気がついたら、もうNBAはプレイ・オフ。NYもユーイングの復帰で、盛り上がるには、盛り上がっているのですが。そんなことを言ってもう10何年になります。いつになったらナショナル・チャンプになるのかな? 個人的には今DJで参加している、ホワイト・ハッスル(オレンジ・レコードから5月末にEPをドロップ)のミニ・ツアーに参加し、久々に外の州を見てきましたが、資本主義の波に沈んでいるのはNYだけじゃないと、実感。NYの方がマシという結論になりました。しかし、このところ毎週の様に、マイノリティのエリアで警察の行き過ぎの発砲事件が相次ぎ、この歪みはいずれ何らかの形で爆裂すると危惧しています。そのNYは、異常気象としか呼びようのない天気で、半袖一日で、翌日は大雪という、ふざけた展開に閉口してます。
●今月のビーフ
かねてから、冗談の通じないラッパー達に死刑宣告されていた、50センツが、3月23日、市内のスタジオ、ヒット・ファクトリーで、他のセッションで鉢合わせになったジャー・ルールと口論の末、バターナイフで、ジャーに刺されるという奇怪な事件が起きた。両者のマネージメントからのコメントはいまだ無いが、ジャー・ルールのマーダー・インクに纏る、暴力的な表現に批判が高まっている最中、マイナスな事件であることは間違いない?
●今月の万引き
ジェイルから出所の際、TV中継された程帰りが待たれていた、カポーン&ノリエガのカポーンが、3月25日万引きで捕まった。こちらも詳細の発表が無かったけど、早期出所で条件がついているので、刑務所に逆戻りの可能性もあるらしい。しかし、リユニオン・アルバムは予定通りのリリースらしいが、つくづく日の目をみない人らしい?
●今月のジャム
一応、平穏が保たれているラップ・ツアーだが、ラフ・ライダースが、3度目のナショナル・ツアーを行っている。3月19日には、ロング・アイランドのナッソー・コロシアムで敢行。その後のフィラデルフィアでは、DMXがステージ上で大泣きという程の盛況だったらしい。ヒップ・ホップに涙はなしだぜ?
●今月のジャム2
アルバムは、殆ど無視されているディアンジェロだが、モス・デフと、Qティップを従え、これもまた、ナショナル・ツアーを敢行している。NYでは一日咽の調子が悪くて、延期という一幕もあったが、かねてから噂されている、ドラッグ問題では、無いようだ?
●今月のパフ・ダディ
去年暮れの、ニューヨーカー・クラブでの発砲事件の揉み消しの疑いで、地方検事から調査が入っているパフ・ダディが、このニュースを聞いたのはロンドンだったらしいが、鬼の居ぬまに洗濯は本当に行われる様だ。これが証明されると実刑は免れないらしいが、彼も他のリアルなラップ・アーティストと同様、一般受刑者達にはヒーロー視されるのだろうか?
●今月のギア
何度も告知して、すっかり信用のないスタック氏のブランド、Freshly Dippedがようやく始動。何でも某ブランドと名前で揉めていたということらしいが、晴れてスタック氏が名前を獲得したらしい。今夏は、スタックによるデザインのTシャツがフィーチャーされていて、早くもNYライター界でちょっとした反響を得てる。この号が出るころには、日本でも手に入るかな?
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