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NO.309 (2007.12)
なんとも奇跡的な11月だが、初の黒人大統領がアメリカに誕生した。古くはジェシー・ジャクソンからトライがはじまった訳だが、その例に漏れずヒップホップが長い期間に渡って貢献したのは言うまでもない。ただ、長年アメリカの片隅に住み、すっかりシニカルになってしまった私見では、上手いヤツを民主党も見つけたものだというものも正直言っておく。しかしながら、普段投票しない層が連帯したり、すっかりイラク戦争や不況で疲労しているアメリカや世界に希望を与えたのは過言ではない?……[→]
VYBZ KARTEL / THE TEACHER'S BACK
ぴったりとダンスホール・シーンの先頭集団にに常につけているヴァイブス・カーテルが、日本先行発売のサード・アルバムをドロップする。『The Teacher's Back』は“アディ・ディ・ティーチャー”として人生の語り部に徹した、天才リリシストであるカーテルにしか作れない仕上がり。スティーヴン・マクレガーとがっぷり組み、新しいサウンドを追究しているのも聴きどころだ。キングストンの自宅でゲットした緊急インタヴュー。……[→]
レゲエ黄金時代を築いたシンガーが次々と帰らぬ人となっていく。このことがほぼ日常化してしまったような気がするほどその数は多い。僕が訃報記事を書くことも、この10年間で本当に多くなった。Alton Ellis O.D.が10月11日の日曜日午後3時頃、癌との長い戦いに敗れ、ウェスト・ロンドンのRoyal Hammersmith病院で死去した。このベテラン・シンガーの死は、僕にとって特別の思い入れがある。……[→]
デタミのサックス巽君が新しくバンドを結成。それもトリニダード・トバゴのソカにやられたバンドだという。「ん?」なわけですよね。マスタリングを終えたその足でCD-Rを持って現れた巽君を早速チェック。……[→]
確かな実力/才能をもってして、その名をシーンに浸透させてきたRueedが初のアルバムをリリース。プロデューサー正村和也(Alps Band)を始め、本文記載以外にもKang Dong、Hase-T、i-Watchなど錚々たるトラックメーカーが集結。シーンの期待を一手に背負う若きDeeJayの“今”が詰まった重要作だ。……[→]
設立から10数年。着実にリリースはしていたものの、7インチのみの音源が多かった爆音Syndicateレーベル初のコンピレーションCDが遂に完成! 当たりそうな若手の品評会的な内容のコンピが溢れる中、Nanjamanに共感するアーティストのみが集った“筋の通った”中身となった。……[→]
コテコテなにわエンタテイナー魂で今夏も多くのビッグ・フェスを沸かせたKenty Grossが、ニュー・アルバム『Bun Ban Bom』を12/3にリリース。コンスタントに作品を発表しながらも現場ラバダブにはめっぽう強い、そんなイメージの彼に新作について聞いた。……[→]
子供や女性が被害者となる凶悪な犯罪が増えていて、物騒さに環のかかったキングストン。ウーマン・アビュース、チャイルド・アビュース、セクシャル・ハラスメントなどに対処する、女性や子供を守るためのキャンペーンはますます強化されていき、犯罪撲滅のために、画期的な対策がとられている。クラブやダンスでの突然の手入れや強制終了、ポリスの副業全面禁止令。……[→]
アンダーグラウンドとオーヴァーグラウンドの垣根を払い除け、自己の可能性を追求し続けているInfinity16がここにきて新作ラッシュだ。早速、Infinity16の首謀者であるTela-Cに話を聞いた。……[→]
VP Recordsのリイシュー・レーベル、17 North Paradeから1980年代のコンピュータライズド・ビート前夜のダンスホール・シーンを熱く彩ったレーベル、Power House(プロデューサーはGeorge Phang)の音源をたっぷり詰め込んだ“Power House Selector's Choice”シリーズがリリース(2枚組CD×4枚)。Power House=George Phangが当時果たした役割や影響などを語りながら本シリーズの魅力を追った。……[→]
あったかい。実にあったかい。既に15年以上のキャリアを持つEelmanがファースト・フル・アルバム『Simple Song for You』を完成させた。その“待った甲斐”のある同作には、シンプルで力強いメッセージが詰まっている。最近の代表曲「One Love」(アルバムにはその“拳Powa Mix”を収録)や、「My Mother My Father」も搭載した、ドクトクの“時間の流れ”が感じられる力作を作り上げたばかりの彼に、その創作活動の源泉なるものについて語ってもらった。……[→]
その年のビッグ・チューンをコンパイルしたお馴染み『Di Vibes』シリーズ。ジャパニーズ・ダンスホール・シーン1年の総決算とも言える今作、コンパイルを手掛けているのはこちらもお馴染みのDJ Banaだ。その内容および来年の展望について、彼に話を訊いた。……[→]
5月にBMGからリリースした「Likkle More〜めぐりEye」が全国のFMラジオでもスマッシュ・ヒットしたChehon。注目度は増すばかりの彼だが、一歩一歩確かな足取りで前に進み続けているのはご存知の通り。そうしたタイミングでリリースされたシングル「韻波句徒」は、正に今現在の彼を端的に表現したナイス・チューンだ。……[→]
Jamaica's No.1 Band“Byron Lee & The Dragonaires”のバン・マス、そしてジャマイカン・ミュージックに於ける多大なる功労者、バイロン・リー氏逝く。……[→]
「本当は夏くらいに出す予定だったんですけど、順調に遅れちゃって…(笑)」と、今回もマイペースで作り上げたBigga Raijiの新作『まっすぐ』がようやく完成。オリジナル作品では初となるコンビ曲を収録し、トピックス含め幅広いアプローチで聴かせる快作だ。……[→]