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293    ARTISTS    KEN-U    MICKY RICH

Ken-U, Micky Rich
MIC Blast from East
 
Interview by Shinya Aoki / Photo by Hiroto Sakaguchi
 

東京を代表するサウンド、Racy Bulletのアーティスト集団、Ent Deal Leagueとして活動しながら互いにソロ・アルバムを完成させた今最もダンスホールで注目されるSinger & Sing Jay、Ken-UとDJのMicky Richにインタビュー。
 
●Racy Bullet(以下Racy)、Ent Deal Leagueを含めた2人の活動の始まりについて教えて下さい。
Micky Rich(以下M):俺はHip HopのDJを高校生の頃からやってて、20歳前後の頃に新宿のハイ・タイムというクラブで今のNitro Microphone Undergroundの面子と当時、タイム・マシーン、チェリー・ボムで活動してたHemoさん達とSister Mami、Butcher君がクラッシュやったりするごちゃまぜのダンスでDJしたのが最初。その頃からReggaeに興味持ち始めて、ちょうど高校が一緒のSoh Badlyと遊んでて今のRacyの面子と繋がっていったんだ。
 
●その時、Racyはもう結成されていたの?
Ken-U(以下K):いや、まだちゃんとやってなかったけど、当時はHip HopのDJとReggaeのセレクターがいるCrewとしてなんとなくはあったかな。
M:俺はそのHip HopのDJとして参加してた。
 
●Ken-Uは最初からRacyで歌ってたの?
K:俺はMickyより先にRacyのオリジナル・メンバーと一緒にいて、クラブに遊びに行ったりしてたんだけど、まだ歌ってはいなくて。自分でリリックを書くなんてその頃は考えもしなかったよ。しばらくすると歌ってみたいなと思い始めてリリックを書く事からやってみたんだけど、中々ダンスでは歌えないっていう時期が続いて、でもある時期にそれを乗り越えて歌えるようになったんだ。
M:マダムカラスが最初じゃない? 最近、ヒビキラーと俺で言うんだけど、「やっぱ俺らの功績はケンちゃん(Ken-U)を歌わした事だよね」って(笑)。そのダンスはヒビキラーが池袋のマダムカラスでやってたんだよね。
K:それから渋谷FMでHemoさんとかと出会って。曲とか持って行ったり、新しいオケをもらったりしてたら“Escape”のトラックで歌える事になって。
 
●そこから「Doko」、「Wine Yeah」が生まれる訳だ。その頃からRacyもガッチリ動き出したなって感じでしたよね。
K:Racyはずっと現場をキープしてくれてたから、俺らも歌う場所があるっていう。
M:うん、歌い手とサウンドがお互いに刺激しあって良い感じになり始めた。あいつらがいるから俺らがいるっていう。
 
●RacyのMasamatixxxは2人のアルバムでトラック提供してるけど、セレクターやりながらずっとトラック制作してたの?
K:いや、ずっとセレクターだったんだ。
M:あの人はもうちょっとしたらカユい所に手が届くという時に手が届いていて、気がつくと更に先にいってるっていう人。無言で「俺はこんだけやるけど、お前らやらないと知らないよ」っていうヴァイブスを良い感じで出してくる。
 
●2人のアルバムではHome GrownやM. Kamishiro、Junior(Red Spider)とか共通のプロデューサーとやってますね。
K:Kamishiro君とはダブ録りでKamishiro君のスタジオでお世話になったりしてリンクしましたね。Junior君も昔から作品で声かけてもらったりしてて、リンクが早かったですね。Masamatixxxもそうだけど、Junior君もオンタイムなセレクターでかっこいいんで、今回もダンスホールのオケを頼もうかなって思ってたらミディアムができちゃったんですよ。次回はダンスホールのオケでやりたいですね。
M:俺は「Wine Yeah」のオケを作り直すのに誰にしようかなって考えた時にJunior君が浮かんで。元の曲を知ってるから試行錯誤してて、Minmiに上物を弾いてもらったりして「レンキー超えられる?」とか話しつつこの曲は生まれ変わりました。
 
●2人のアルバムの話なんだけど、自分で言うのもなんだから互いに相手のアルバムを紹介して下さい。
M:ケンちゃんのアルバムはKen-U・ワールドなんすよね。普通のレゲエ・アーティストとは歌詞の世界観が違う。「まだ見ぬ時代」とか聞くと、「あー、ケンちゃん今こんなこと考えているのか」って。包み隠さず言ってるけど、何処かちょっと遠くを見てるっていう感じで聞き手側に興味をそそらせるリリックが良いですね。
K:「まだ見ぬ時代」は「まだ見ぬ世界」の“Pt.2”って感じです。
 
●Ken-Uの方に入ってる2人のコンビネーション「固まる前に」も安心して聞けるよね。
M:「俺とケンちゃんならこういうパーティなダンスホール・チューンだよね」って。
K:次もやるだろうし、常に新しいダンスホールを考えていきたいね。俺はMickyとならいつでも書けますね。
 
●Ken-Uが思ったMickyのアルバムは?
K:まずはファースト・アルバム、おめでとうございます。これはMicky Richが確立されたアルバムだなと。Mickyの曲はアップテンポっていうか元気になる感じ。言ってる事が身近だったり下町の事だったり、俺がかっこつけて隠す所をMickyは隠さず表現していくっていう。凄いリアルな所に下町のキッズ達も共感できるはずです。
 
●今後の2人のソロ・アーティストとしての展望は?
M:今回一緒にできなかった奴らを何人か待たしてるんで表現の道を広げつつセカンド・アルバムを作っていこうかなと。あとはジャマイカで歌おうと思ってます!パトワで。それは何年後か見ててくれって感じで。
K:自分は自分の出したい時にアルバムを出せるように目指していきたいです。そしてジャマイカにもっとゆっくり行ける時間を作りたいなと思ってます。
 
「Next Cruising」
Ken-U

[Ki/oon / KSCL-1158]

 
「Good Morning」
Micky Rich

[KSR / RODS-0004]

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