●結成の経緯を教えて下さい。
村田:殆どのメンバーが同じ高校なんです。スカはずっと聴いてて、各々バンドはちょこっとやってたんだけど、管楽器とかはスカをやるために初めて手に取ったっていう。ドラムのエリも全くの初心者。結成は94年5月で、最初に練習した曲がスカタライツの「スカ・タ・ショット」です。その年の夏に初めてライヴをやりました。
●地元ではシルヴァー・ソニックス主宰のイベント「Down Beat
Special」で、ケムリやルード・ボーンズ、オイ・スカル・メイツ等、スカコア系ともジョイントしてますね。
村田:渋谷でパンクといっしょだったイベントがあって、そこでファランクス(ルード・ボーンズ等を輩出したレコード会社)の方と知り合って色々紹介してくれたんですよ。昔はスカコア系の客は退いたりしてたけど、今はいっしょになって盛り上がってますよ。逆に暴れて怖いくらいです(笑)。
●ではこのアルバムについて聞かせて下さい。オープニングはJBの「Night
Train」を意識して?
川上:分ります(笑)? でもJBは意識してるけど、カヴァーではありません(笑)。曲が出来て何かに似てるよね、って。だからわざとJBに寄せてったって感じですね(笑)。
●「恋はいつも」や「Just One More Time」は男女のデュエットでシルヴァー・ソニックスらしさが出た曲ですね。そもそも男女のツイン・ヴォーカルにした理由は?
村田:自然の成り行きで…特に考えた事もなかったです。ただスカの魅力っていっぱいあるじゃないですか? それを全部やりたかったから。
●「Sa・Ku・Ra」はちょっとモンドな曲ですね。これはプロデューサーのGucciのアイデア?
村田:いやいや、これはもともと普通のスカの曲だけど、今回アレンジをラテンに変えて…スカタライツでもこういうのやってるじゃないですか。まあこういうのも出来るってのを見てもらいたくて。
●「Only You」〜「Wet & Light Dub」、ウィルソン・ピケットと言うよりもヤズーで有名な曲すね、しかもダブへ繋がるディスコスタイル。この曲や「Good
Night My Girl」等はドライ&ヘヴィの内田直之のミックスですね。彼と初めて仕事をしてどうでした?
村田:完全に一任したって感じで、出来については言うことなしです。
ヒロエ:ダブは5ヴァージョン作ってくれて、その中から選びました。ミックスしている姿がとにかくカッコ良かった、あんなに手を動かしてるのかって(笑)。
●内田さんミックスで個人的に一番好きな曲「In The Early
Morning」は、特にギターが素晴らしい。
渡辺:サーフ・バンドが好きなんで(笑)。ギターはハーモニーを使ってまして、アンプで音を作って…。ゴー・ゴー・キング・スタジオだからいい音で録れたんだと思います。ちゃっちいギターとちゃっちいアンプ同士で逆に相性が良かったんですかね(笑)。
●カヴァーだとプリンス・バスターもやってますね(「Mr.Prince」)。やっぱりヒーロー?
村田:これってライヴの時の登場ソングなんですよ。やっぱりバスターが大好きで。バスターの曲をメドレーでやっているんですよ。
●あと大ネタでスティーヴィ・ワンダーの「You Are The
Sunshine Of My Life」もやってますね。
安藤:カヴァーをやるって時に、じゃあ誰でも知ってる曲をやろうって。
村田:大ネタのカヴァーだけど、それはスカとかロック・ステディ・ファン以外の色んな人にも聞いてもらうためですね。
●それでは読者にメッセージを。
村田:このアルバムで僕たちのスカに対する熱い気持ちを分って欲しいなって。どの曲もタイトル通り電車の中での出来事を曲で表現したって感じです。
安藤:プロデューサーのGucciさんと仕事できたのが凄く嬉しくて、自分たちだけでやるより3倍ぐらいにはなったと思うんですよ。
 
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