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SIGNATURE / FREDDIE McGREGOR
[BIG SHIP / VP / VPRL1575]
ジャマイカを代表するベテラン故に出して当り前と思って素通りしちゃう人もいたりするのかな。今回に限らずだけどSoulやJazzの洒落たフレイヴァを取り入れつつもレゲエの暖かみ、優しさを全面に押し出した曲作り。更に今回デュエットしている娘さんと比べても全く衰えを感じさせないソウル・ヴォーカル。甘さ加減、渋さ加減、喜ばしさ、切なさがパーフェクトなバランスのラヴァーズ・アルバム。[輸入盤](鎌田和美)
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NUMBER ONE GIRL / GLEN WASHINGTON
[JOE FRASIER / VP /
VPRL1576]
インパクトある野太いシワガれ声がなぜかロマンチックに聴こえるニクいキャラクターで、ここ最近以前にも増して人気急上昇の彼。いきなりアカペラで始り、スタジオ1リメイク・オケでハメられ、「Sitting
In The Park」等のカヴァーで渋すぎにならない絶妙なバランスの良さ出す等、ついつい聴き込んでしまう。「NY Lover」といえばもうこれしか無いでしょって存在になったJoe
Fraserよりリリース。[輸入盤](鎌田和美)
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E.B.@NOON / EANEST RANGLINE [TROPIC / PIC-011]
なぜかTropicという謎のNYのレーベルから出ているギタリスト、アーネストの新作。Palm
Picturesからの前作は忘れて、気心の知れたメンツによるこのユルいジャズ・レゲエにのって下さい。やるぞー!っていう気合いめいたものは一切ないけれど、コクの出まくった大人にしか出来ない手の抜き加減が実にイキです。小唄系のコロコロとしたフレージングが心身ともにリラックスさせてくれるはずです。[輸入盤](楯岡三和)
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TIME AND PLACE / HUGH MUNDELL
[JET STAR / MMLP-001]
僅か21才でこの世を去ったHugh Mundellの数少ないアルバムの中で80年にJa
Mun Rockレーベルよりリリースされた2ndアルバムがついに再発されたのである。これで数年しか芸暦をもたない彼の貴重な歌声がやっと手軽に耳にすることができるようになった。本作は彼がまだ10代の頃の録音のもので、自身でプロデュースもしている。サウンドはもうサイコー。声もたまんない。レゲエ・ファン必聴の1枚。[輸入盤](板倉隆也)
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22 KARAT GOLD / AL CAMPBELL
[REGGAE ROAD / JET STAR
/ RRPRLP5]
Al Campbellっていうシンガーをみなさん御存知ですか。日本ではあまり知名度がないが、ジャマイカはもちろん、イギリスの方ではかなりの人気のシンガーです。本作は同レーベルからの『Roots
& Culture』の継続的な内容で、70年代〜80年代頃までの録音のラヴァーズ集。Al Campbellの声がたまんなくイイです。チャート1位にもなった「Where
Were You」など70年代の名曲の数々が収録。必聴ッス。[輸入盤](板倉隆也)
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BALLYAS / V.A. [GREENSLEEVES / GRELCD 701]
"Bada Bada" を皮切りに、出すトラック出すトラックがことごとく大当たり。ヒット・トラック・メイカーとして今ノリにノッているワード21の最新激ヤバリディム
"Bellyas" のワンウェイ・アルバム。パンチの効いたバス・ドラに印象的なキーボード・フレーズ、如何にもワード21らしいトラック・メイキングでシングルも大量リリース中。特にケイプルトンとレクサスは必聴。[輸入盤](小池信一)
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SIR LEE'S
ROCK STEADY PARTY
-AT BUCKINGHAM PLACE / V.A.
[JAMAICAN GOLD / JMC
200.248]
スタジオ・ワン等と同様にジャマイカ60'sを代表するLee'sレーベルのバニー・リー・プロデュース音源シリーズの第一集。1967〜68年迄のロック・ステディをまとめた非常に貴重な音源集である。オリジナル・マスターから直接マスタリングしたと思われる程、音は言うことなし!
ビートルズの名曲「I Want To Hold Your Hand」のカヴァー曲などシングル・コレクター君達も納得のオムニバス。[輸入盤](長井政一) |
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SIR LEE'S
ROCK STEADY PARTY
-AT KINGS HOUSE / V.A. [JAMAICAN
GOLD / JMC 200.249]
"Rock Steady Party" の第二集。参加アーティストはユニークス、レスター・スターリング、ドーン・ペン、センセーションズ、デルロイ・ウィルソン、エロール・ダンクリー他。バック・ミュージシャン達もジャマイカを代表する一流アーティスト(バレット兄弟、グラディ、V.ゴードン、A.コリンズ、L.ウィリス等)が多数参加。レゲエという言葉もまだ主流ではない頃だが、これこそレゲエの原点なのである。[輸入盤](長井政一) |
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SIR LEE'S ROCK STEADY PARTY
-AT GREENWICH FARM / V.A.
[JAMAICAN GOLD / JMC
200.250]
"Rock Steady Party" の第三集。こちらももちろん貴重な音源ばかり。レゲエの原点とも言えるステディなリディム、スタジオ・ワンとはまた一味違ったテイストを持ったサウンドが存分に楽しめる。ハーモニカをふくロイ・ウィルソンの「Dread
Saras」、マックス・ロメオ「My One Girl」。ロイド・クラーク「Summer Time」など強力チューンばかり。他にもグレン・アダムス、ドンT.リーなどを収録。[輸入盤](長井政一)
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セイ・グリーティングス!/プシン [ネオサイト / ESCB-2093]
この作品にはレゲエに限らぬ様々な音楽の要素が詰め込まれている。しかし、彼女の歌声には、聴く者の心の中に潜むネガティヴな要素を叩き直してくれる様なパワーがあり、そんな魅力自体がどんなアレンジであろうが、レゲエ魂を感じさせる。そんな彼女の魅力/表現力はこの作品で更に広がりを見せ、見せかけではない正に“全身全霊”を込めた“歌の力”というモノを全音楽ファンに見せつけてくれる。素晴らしい作品。(水野智之)
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テイマー/テイマー・ブラクストン
[ユニバーサルビクター / MVCA−24041]
トニー・ブラクストンの実妹っちゅうよりはブラクストンズのリード、とのイントロが妥当か。この確かな歌唱スキルとフェロモン満点の女っぷりは、確かにあのグループで見せつけてきたものだ。本作参加のJD、ミッシー、ティム&ボブ、ダレル・アランビーらによるパワフルな音作りも、彼女のブリンブリンな歌いっぷりに負けんと気合いに満ちている。音と歌のエモーシャルなせめぎ合いに息を飲むことしばしば。(石澤伸行)
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ヒート/ソウル・フォー・リアル
[日本クラウン / CRCF-4008]
“Candy Rain”のブレイクとバッド・ボーイの御加護、そしてその後に待ち受けた苦難の日々。彼らの足跡はゲーノー界の辛さを物語るばかりだった。それがまさかの3作目である。変声期を過ぎたはずの彼らだが、相も変わらず高音域にも対応可能なナヨ声を駆使して、なかなかに聴かせる。ネタのチープさや華あるゲストの不在もなんのその。歌への執念が兄弟間の結束と相まって、泣かせる作品集になってます。(石澤伸行) |
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マイ・ブック・オブ・ラヴ/フィル・ペリー
[BMG / RVCW-21148]
モントクレアズ、ペリー&サンリンといったグループを歴任。ソロ転向後もコンスタントに秀作を送り続ける大ベテランである。その偉大なるファルセット・ヴォイスは、時にアル・グリーン的しなやかに、時にアイズレー風マナーでもって目一杯メロウに我々を包み込んでくれる。歌と魂以外の飾りを拒否した作りの本作には、バリー・J・イーストモンドらに混じって奥方も力を貸す。「燻し銀」とはこのことぞ。(石澤伸行)
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キャント・テイク・ミー・ホーム/ピンク
[BMG / BVCA-21064]
ラフェイスが満を辞して送る女性新人シンガーのデビュー・アルバム。シェイクスピア手がける先行シングルは言わずもがなのチキチキ・ポップ・チューンだが、メロを切り刻むことなく、歌の持つ表情をヴィヴィッドに浮き立たせているのは流石の一言。今のシーンを象る男性に対するストレスをぶつけたと思しき歌詞の世界は、彼女の姉御肌なキャラに力を得て、強烈なオーラを放つ。18歳なりの野心に満ちた作品だ。(石澤伸行)
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クラブ・ストーリーズ/バイロン・スティングレー
[カッティング・エッジ / CTCR-14137]
シカゴ・ハウスのトップ・グループとして君臨したテン・シティのヴォーカリスト、バイロン・スティンギリーの『The
Purelist』に続くソロ活動二枚目となるアルバムが完成した。ダニー・テナグリアらハウス界屈指のプロデューサーの参加、またテン・シティ時代のヒット曲「That's
The Way Love Is」やミニー・リパートンの名曲「Sti-ck Together」をカヴァーしたりと多彩な内容でファンを飽きさせない充実した仕上がり。(高橋晋一郎) |
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アンダー・ユア・スカイ/アンダーウルヴス
[ユニバーサルビクター / MVCE-24201]
ペシェイのアルバムが始まりとなったレーベル、アイランド・ブルーから第二弾としてネッド・ケリーとプロフェッサー・ストレッチから成るユニット、アンダーウルヴスの作品がエントリー。UKソウル、ドラムンベース、アブストラクトなどといったUK産クラブ・ミュージックの要素をバランス良く統合した新機軸で構成。ディー・ディー・ブリッジウォーターが歌ったことで知られる「Unexpected
Days」のカヴァーも収録。(高橋晋一郎)
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ベル・アイル・テック/DJアサルト
[トイズファクトリー / TFCK-87996]
デトロイト・テクノ・シーンでは知る人ぞ知る存在の彼が97年にリリースした迷作が何とUKの
"モ・ワックス" よりリ・パッケージされ日本に上陸。荒廃したかの地を彷彿させる暴力性と恍惚性に富むマシーン・ビートが相反する尻マッシヴなマイアミ・ベースと劇的な結合をケツ合を果たした、彼の音楽。そのデトロイト・ベース(AKAゲットー・ベース)は今や同地そしてロンドンでキテいるとかいないとか? とにかく一聴の価値アリ。(二木崇)
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ザ・ジャーニー/マジックマイク
[トイズファクトリー / TFCK-87995]
“ベース界で初めてのプラチナム・アーティスト”ラップ界で初めて新作を同時に2枚リリースした男、数々の伝説を持つ“King
Of Boss”のクラシック・ベストfrom モ・ワックス。そのドクトクのスクラッチ・センス(彼の従姉妹はEPMDのDJスクラッチだったりする)と、オールドスクール・フレイヴァ満載のトラック群はヒップホップ・ヘッズも無視できない何かがある。勿論、重低音へのコダワリもハンパじゃない。(二木崇) |
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カレイドスコープ/DJフード
[トイズファクトリー / TFCK-87994]
ライヴではストリクトリー・ケブとパトリック・カーペンター(通称PC)のダブルDJingでお馴染みのDJフード。'95年にリリースされたファースト・アルバム『Recipe
For Disaster』から5年ぶりとなる本作を遂にドロップ。コールドカットもほとんど関与せず、ケブとPCを中心に作り上げられた作品と言うだけあってポップと言うよりストイック、音響的なこだわりも表現され、ニンジャ・チューンの新たな個性が見えてきた。(高橋晋一郎)
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ホワット・イット・イズ…ホワット・イット・ワズ
/オーサカ=モノレール [RDレコード
/ RDBV-007]
定番パーティ“Shout”でお馴染み大阪のJBこと中田亮率いる9人編成の本格派ファンク・バンド、初のミニ・アルバム。ライヴ感を重視したクール&ファンキーなサウンドはブッダ・ブランドのアルバムのオープニング・トラックでも聴けた通りだが、先行12吋盤「What
It Is …What It Was」、アイザック・ヘイズ『The Men』のテーマ等、展開されている音もまたそのアクションが見える位エキサイティング! このシブさそうそう出るもんじゃない。(二木崇)
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ヴァイブ・アライヴ!/カメール・ハインズ
[ビクター / VICP-61009]
セントラル・ラインからスタイル・カウンシルまで、とUKジャズ・ファンク/ソウル・シーンで活躍してきた要人セッション・マンの4年ぶりとなるソロ第二作。ブルー・アイド・ソウルっぽいアーバン・テイストはドナルド・フェイゲンの「I.G.Y.」を下敷きにした「The
Beauty Of You」や敬愛してやまないリロイ・ハトソンの「Closer To The Source」の新釈盤辺りで。ラテンの導入を含め実に風通しのいい一枚に仕上った。ラジオ向。(二木崇)
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フリキワ・コレクション 1/V.A.
[トイズファクトリー / TFCK-87999]
アフリカ・ミュージックの伝統的要素とクラブ・サウンドに代表されるエレクトロニックな部分の有機的な融合を試みてきたフレデリック・ガリアーノがスタートさせたレーベル、フリキワ。これまで数枚の12インチ・シングルがリリースされているが、ここに初めてコンピレーションとしてリリース。収録された音源は全てリミックスで、日本からはチャリ・チャリが参加。進化と深化が同居したリアル・ワールド・ミュージック。(高橋晋一郎)
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ブレイジン・ホット・ミックスド・バイ・DJ
KOYA/V.A.
[KSR/ KSCD-028]
好評のミックスCDシリーズ、 "Music For Party
Rockers" の第4弾は、ミーシャやダブルもサポートするDJ Koyaをフィーチュア。AV8、Big Dawg、Buds等の人気レーベルからの音源に加え、Mr.
Vegas「Heads High」やBurro Banton「Boon Wah Dis」等といったヒップホップDJも好んでプレイするレゲエ・チューンを盛り込んだところが彼らしい。ダンサー出身ならではのツボを押さえたセレクションだ。(大場俊明) |
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オム・ラウンジ3/V.A.
[ミュージックマイン / MKCA-1021]
『Deep Concentration』や最近では『Tektoniks』といったターンテーブリスト物の秀作コンピを発信してきた桑港の“オム”、もう一つの看板であるラウンジ物シリーズ第3集。連続出場となるフィラ・ブラジリアやソウルスタイス、そしてジャズ・ハウスならこのヒト=ケヴィン・ヨースト、といった極上のライセンス音源からJ・ブギー等自社モノまでどれも心地よい“ジャケそのもの”の世界。これも又一つのベイ・エリアの風!?(二木崇) |