Voice Mail
Interview by Natsuki Toi / Photo by Akira Okimura
「Hey♪」ときたら「Let's Go♪」という事で、セカンド・アルバム『Let's Go』をリリースしたダンスホール・グループ、ヴォイス・メール。シーンに巻き起こした旋風を増々吹き荒らす、パーティ・アニマルでワーカホリックな彼らの声をお届け。Let's Go♪
●まずはメンバー紹介を本人以外の二人からお願いします。では最初はオニールについて。
Kevin(以下K): キャッチー(笑)。
Craig(以下C ): ビジネス面などを仕切るヴォイス・メールのリーダーだ。
●「Hey♪」の声でおなじみのクレイグは。
Oniel(以下O): メロディラインを決めたりする「音」においてのリーダーで、リード・シンガー。
K:まさにGeorgie Porgie Pudding and Pie(笑)。ギャルに目がないね。
●最後はケビン。
O: キュートな怠け者。まぁのんびり屋で(笑)。心優しい奴だよ。
●さっそくセカンド・アルバムの仕上がりについて感想を聞かせてください。
K: 前作よりもダンス・チューンは少なくて、ヴァラエティに富んだ内容になってるよ。
C: 曲では「I Need You」と「Let's Dance」(ともにドン・コーリオンがプロデュース)がとくに気に入ってるな。トラックだったら“Guardian Angel”、プロデューサーはアリフ・クーパーだ。
●「Constantly」はアッシャーやマリオ路線のR&B調の曲ですが、今後はこういった曲も増やしていく予定ですか?
C: なんとも言えない、ヴォイス・メールはなんでもできちゃうからね(笑)。あくまで“ダンスホール・グループ”だけど、ファンが望んで喜ぶならどんなスタイルでもやるよ。
●ブレイクのきっかけを作ったChampagneレーベルですが、今作でも「Bedroom Ruler」で相性の良さを証明しています。プロデューサーであるダニー・シャンペーンについて教えて下さい。
K: ひょうきんなキングだよ(笑)。とにかくアイディアの宝庫で、もともとはサンフェスみたいなビッグ・ダンスをオーガナイズするプロモーターだったんだ。
O: '99に初めてリンクしたけど、ずっとトニー・ケリーとは友達だったらしい。それ以前の事はよくわからない、ビッグマン・シークレットさ。
●「Let's Dance」のPV も相変わらずユニークな仕上がりでしたが、PVについて特に気をつけていることはありますか?
C: ヴォイス・メールっぽいかどうか確認しながら作っていく感じだね。ジャマイカ以外の国の人たちにヴィジュアルを見せるっていうのをとても重要だと考えてるよ。
●あなた達のPVには日本人ダンサーもよく出てきますね?
C: ジャパニーズ大好きだからね! ジャパニーズ・レィディー、カワイイ〜(笑)。
K: 日本のファンに親しみを持ってもらえるし、僕たちと同じように踊れるんだってわかってもらえるでしょ。いつでもウェルカムだよ。
●しかしそのポジティヴ・ヴァイブスをキープするコツをぜひ教えて欲しいですね。
C: みんな同じことを訊く(笑)。どこに行ってもみんな、ヴォイス・メール=楽しい奴らって近づいてくるから、外に出れば自然とヴァイブスが上がる! ファンの存在が大きいね。
O: 音楽というのはもの凄いポジティヴなエネルギーを要するもんだ。誰だって問題を抱えてるしそこから這い出したいと願っていて、ある者はドラッグに頼るかもしれない。だけどヴォイス・メールの音楽を聴き、ステージを見てポジティヴになってくれる人が世界中にいる。そこにはまったく違う次元のエネルギーが生まれるんだ。音楽そのものがポジティヴなものだからね。
●今でも普通にダンスには遊びに行ってますか?
全員: エーーブリウェア!
C: パーティ・アニマル、“グロゥン・ガッド(Ground God)”さ!
●グ……なんですか?
全員: グロゥン・ガッド!
K: ボウンティ・キラーが考えたパトワの新しいスラングだよ。パーティ狂いってこと(笑)。
●ジャマイカにおいてダンスというのは、ただのパーティというだけでなくもっと大きな意味があると思うんですが、どうでしょうか?
C: もちろんそうだね。ほとんどストリート・ダンスといって路上で行われて無料だし。
K: そこでたくさんのビッグ・チューンが生まれてきた。
C: そう。単純に音楽に身をゆだねて、心から楽しむ。生活に欠かせない場なんだ。
●そんなジャマイカ生活に不可欠な場から誕生したヴォイス・メールですが、今後の目標は?
C: 日本が大好きだから、ここでビッグになって事務所を業界トップにのし上げる! ヴォイス・メールに不可能はないよ(笑)。日本人並みに働く事が大好きだしね。
K: 常にポジティヴでいること。
O: 目標は高すぎるという事はない、だから常に高く持つ。もしそこに到達しなくても近づく事はできるだろ。いつもそれを大事にしてるよ。
「Let's Go」
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[Pony Canyon / PCCY-01826]