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(U KNOW)What the deal is
 
ヒップホップ的には、夏のフェスばかりでぱっとしない季節でしたが、皆様いかがお過ごしでしたか?
 
冷戦が復活とプロパカンダ的に米国系のメディアは報道しているが、実際のところ、アメリカ経済もロシアに頼る部分も大きく、結局は誰がどこに武器を売るかという利権の取り合いの様な気がしてならない。しかしアメリカ的には政権交代の真っ直中、最後のどさくさなセールスをという話なのだろうか?
 
●今月のアート・ショウ
ニューヨークではもはや古株となったライター、パートを中心としたグループ展が8/31に行われた。ほとんどがパートの先輩にあたるステイ・ハイ、リフ170、ブッチ、スネイク、ペイソウなどが参加し、アルファベタというグリーン・ポイントにあるギャラリーで盛大に行われた。K・スレイが珍しくこういったショウでDJを務め、なんとフィアレス・4のライヴというおまけもついた?
 
●今月の事件
ブルックリンはブラウンズヴィル出身の期待されているラッパー、ジンクス・ダジュウヴィが8/22未明、後頭部に流れ弾を受け、重傷を負った。この地域で最も危険とされている作家ラングストン・ヒューズの名前を受けたプロジェクトで、彼の兄弟のもめ事で始まったとされる撃ち合いに巻き込まれたらしい。最近、益々深刻になっているプロジェクト内でのガンによる暴力がこういった形で浮き彫りにされた事件となった。ジンクスは同じくブルックリンのヴェテラン・ラッパー、クール・G・ラップに認められ、彼のプロダクションに所属していて、デビューが待ち望まれた、ジェイZ以降のブルックリンのハードなラッパーで、ラッセル・シモンズも彼を獲得しようと奔走していると噂されている?
 
●今月の社長
デフ・ジャム社長を辞任し、現在期待されているニュー・アルバム、『The Blueprint 3』を制作中のジェイZだが、彼の就任中のアーティスト2人が同時に彼の社長としての"資質"を疑う発言がなされた。このところ、警察との問題が多かったフォクシー・ブラウンと、 R&Bシンガー、ティーアラ・マリーが、彼が社長としての責任を果たさず、名ばかりのタイトルで、職務怠慢だったと『XXLマガジン』のインタヴューで両者が語っている。さらにあらゆるビジネス的な決断をする際、正直でなかったとの言われよう。女の恨みは怖い?
 
●今月の労協
ラッパー、モス・デフ、ファーサイドなどがアメリカの黒人労働者がもっとも加入している労働組合、 SEIUを労うベネフィット・コンサートに出演した。このアメリカの勤労感謝の日、9/1に行われたミネソタはセイント・ポールで行われたコンサートは、スティーヴ・アール、労協にはなじみ深い、ビリー・ブラッグなども出演した。オバマ人気でにぎわい、不況で不遇の時を長く過ごしていた労働者達には明るいニュースとなった?
 
●今月のプロップス
ヒップホップがまだラジオに受け入れられない時代から、NYのキッスFMでアンダーグランド・ヒップホップを紹介し続けたクールDJレッド・アラートが、ラジオ歴25年を祝っている。70年代からズールー・ネーションの一員として、DJを始めた彼は80年代半ばからキッスFMでミックス・ショウを持ち、金曜、土曜の夜にヒップホップやレゲエをミックスしていた。彼の草の根的な活動がやがて功を奏し、NYをヒップホップの首都にしたのは間違いないし、彼の影響を受け、DJとなった人々は多い。80年代後半には、来日も果たしている。まだジャンルとして歴史は浅いヒップホップのパイオニア達も歴史を作りつづけている?
 
沼田 充司
DJ/プロデューサー。 レーベル<ブダフェスト>主宰。 雑誌『ブラスト』でも執筆中。 ニューヨーク在住。 [Photo by Tiger]

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