1. Ward 21 / Model & Pose [Greensleeves]

大ブレイク中のヒット・トラック "Bellyas" 使用(現在のところ、このチューンはUK盤のみ発売中)。先月号でも紹介済のこのトラック、打ち込みのリズム・パターンは、殆ど "Bada Bada" と一緒。ホット・ギャル・アンセム。

2. Lexxus / Halla Halla [Mentally Disturbed]

"Bellyas"。人気上昇中の注目株DJの最新ヒット。タイトルで解る通りにフックはJa Ruleのヒット・チューンからちゃっかり頂きな美味しい一曲。イントロにもある様に全女性に向けたリリックス。独立独歩な女性を応援する真面目な内容。

3. Capleton / Who Dem [Mentally Disturbed]

"Bellyas"。相変わらず普通でないテンションで全編を駆け抜ける高血圧DJ。ひたいの血管が目に浮かぶ迫力満点なBad Mindな人々攻撃ソング。キングセラシの目はごまかせない等々のリリックスは、いつもよりシンプルで解り易いかな。

4. Beenie Man / Heights Of Great Men [Mentally Disturbed]

"Bellyas"。「Better Learn」第二弾的内容。Capletonの最近のリリックスに異を唱えるくだり、上げ足取りととるかどうかで賛否が分れる所。でもこれはこれで正直なリリックスではある。

5. Ward 21 / Bezel [Mentally Disturbed]

又々の彼等制作のNewトラック。南部系のヒップ・アーティストがラップしてても何ら違和感のないリズムと言えば想像し易いはず。クオリティはかなり高いしライミングのセンスも良い。DJのソロ・パートをブリッジに持ってきてサウンドにも起伏を持たせている。

6. Ward 21 / Gangsters Don't Retire [Studio 2000]

勿論Steely & ClevieのNewジュグリン・トラック "BItter Blood"(つなぎにくいんだな、これが)。シンプル&ダンサブルな打ち込みは今現在のダンスホールを象徴する様な王道路線。硬派なアティチュードはタイトル通り。

7. Beenie Man / Bitter Mi Blood [Studio 2000]

"Bitter Blood"。一時の不振(って言う程でもないか)から脱した感のあるフリーフォームなライミングがカッコいい。F.P.をエクスキューズに使って誤解を招かない様に書かれたリリックスは工夫の跡が。タイトルは精液の意か。

8. Mr. Vegas / Wuk Money [Studio 2000]

"Bitter Blood"。「Suck Ducky」と同路線のリリックス。トラックとのマッチングということでは、彼のフロウが当シリーズ中随一だ。ベギベギ嫌いの彼らしい労働推進&忠告ソング。

9. Spragga Benz & Foxy Brown / Too Stoosh [Acid Rain]

S. Remiの斬新なアイデアたっぷりの "Millennium Jump"。エフェクター類を目一杯使った各パートが渾然一体となって紡ぎだすグルーヴ。こればかりは聴いてみないと解らないので、ぜひご一聴を。Bad ManとBad GirlによるBad Wordばっかりのチューン。

10. Beenie Man / Better Than Rest [Black Scorpio]

当レーベル久々の会心作。トラック制作はWard 21。ズバリ当った起用なのは聴けば納得なはずだ。アグレッシヴな打ち込みビートはラフさも有って満点。負けじとBeenieも最近流行のつぶやき系(?)のニュー・スタイルを交えつつ最高のDJを聞かせる。

11. T.O.K. / If A War [Massive B]

Joe LickshotのMCをサンプリングしたイントロで幕を開けるその名も "Lickshot Rewind" リズム。以前よりシンプルでスッキリしたサウンド・プロダクションが好印象のジョグリン・トラック。タイトル通りの好戦的なリリックス。ダブにもバッチリ。

12. Lexxus / Stress [Massive B]

"Lick Shot Rewind" 。弾けるリズムとフレッシュなスタイルのDJが組み合わさって文句無しの出来。既に独自の路線を走っているDJだ。変則的な構成で展開する異性交遊に関するリリックス。鋭く女性を観察かつ描写。
 
13. Ghost / I'll Be Waiting For You [Boot Camp]

日本のテレビ・ドラマでも使われたC.Dionの大甘ラヴ・バラードをカヴァー。サウンドもシュガー・コーティングのラヴァーズ・ロック調。2バースめで大サビが現れる所は「Want You Back」も思い出させる佳曲。彼の歌唱もいつもよりエグくない。

14. A.R.P. / Everytime You Go Away [Boot Camp]

こちらもラヴァーズなサウンド。Paul Youngの約15年前の大ヒット曲をカヴァー。ブルー&ソウルの元曲の良さをそのまま活かした適度にドラマチックな歌唱とコーラス・ワーク。(13)とは異なるオリジナルのバック・トラックも良い感じ。