1. Baby Cham / War Forever [Sing So]

Fire Links, Rodigan(With Bountyのヤツね)のダブでも大人気のリリックス。王道ジョグリン、"Ambush" リズム。躍動するスネアとブ厚いベース・ラインのコンビネーショで送る快心作。唄メロはEveの「Got A Men」借用。

2. Wayne Wonder & Suprise / Curious [Sing So]

これも "Ambush" 。ちなみにWayneの新レーベル(プロデュースも彼本人)。最近十八番の1人2役もすっかり板についた様でどちらのパートも素晴らしい。自分自身とこのレーベルをレペゼンする様な内容。タイトル通り興味深い存在となりそうだ。

3. Capleton / Hands Off [VP]

「More Prophet」他で当てたQ45レーベルからのチューン。Steely & Clevieのスタジオ所属、M.Williamsの制作した "Ice Pick" リズムが今回のリリース一連に使用されている。師匠直系の音作りは新味無しでも完成度高し。勿論曲としても最高だ、念の為。

4. Lexxus / No Problem [VP]

"Ice Pick"。イントロから女性へ問いかけスタイルで、つかみはバッチリ。低音ヴォイスでクールに進行するライミングは新世代を感じさせるな、今さらながらだけど。「Halla Halla」にも通じる「女性達よ、ちゃんとしようぜ」て感じの内容。

5. Lexxus & Lady Saw / Call You [VP]

こちらBunkeyレーベルのプロダクション。シャキっとしたリズム隊とスピード感が魅力のオリジナル・トラック "Vibes Master" 使用。「Ring Mi Callie」に続くセルラネタのギャル・チューン。先攻SawにLexxusがコントラクションする構成。

6. Lexxus / Monkeys Out [Madd Dawg]

現地でも大人気だと言う "Virus" リズム使用曲。昨年Manateeから出ていたものと同一だが、今年になってからブレイクとあいなった訳だ。ブリーチし過ぎの女をモンキーに例えて馬鹿にするコミカルなリリックス。かなり笑えます。

7. Capleton / Caan Hold Wi Dung [Madd Dawg]

"Virus"。ナイヤビンギ・ドラムのサンプリングも加えたミックスで一気に突っ走る煽情的なサウンドは、絶好調DJの血圧を更に上げたようだ。対Beenieリリックスに思える内容なのは言うまでもない。ダブでも既に使用済。

8. Ward21 / Fire House Anthem [Mentally Disturbed]

又々カッコイイNewトラック "Volume" を引っさげて登場。一寸ジャンクヤード・バンドっぽいドラムの音色が今風かつWicked(バスドラはいつものWard21印のそれだが)。バットマン地帯?アンセムのタイトル通り、荒っぽいブッ放しチューン。

9. Beenie Man / Can See Clearly [Big Links]

Johnny Nashの同名曲を唄うイントロから全開の攻撃的内容はダブプレート真っ青の出来。Fire Links絡みらしい新レーベルからの必殺の一枚だ。トラックもかなり前ののめり系のドラムの打ち込みで煽る煽る。ミックスも綿密。

10. Buccaneer & Lexxus / Freedom Of Speech [Opera House]

Newトラック "Cut Up"。暴力の直接的描写の多さはともかくとしても、規制を恐れないアーティストの姿勢がこれ程素晴らしい国はジャマイカ位じゃない?「言論の自由」というタイトルに偽りなしの歯に衣着せぬ物言いは日本人も見習うべき。

11. Singing Melody / Say What [Digital-B]

Rock Steady名曲。「You Don't Care」リメイク・トラック(オリジナルはTechniquesね)。得意のR&Bアダプトでラヴ・ソングを切々となりすぎずにカラッと唄い上げる。本人が一番気持ち良さそうなんで、こっちも引きつけられる。

12. Cocoa Tea / She Is My Baby [Brick Wall]

柔らかい音色をふんだんに使ったハートウォームなサウンド。"Lovers Paradise" リズム。Cocoa Teaのラヴ・ソングは久々に聴く様な気がするなあ。女性バック・コーラスも良い塩梅だし、シンプルなベース・ラインも適切で文句無し。
 
13. Harry Toddler / We Run Di World [Shy Shy]

『オースティン・パワーズ』のサントラでお馴染、Quincy Jones「Soul Bossa Nova」をダンスホールにアレンジした、 "Shag - A - Delic" 使用。「Oh Carolina」もビックリのC調さは映画に負けてない。今は何唄ってもバッチリのToddler自身のアンセム。

14. Capleton, etc / More Fire, etc [Babylon System]

7" Single未発売のチューンを3曲収録。DMXのトラックをそのまま使ったCapletonの「More Fire」は「Bun!Say De Want More Fire」のサビでお馴染か。「Manbo No.5」のBeenie、Lexxus「Cook」の別ヴァージョンも収録。