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293    ARTISTS    DJ HARRY

DJ Harry
 
Text & Photo by Noboru Shintani
 

関西最初の伝説的なレゲエのセレクターであり、リコ・ロドリゲスやシュガー・マイノットなどジャマイカの大御所アーティストとも交流の深いRas Harryが今、注目されている。
 
もう既にHarryを知っている人は、各地で開催されているどこかの祭り(野外フェスティヴァル)や、アメ村などで出会ったのだと思う。レゲエ歴35年のキャリアは、数え切れないほどの曲数と人に出会っている。またHarryがセレクトしたカセット・テープを聞いて影響を受けレゲエにハマっていった人は勿論多いが、地域として根付いた場所もある。ダンスホール・レゲエが盛んになる前から、ルーツ・ロック・レゲエが根付いていた大阪泉州もそうである。
 
彼が今まで作ってきたルーツ・ロック・レゲエのカセット・テープは、優に1,000タイトルを超えるほどだ。
 
「たいがいのことはやってきた。俺のやること何十年も早すぎや」とHarryは言う。DJ=セレクター活動とともに、色んな職種と活動もこなしてきた。かのサーフ・ブランド「ライトニング・ボルト」のライダーを始め、バリ等のツアー・ガイド、イヴェンター、バイヤー、印刷屋など。
 
「旅したら、その土地ごとにパワーもらうで」と。今は旅先での活動とともに、和歌山県勝浦に拠点をおき、そこでリピーター・ドラム(ビンギ・ドラムの一種)や各地で集めた「竹」の作品を制作する。そして、町の生活とラスタ思想をうまく融合させ、レゲエ・ライフを継続している。
 
今年6月末にはアメリカのカリフォルニアに赴き、今年で14回目を迎えた「Sierra Nevada World Music Festival」に出演。3日間に渡るこのビッグ・フェスにはTony Rebel、Richie Spice、Turbulence、Barrington Levy等の他、Derrick Morgan、Bunny Wailer、Toots & The Maytals、Bob Andy、Earl Zero、Sugar Minottと言った大御所も出演。HarryはBunny Wailer、Barrington、Turbulenceといったアーティストのライヴの合間にレコード・プレイをしてきた。日本人がまったくいない広大なフェスティヴァル会場でも、Harryの選曲は玄人好みし、さらに新しいリンクが広がっていくのを垣間見ることができた。
 
「いろんなとこ行ったら、楽しいで」とHarry。今年の夏も、レゲエをつたって各地をまわる。
 
レゲエが盛り上がり、根付く昨今、雑誌やインターネットで得られる情報や束の間の共感だけで得られるはずもない、人同士の息でしか伝わらない考えや喜び、生きていく礎、手段。自分にあったそれぞれのレゲエの楽しみ方が、まだまだたくさんあることをHarryは自身のライフスタイルをもって教えてくれる。

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