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298    COLUMN    UK REPORT

Photo & Text by SIMON "MAVERICK" BUCKLAND

Culture
 
 Greetings Friends,
●また、レゲエ音楽界(特にアフリカ大陸)においてショックな訃報を伝えなければならない。国際的なラスタ系のスター、Lucky Dubeが10月18日に南アフリカのヨハネスブルク郊外で射殺された(享年43歳)。彼は2人の子供を車から降ろしたところで銃をかまえた4、5人の男達に囲まれ、子供の目の前で命を奪われたのだ。犯人は彼の車を運転して逃走したが、道路際の樹木に激突し、間もなく警察に逮捕された。南アフリカでは毎日50人以上が殺人事件の犠牲者となっている。彼が運悪く標的にされてしまったことも理解できないわけではない。彼は間違いなくレゲエ&ワールド・ミュージックにおいてトップ・アーティストだった。Dubeは彼の音楽と共に僕らの中に生き続けるだろう。
 
●Max Romeoは最近、『Jamaican Gleaner』紙のインタビューの中で、ジャマイカの音楽事情を酷評した上、「ルーツ・ミュージックを一番評価している国はフランスだ」と断言したと伝えられている。
 
●Buju Bantonは90年代初期の大ヒット「Boom Bye Bye」でアンチ・ゲイを声高に叫び、世界中で激しい論争を巻き起こしたシンガーであると、誰でも知るところだろう。彼はこれに懲りることもなく、今日でも同性愛者に対する態度を緩めてはいない。その証拠に、彼は最近開催された「Guyan Music Festival」で、「オレはゲイがオレを攻撃するので嫌いだ」と前述の悪名高きヒット・ソングの歌詞を引用して観衆にアピールしたらしい。このニュースがUKやUSのマスコミで報じられれば、彼のツアー計画は台無しになる可能性が高い。しかし、当人はそんなことは全く気にしていないようだ。これは、もしかするとBujuの最新作の宣伝戦略かもしれない。このアルバムは時代遅れのダンスホール・スタイルで評判もセールスも芳しくないのだ。ルーツの伝道師的なイメージばかりを作ろうとし、昔からの彼のファンを見捨ててきたBujuの言い訳を、僕らはどこまで信じていいのだろうか。
 
●Doctor Alimantadoの初フランス・ライヴが、「Marne Festival」において予定通り10月に行われた。しかし、残念ながら彼は病み上がりで、本調子とは程遠いパフォーマンスだったようだ。早くこのパイオニアが本来の体調を回復してほしいと願う。
 
●Brentford通り(現在はStudio Oneブルバードと改名されている)にある Coxsone DoddのStudio 1が博物館としてオープンするという噂が流れている。Coxsoneの死去以来、スタジオはほとんど使われておらず、未亡人のNormaが主導しているこの計画は素晴らしいアイディアだと思う。

Lucky Dube
 
●Mikey Dread(本名Michael Campbell)は2007年夏、アメリカのノース・キャロライナ州でガンの放射線治療を受けている。僕とMikeyは、彼が1980年代、UKに住んでいた際に親しくなった。僕はこのDread At The Controlsレーベルの主宰者が一日も早く病に打ち勝つことを願っている。10月に子供が生まれ、父親になったばかりなのだ。彼へ直接励ましのメールを送って欲しい。アドレスは、mikey@mikeydread.comだ。
 
●フランス国境近くのスペインの町で「Ziggy」というタバコが売られている。この名前だけでは問題にならないのだが、Bob Marleyの絵がパッケージに印刷されているので物議を醸している。その上、「Reggae」「Rastafari」といった単語も一緒に刷られているのだから、Marleyの熱狂的ファンとラスタファリズム信仰者は怒りをあらわにしている。僕は、いかにMarley一族がBobの肖像権で儲けているかを知っているが、このタバコ会社が一族に許可を得ているとは到底思えない。この会社はすぐに訴えられ、タバコはほどなく発売中止に追い込まれることとなるだろう。
 
●Cultureの傑作アルバム『Two Sevens Clash』の発売30周年を記念して、アメリカのShanachieレーベルがDVD型パッケージで同アルバムをリリースした。ディスコ・ミックスやDJヴァージョンなど5曲のボーナス・トラック、写真満載の豪華ブックレットなど特典も数多い。レコード会社の戦略的商品(つまり単なる金儲け)にのせられるのはしゃくであるが、魅力的なパッケージであることに変わりはない。
 
●インターネットがついに我が家につながった! 長年、家族や友人からの勧めを聞き流してきたのだが、この僕も「ネット」という新しい世界を探検することになった。早速、「my space」で自分のページを作成してみた。まず、大きなサイズの限定プリント、ポストカードを、いつかはポスターなどもサイト内で販売しようと思っている。超アナログ人間の僕が初めてネットを使うのだから、作品を選び、サイトにアップするのにはかなりの時間がかかりそうだ。なので、暫くお待ちを。数ヶ月後にはこの『Riddim』のコラムのようにヴィジュアル的にもオーディオ的にも楽しめるサイトにできると思う。興味のある方は是非、www.myspace.com/ simonbucklandにお立ち寄りを。

 Till Next Time, Take Care......
(訳/Masaaki Otsuka)

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