned hype" のライヴ版が、ミッドタウンのHMVで行われた。ラスト・エンペラーや、ノックスなど、既に客演でお馴染のメンツばかりで、こういったコンテストにも政治がないと出れないという、お粗末なアップ・カミング・アーティストのショウ・ケースとなっていた。丁度、セックス・ピストルズのドキュメンタリー『The Filth And Fury』を見た後で、シド・ヴィシャスを何人も出しているヒップホップの今に、軽い吐き気をもよおした?
●今月のジャム2
エリック・オナシスに改名した、Eダブル選手のアルバム・リリース・パーティが、しめやかに行われた。もちろん、レッド、メスのチーチ・チャン2000に、今回アルバムにも参加しているEx-prezも、パフォーマンスで参加。名前のファグ加減には、ふさわしくないラゲド・アンド・ローの夜だった?
●今月のバッド・ニュース
エリック・サーモンもフェイヴァリット・シンガーとして上げていたルーサー・ヴァンドロスが、急病で入院と報道された。当初、急死と誤報が流れ、一瞬軽い騒ぎとなっていたが、翌日マネージメントが正式にコメントをメディアに流し、入院中と収まる。しかし詳しい病状や、病種は不明。エイズ説も長い間噂になっているが、ルーサーの復帰を祈る。
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