●One Third
ジャマイカの女の子たち、待ってられないって彼らのデビュー。
今年も国中で盛り上がった、TVJの国民的人気テレビ番組「ライジング・スター」。2K6の優勝者は「ワン・サード」。アル、エイドリアン、ミゲルのスウィートな歌声の男の子3人組で、「3分の1」って意味のネーミングも、高好感度にプラス。優勝者の彼らには賞金商品のほか、ショッキング・ヴァイブスからのデビューが約束される。優勝が初期から予想できたほど際立ったワン・サードは、あまりの話題性に数ヶ月先まで彼らのスケジュールがうまっているというほど。ロック・ステディ、レゲエ、ダンスホール、ロックにバラードと、数ヶ月にも及ぶ勝ち抜き戦のあいだ、あらゆるジャンルのチューンをコーラスでキメて歌いこなしてきたので、オールマイティなシンギング・グループのイメージが、もはや定着している。これからのエンターテイメント・シーズン、活躍すること確実。
●Terro 3000
「REハイスクール・ツアー」に参加する19歳の新人、テロ。エンターテインメント・チャンネルのREが主催する、ハイスクールを訪問してセーフ・セックスを唱えるツアーで、ビジー・シグナル、ウェイン・マーシャル、ヴォイス・メール、レフトサイド&エスコー、テッサン・チンらと共に参加している。エイズはジャマイカの深刻な問題で、性教育には日本からのボランティアも大いに活躍しており、HIV感染者への偏見や差別をなくすための、国をあげての一大キャンペーが行われている。
●Tessanne Chin
レゲエだけどロックとソウル感がかなり強くて、バンドが似合う異色の女の子シンガー。ジミー・クリフのバック・コーラスとしてツアーをまわっただけあって、歌唱力はお墨付き。テッサン・チンは、タミー・チンの妹。
●Stephen Marley
2007年2月、スティーブン・マーリーのソロ・アルバムが発売される。
マーリー家の中で、一見すると一番ジミな次男坊のスティーブンだが、スティーブン“ラガマフィン”マーリーと自称するごとく、兄弟のなかでも実は一番ラガな彼。長いあいだ兄弟のアゲ役のように見えたスティーブンだが、プロデューサー業には定評がある。ポップなジギー、ヒップホップなジュニア・ゴングとつづいて、スティーブンはボブ・マーリーのルーツを継ぐといっていい。
今年も12月にキングストンで行われるジュニア・ゴングのショウ、「ウェルカム・トゥ・ジャムロック」で、ジャマイカで初のソロ・ステージを披露する。次男坊キャラの彼も、今年32歳。
今年末もストーンラヴ・アニヴァーサリーのビッグ・ダンスを皮切りに、イヴェントが目白押し。でもダティ・ワインはほどほどに。