![]() この曲のタイトルは「Greet-ings!」。プシンの第3弾マキシ・シングルであり、そしてシングルとしては初のレゲエ・チューンなのである。この曲のレコーディングは、日本のレゲエ関係のミュージシャンを中心に実に多彩な人々が参加して制作された。プロデュースには、ホーム・グロウンのタンコ、ムーミン・バンドのドラマーの大石幸司、プシンの「1999」や「ストロング・ウーマン」を手掛けている藤本和則、そしてプシン自身があたり、自分たちが納得できるアレンジができるまで何度もプリプロが行われた。ベーシックなリズム・トラックのレコーディングには、前述のメンバーに加えてギターにV.I.Pバンドの堀口馨、ピアノにホーム・グロウンのママ・R、オルガンに渡辺貴浩が参加し、あたかもライヴ・セッションのようにプシンのヴォーカルも1テイクで録られた。更にスカパラの北原雅彦とNargoのトロンボーンとトランペットが入り、ムーミンのバンドのコーラスでもあり各々が多彩なキャリアのあるアサトと山口めぐみによるアイ・スリーばりのコーラスが加わった。これらの音をひとつにまとめたのは、ドライ&ヘヴィーやリトル・テンポなどで活躍しているエンジニア、内田尚之。ミックスではきっちりダブ・ヴァージョンも聞かせてくれている。 プシンはこの曲を作るにあたってボブ・マーリーの「Mellow Mood」のヴァージョンを使用したという。「Mellow Mood」というトラックには、レゲエの持つ人を包み込んでくれるような暖かさがあるが、それを下敷きにして出来上がったプシンの「Greetings!」にもそんな暖かさが溢れている。そしてひとつひとつの音(楽器)が加わるごとに、そこに″気″が吹き込まれていくような力強い生命感に満ちている。 まさに2000年初頭を飾るに相応しいプシンからの″挨拶状″が届いたと言えるだろう。そして1月にキングストン、ニューヨークでの最終レコーディングを終えて完成した待望のファースト・アルバム『Say Greetings!』が3月8日に発表される。その内容については次号で。 |