BLACK CHINEY
REGGAE SOUND CONDUCTORSAST
Interview & Photo by Easy Production (Shigenori Imura & Peavey)
現在のレゲエ・シーンには欠かすことの出来ないオリジナル・スタイルを確立したサウンド、Black Chiney。現在ではプロデューサーとして一流アーティストの作品も手掛けるなど世界中で活躍中だ。その成功の秘訣をジャパン・ツアー中のSupa Dups & Bobby Chinに緊急インタヴュー。
●なぜサウンドを始めたのですか?
Supa Dups(以下S):Black Chineyは10年前から始まった。俺の場合、電話代を払わないといけなくて、そのお金を作るためにミックスCDを作ったんだ。そのCDが世界中で売れ始めた頃、ジャマイカの番長ことBounty KillerもBlack Chineyを認めてくれたんだ。Bobbyもその頃から一緒にプレイを始めたんだ。ジャマイカではその頃、ちょうどMighty CrownやDavid Radiganなど非ジャマイカ人達がジャマイカでプレイし始めた頃で、奴らが随分と盛り上げていたんだ。俺らもチャイニーズだし、先にミックスCDで名は知られていたからみんな気になって観に来てくれて、がっちり盛り上げたよ。
●ミックスCDを制作する時にそれぞれテーマを設けるのですか? スキットもよく使われるようですが?
Bobby Chin(以下B):『Mix CD No.5』まではスキットを使ってないよ。でも最近は使うようにしてるんだ。だって今では誰でもミックスCDを作れる時代になったから、俺たちならではのオリジナル性を大切にしなきゃならないからね。
S:あとはエンターテイメント性もね。
●ではどうやってリミックスのアイディアが生まれるのですか?
B:大切なのはセンス。ヒップホップやレゲエなどの枠にとらわれずに、アーティストのリリックに注目してミックスしているよ。1曲にだいたい2日間はスタジオに座りっ放しだね。
●最近のレゲエは随分とヒップホップに影響されているけれど、Black Chineyも少なからず影響されていると思うのですが。
B:正直なところ個人的にはあまりよくは思ってない。レゲエはレゲエだし、ヒップホップはヒップホップだよ。
S:レゲエは世界で一番いい音楽なのにまだまだシーンは小さいね。ずっとレゲエの歴史を刻んできたワン・ドロップは本当に素晴しいものさ。でも最近少しずつ変わってきているのは確かだね。
●今後の制作の予定は?
B:日本人アーティストの作品を作ろうと思ってる。
S:(同席している)Machacoとの作品もその中の一つだ。彼女みたいな素晴しいアーティストが日本にもたくさんいるからね。
B:その他にもオフィシャルのミックス CDを制作しようとメジャーと話し合ってるところさ。多くの有名アーティストを入れてレゲエだけでミックスしようと計画中だ。
●日本には何度か来日していますが、日本のファンの印象は?
S:ずっと昔から日本人はジャマイカをサポートしてくれている。日本人は本当にレゲエ・カルチャーを愛してくれているよね。
B:だからジャマイカ人はみんな日本人に感謝しているのさ。
S:当然、俺たちだって日本のファンたちに感謝してるよ。
[Special Thanks:Captain-C 20XX, Machaco, Peavey, Ya-Low Production]