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314    COLUMN    RAW SINGLES

Raw Singles
Text by Takanori Ishikawa
 
1. Vybz Kartel / Sellasie Love Me (Birchill)
Mad Houseの "Joy Ride" リメイク・トラック。ゆったりとうねるベースラインはオリジナルのムードそのまま。より硬質なドラムパートはヒップホップ寄りのサウンドで今風であります。セラシへの忠誠と愛をリリックスに仕立てたDJはいつになくオーソドックスです。
  
2. Elephant Man / Dance (Birchill)
"Sky Daggering" 。Cab Callowayあたりのジャイヴ・ミュージックをダンスホールに変身させたかのようなポップなサウンド。クラシックなウォーキング・ベースのパターン等を現代型に再現。でも、古さは全く感じさせないクールなトラックに仕上がっている。口先だけでダガれない男を攻撃する内容。
 
3. Beenie Man / Gimme Gimme Gimme (Big Ship)
イントロは80'sニュー・ウェイヴっぽいオリジナル・トラック。打ち込みのビートはエレクトロ風でトレンドど真ん中、ですね。シンプルな「Gimme Gimme」のリフレインで押しまくる好色男のセクシャル・リリックス。
 
4. Laden / Time To Shine (Big Ship)
遂にヴァイナルがカットされました。問答無用のビッグ・チューン。オレが輝く時はもうすぐそこまで来ている。時は満ちたって感じの内容をサラリと。さりげなくカッコイイのはバックのトラックにも言えてます。一度聴いたら耳から離れないクセになる1曲。
 
5. Chino / We Nuh Like (Big Ship)
ブレイクビーツ風のドラムがクールなオリジナル・トラック。ポップなアレンジとキャッチーなメロディの組合せ。スムースな語り口ですが、内容は手厳しいBad Mind攻撃チューン。真面目に頑張っているユースを邪魔する奴らを批判。
 
6. Idonia & Vybz Kartel / Laugh & Shot Dem (Big Ship)
前のめり気味に前進するいかつい音作り。これも少しエレクトロ風のサウンドですね。凝っているんだけど、仕上りはスッキリ、のミックスが絶妙。ドラマチックなシンセ類が煽りまくるガンマン・チューン。DJ2人の物凄いスキルも聴きどころです。
 
7. Charly Black / Rich This Year (Tad's)
ディープな重低音とウネウネとグルーヴするシンセ。ド迫力のスローなオリジナル・トラックが何しろ強烈なチューン。比較対象になりそうなのはP-Funkくらいしか思い当たらないです。ヤバいです。今年は絶対に大金を得てリッチになってやるぜって内容。
 
8. Konshens / This Means Money (Tad's)
こちらは"Daseca"以降増加中のヒップホップ系ミディアム・スロー・トラック。マイナー調でシャープな2009年型サウンド。メロウなピアノが特徴です。中指をこする動作は「金」を意味する、というリリックス。オレは勝ち上がるぜって内容でもあります。
 
9. Buju Banton / Rude Boy (John John)
これもヒップホップ系オリジナル・トラック "Tatget"。アグレッシヴなドラムがいいですね。分厚いシンセがたっぷりと使われているのはジャマイカならではかな? オールドスクールなルード・ボーイ・アンセム。やさぐれたBujuのDJもいい感じです。
 
10. Busy Signal / Ackee Tree (Stainless)
エキゾチックなオリジナル・トラック。ウォーター・ドラム風のボトムにパーカッションが絡むダンサブルなサウンド。シンプルな構成のこのトラックをBusyのリズミカルなDJがドンドン引っ張っていく様が圧巻。うまいですね、ホントに。ベッド・ルーム・リリックス。
 
11. Konshens / Young Black & Powerful (Young Veterans)
ピアノが色取りを加え、ストリングスがお洒落なミディアム "Blessings"。ダブル・ヴォイスで快活に弾けるシングジェイ。若い黒人へ意識を高く持て、絶対にあきらめるなとメッセージを送っている。若者応援歌でもあります。
 
12.Buju Banton / Buy Love (Gargamel)
ゆったりとしたジャグリン "Gold Mine"、"Duck" 等のJammy's黄金時代のヒット・トラックを思い出させるサウンド。最近では、とても珍しいタイプですが、古さは全く感じさせません。音色の選択がバッチリなんですね。ミニマルなミックスも二重丸です。
 
13. Buju Banton & Gramps / Sweet Hour Of Prayer (Gargamel)
Morgan HeritageのメンバーとBujuのコンビネーション。ほとんどゴスペルです。神様へお祈りする歌。バックのサウンドもレゲエの要素はあまりない荘厳なゴスペル・タッチであります。伸びやかな歌唱が映える好曲。
 
14. Roman Virgo / Alton's Medley (Penthouse)
Alton Ellisトリビュート・ソング。ほぼ生演奏のバックで送るAlton Ellis名曲メドレー。ほぼオリジナルに忠実なサウンドと歌唱が好感度大。気持ちの込もったVirgoの歌を聞いていると「ジーン」としてきます。良いカヴァーです。

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