1. Capleton / Cuyah-Cuyah-Cuyah [Cali Bad]

ステージ・ショウやダブプレートでは既に超お馴染のファイヤマン・チューン。「クヤ、クヤ、クヤ」の繰り返しもキャッチーなのは最近の代表的ヒット・チューン数曲と同様だ(「See Yah」と意味は同義、あっちを指す時は「クーデ」なんて使ったりする)。

2. Beenie Man / Be Quiet [Shocking Vibes]

"Scarface"、対Capletonリリックス。「Fool Be Quiet」をリフレインする悪口チューン。「Better Learn」同様、随所にCapletonのリリックにコントラクションする部分が。段々やる事が細かくなっている。

3. T.O.K. & Mega Banton / Scarface [Shocking Vibes]

これも"Scarface" 使用。Cali Budの "Sugar & Water"(ダブのトラックで人気)以降の流れを汲むアグレッシヴなドラム・パターンを基調としたナイス・リズム。ドスの効いたBad Manチューン。

4. Mr. Lex / You [Shocking Vibes]

Lexxus改め、Mr.Lexとなった新曲。"Scarface" に乗せたBad Mindな奴等批判ソング。結局お前ら、自分で自分の首を絞めてるんだぜって内容をサビに。コンチャスにかつワイルドにDJする様は流石。

5. Lexxus / Resolution [Mad]

Eveのヒット「Love Is Blind」のトラックをほぼそのまま忠実にリメイクしたサウンド。彼のDJがはまらない訳はない、今月の大穴の一枚。しかもB面はLexxusの超ソックリさん、Jaguarの別曲を収録。マジ似ている。

6. Harry Toddler / Angel Dance [Shocking Vibes]

"Scarface"。大分前から流行中だったニュー・ダンス・ネタの正規リリース盤。ゴスペルの歌唱風景をコミカルにアレンジしたダンスを題材にしたリリックス(このリリックが発信源)。「ナ、ナ、ナ」もたっぷり入った踊り扇動チューン。

7. Buju Banton / Homeless [Penthouse]

待望久しいニュー・アルバムにも収録予定のコンチャス・チューン。当レーベルらしいクリアで抜けの良いミックスが印象的なルーツ系オリジナル・トラックはスローなピッチながら緊張感あり。政治家、政府批判のメッセージ。

8. Sanchez / Sip My Chalice [John John]

Jacky MittooがStudio Oneに残した名インストゥルメンタル「Who Done It」のリメイク・トラック。かなりいい出来なんでSanchezも頑張るのは当然か。タイトル通りのハッパ・アンセムを伸びやかに快唱。

9. Jah Mali / What's Goin' On [Cali Bud]

勿論、Marvin Gay永遠の名曲をカヴァー。オリジナル・ヴァージョンには当然かないっこないが、気持ち入ってます。この曲用のオリジナル・トラックも滑らかなサウンドでバッチリ。

10. T.O.K. / Plantinum & Ice [Gravi-T]

RenaissanceのJazzy T絡みのニュー・レーベル。FM、現場でも良くプレイされているジョグリン・リズム "Jet Lag"。キレの良い音色をふんだんに使った洗練されたトラックとT.O.K.の相性は抜群。

11. A.R.P. / Nice Me Up [Red]

これもニュー・レーベル。シンプルなリズム・パターンがダンサブルな "Matic"。A.R.P.のコンビネーションはナイスなギャル・リリックス。B面はRed RoseとH. Toddlerで贈るダンス推進歌。一寸風変わりながら、面白い仕上がり。

12. Cobra / Pick Out Tail [Mac Dada]

スウィズ・ビーツっぽいギターのサンプリングから幕を上げるJazzwad制作の新型オリジナル・トラック。パワフルな打ち込みドラムがリードする硬質なサウンドが好みの分かれるところか。10年前から変わらぬけれん味溢れるCobraのDJは文句なしに最高。
 
13. Mr. Lex / Full Hundred [B-Rich]

"Baddis"。"Gras Cyaat" 等の制作でお馴染の "Shams" R. Browneのプロデュース。スローなジョグリン・リズム "Orgasm"。ニュー・スタイルFull Hundredを説明しながら進行するUSAのハスラーチックなリリック。

14. Mr.Vegas / Girls Time [B-Rich]

"Orgasm"。「She's A Hoo」系のトラックだけに、このチューンでのVegasは快調。ハネた感じとフロウがマッチしたお洒落な一曲。「More Gal」等と同様のいっぱい女の子が欲しいっていう内容。