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298    COLUMN    RAW SINGLES

Raw Singles
Text by Takanori Ishikawa
 
1. Serani & Bugle / Doh (Daseca)
ファンキーなドラム&ベースとシンセストリングスのみで構成されたオリジナル・トラック。音数を極端に絞り込んだハード・エッジなサウンド。Bad Mind、腹の中では別の事を考えている連中を攻撃するリリックス。旬な2人のコンビネーション。大ヒット中。
  
2. Demarco / Duppy Know Who The Frighten (John John)
オリジナル・ジャグリン "Shoot Out"。Demarco本人が製作に関わったヘヴィでいかつい音作り。スピード感よりは重厚なアグレッシヴさを強調したトレンドど真ん中のトラックだ。エフェクトされたヴォーカルもキャッチーな凶悪ガンマン・チューン。
 
3. Mykal Roze / Shoot Out (John John)
"Shoot Out" 使用。超久々の大ヒット曲になりますね。「Bad Boy」以来かな? 往年の毒々しさは後退し、少し今風の歌唱になっている。とは言え、凡百の歌手に比べれば今でも充分ワイルドでこのトラックにはベスト・マッチ。警察、ガンマンの銃撃戦を題材に。
 
4. Idonia / Don't Bawl (Jam II)
ちょっと分かり辛いけど、これは "Tixx"(Sizzla 「To The Point」他が大ヒットの2001年物)のリメイク・トラックですね。オリジナル以上の疾走感で一気に迫る。DJも圧巻、スキルフル。ポリスの横暴他を批判するコンシャス・リリックス。
 
5. Assassin / Closet Queen (Di Block)
マーチング・バンド調のドラムがカッコいい。オリジナル "Eclispe"。ドラムラインとダンスホールのミックスですね。サウンドもシンプルに徹していてGood。女装(!)する男性を批判するリリックス。バティマン攻撃ソングです。
 
6. Bounty Killer / Judas (Voice Full)
聖書に出てくる裏切者、密告者のユダを多分Kartelに例えて攻撃するガン・トーク。小気味良いビート反復が特徴の "Black Jack" 使用。前号の「Island Express」で紹介されていた「Kaboom, Bang, Bang!...」はこの曲です。「スティング」、楽しみっすね。
 
7. Vybez Kartel / Cherry Tree (Pure Music)
相変わらずヘヴィ級のボトムがビシビシとアタックするオリジナル・ジャグリン "Cherry Tree"。テンポは抑えめだけど、絶妙なスウィング感がダンサブル。リリックもこのトラックに呼応した感じ。ギャルのセクシーなワインが見たい、って内容。
 
8. Jah Cure / Freedom (Danger Zone)
アコースティック・ギターと、ビンギなパーカッションのスローなトラック。Morgan Heritage辺りが得意なラインと言えば分かり易いかな。刑務所から出て来てからの自由の素晴らしさを歌う。タイトル通りのチューンです。
 
9. Sizzla / Wise Up (GT)
ビンビンはねる "Heavenless" リメイク・トラック。アッパーでグルーヴィなナイス・サウンド、若者達へ「自分の事を見つめ直せ、目を覚ませ」と訴えるメッセージ・ソング。ゲットーでの暴力、銃乱用を批判。
 
10. Bush Man / Can't Blame The Youths (Penthouse)
オケ、歌ともにPeter Tosh名曲リメイク。ヴォーカルがTosh似なのも許せます。中々に素晴らしい仕上がりのトラックも相まって聞かせる焼き直しに。Tosh作でもう一曲「African」もBeres、Buju他の豪華キャストで当レーベルから販売済み。こっちもいいよ。
 
11. Lukie D / African (Chris)
で、こっちもPeter Toshの名曲カヴァー。当レーベルには馴染みの深いLukie Dを起用したスムースなリメイク。原曲とは一味違ったメロウな味もリメイクならでは。アフリカン・ギターが心地良い。全ての黒人のルーツはアフリカにあり、というリリックス。
 
12. Freddie McGregor / We Don't Need To Fuss (Itation)
いきなりの泣きのギター他、近頃では珍しい音作りの御大新曲。全編にギターを散りばめられたアレンジにハイブリットなリズム・パート。"Drop Leaf" を80'sライクにした感じか。「今以上の苦闘を私たちは欲してない。愛と平和を、我々は一つだ。」じっくり、安定感たっぷりの熱唱。
 
13. Buju Banton / Sound Killa (John John)
Eek-A-Mouseのワン・ドロップ古典「Wa Do Dem」リメイク・トラック。ミックスの鮮やかな切れ味は90年代前半のDave KellyのPenthouse仕事を思い出させますね。なのでここでのBujuのノリは格別。15年若返ったかのようなイキの良さ。サウンド・チューン。
 
14. Eek-A-Mouse / Jamaican For Life (Razor Sound)
再注目されかけているオールドスクールDJ新曲。大ヴェテラン・シンガーのPhillip Fraserのレーベルから。渋い組み合わせだけど、音は明快。ドラム&ベースはこのレーベルらしい個性的な打ち込みのスロー・トラック。いつものあの芸風とは全く違う落ち着いたシングジェイでジャマイカ人のプライドをアピール。

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