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294    ARTISTS    LLOYD BARNES    WACKIE'S

Wackie's Recommended Disc

Select & Text by Yasushi Ishibashi


『Dance Hall Style』
Horace Andy
Wackie'sを代表する超名盤で、かつH.Andyにとってもキャリアの頂点の一つと言える82年の最重要作。普段の温かみのある声とは真逆の冷たく尖った声と、それを増幅させた各曲後半部のダブが衝撃的! 代表曲「Money Money」「Cuss Cuss」すらもその様相を一変させ、全曲強烈無比な凍てついた音像にゾクゾクする
 
『Natures Dub』
Wackies
Wackie'sのダブの中で人気の高いハード・コアな名盤。Bullwackie AllstarsとNew Breed Bandがバックを担当。J.Delgado「Sons Of Slave」のミリタント版「Slave Dub」やスタ1産トラックを下敷きにした「Rockfort Dub」、J.Battaが“Rockers, Rockers”と連呼するタイトル曲等、ヘヴィ・ダブが詰っている。
 
『African Roots Act 2』
Wackies
シリーズ第2弾はプロデュースも演奏も純正Wackie's産となった。しかもRas(Junior) Delahayeがミックスから演奏まで八面六臂の活躍を見せていて、前作よりもルーツ度を増した本作をシリーズ最高傑作とする人も多い。「Re-velation In Dub」、H.Andy「Lonely Woman」のダブ等、お腹にズッシリくる聴き応え。
 
『Lovers Rock』
Love Joys
再発シリーズの第一弾で、Sonia AbelとClaudette Brownの従姉妹デュオによる82年発表の2nd。一聴してAlthea & Donna辺りを思い起こさせるキュートに歌い上げたRita Marley「One Draw」カヴァーが特に良い。ラヴァーズ嫌いのルーツ・ファンはまず「All I Can Say」から聴けば間違い無し! タイトルに反してディープなルーツ作品だと分かる筈。
 
『Tribesman Assault』
Roots Underground
Jah Scotty率いるReckless Breedを母体としたユニットのダブ名盤。70年代後半にTreasure Isle、Black Ark、Randy'sで録音、N.Y.でミックスした物で、「Tribal Rock」等のシンプルでハードなダブと、流麗なギターが心地好い「Makka Roots」等のメロウなダブとを交互にバランス良く配している。K.C.White & Love Joys「Open The Gate」に悶絶。
 
『Reggae Vibes』
Love Joys
実はこちらが1st(81年)。「Love Is Not A Game」「Sweet Feelings」の様な直球ラヴァーズ・ロックもあれば、2ndでもミックス違いで収録された「Stranger」「All I Can Say」といったヘヴィな曲まで幅広くクオリティの高い曲が揃う。特に本作の元々のタイトルにもなっていた「Jah Light」での静かなヴォーカル&コーラスが深みを感じさせる。
 
『Reggae (Showcase)』
Junior Delahaye
ヴォーカリスト以外にもミュージシャン、エンジニアとしても才能を発揮したWackie'sの重要人物で、『African Roots Act 2』をミックスしたのも彼。1982年リリースの本作では、高音から低音までソウル・マナーでスムースに歌い上げており、「Sitting In The Park」カヴァ−も秀逸。きれいなファルセット・ヴォイスがダブで美しく飛ばされる瞬間を聞き逃すな!
 
『Reckless Roots Rockers』
Reckless Breed
77年のダブ盤。N.Y.に移る以前の70年代半ばにKing Tubbys Studioで録音されたトラックを使った物で、「Under World」「Creation」の地鳴りの様に深く震えるベースや、Jah (Don) Carlos「Prepare Jah Man」のヘヴィさには度肝を抜かれる。ベース&ドラム、ホーン等の上物使いまで完璧なSoul Syndicateによるヘヴィ・ダブ「Reckless Roots」は貫禄。
 
『Wicked Ago Feel It』
Sugar Minott
Tenor Saw、Junior Reidなどの次世代スターを次々と輩出し、またJackson 5のカヴァー「Good Thing Going」でレゲエ・フィールドを越える特大ヒットを放ったSugar Minottが、1984年にWackie'sからリリースした人気盤。同曲の再演を始め、Jackie MittooやBagga Walker、Jerry Johnsonらのメロウな演奏に乗った名唱が楽しめる。
 
『Showcase Vol.1』
Wayne Jarrett
『Bubble Up』の別名でも知られる82年発表の作品で、録音時期もジャケのデザインもH.Andy『Dance Hall Sytle』とほぼ同じ、かつヴォーカル・スタイルも酷似している。タイトル曲や“Drum Song”使いの「Holy Mount Zion」、Horace Andyカヴァーの「Every Tongue Shall Tell」などキラー・チューン&キラー・ダブが満載の大名盤だ。
 
『African Roots Act 3』
Wackies
1983年リリースの第三弾で、シリーズ中最もメロウな、流麗なダブが楽しめる。それもその筈、ほぼ全曲がSugar Minottの大人気盤「Wicked A Go Feel It」収録曲のダブで、Jackie Mittoo & Bagga Walkerのスタワン組が生みだす心地好いグルーヴをDouglas Levy & Bullwackieコンビが旨く引き出している。
 
『Jamaica Super Dub Session』
Wackies
1983年発表のメロウ・ダブ盤で、Fabian Cookeの鍵盤、Jerry JohnsonのサックスがA.O.R.的な印象を与える。そんななか、Ras Menelikの乾いたパーカッションが出色の「Bag Man Dub」がひときわ異彩を放つ。
 
『Great Jah Jah』
Jezzreel
Clive DavisとChristopher Har-veyの男デュオによる1980年のデビュー作。きれいな柔らかいコーラス・ワークが素晴らしく、激しいミリタント・ビートに乗せた「Roman Soldiers」は、曲後半のDee-Jayともども必聴だろう。
 
『Dub Unlimited』
Bullwackies All Stars
傍系レーベルSenrabから76年に発表されたレア盤。基本となるトラックの多くはTreasure Isleスタジオで録音、King Tubbyによってミックスされ、マンハッタンでオーヴァーダブが施されている。隙間だらけの音像が味わい深い、余りこねくり回さない“ヴァージョン”に近い渋めダブが多い。
 
『Exclusively』
Horace Andy
同一のセッションによるトラックを使っている上、発売年も近かった事から、『Dance Hall Style』のUK盤と間違われる事も多い本作。「Stop The Fuss」「Lonely Woman」のヴォーカル・ヴァージョンを始め、充分にダブが効いたトラックにH.Andyのあの声が乗っかるのだから堪らない!
 
『African Roots Act 1』
Wackies
Wackie'sの看板ダブ・シリーズ『African Roots』の第一弾。しかし、この『Act 1』はBullwackieではなく、Clive Huntプロデュースなのが意外だ…。爬虫類好き(?)な彼らしく奇妙なコラージュがまぶされ、怪しく蠢くダブ・ワールドが展開される。
 
『Dub Roots』
Prince Douglas
レーベル立ち上げ時から関わってきたエンジニア、Prince Douglas名義の1980年のダブ盤。全体的にはスペイシーで軽めのダブが多いが、Wayne Jarrette「Every Tongue Shall Tell」のダブや「March Down Babylon」「Tribesman Dub」の漆黒の世界が身に沁みる。
 
『Argument』
Jah Batta
Jah BattaことTony O'Meallyの1983年の唯一のアルバムで、共同プロデューサーにSugar Minottを迎えている。菜食主義ネタの「No Meat」、Sugar Minottと絡む「Informa (Watch It)」などなど、この時期ならではの軽快で滑らかなDee-Jayをかましてくれる。

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