キプリッチの「The Letter」がジャメーカの男女事情を語ってて面白い。以前、浮気がバレちゃったことを携帯電話のせいにした男が、携帯使うとまたバレるから、女の子には手紙をしたためるって内容で、「Telephone Ting」の続編。懲りない男のお話。リリック中に登場する女の子は、いかにもジャマイカでモテそうなコばかりで、服買ってってねだる子からファティ子ちゃん、ナース、自分ちで雇ってたヘルパーさんなど多数。「ごめんね、携帯のせいでボクたちの関係がバレちゃったから、もう携帯使えないよ。だから手紙書いてるの」。 So mi go so. 「本命の彼女とはもう大喧嘩したくないし。A pure war like wi ina de boxing ring. 」オーマイ。「何がどうしてどうやってどこで誰からの電話なのって、オーリーパ(=滅茶沢山)質問攻めにあうの厭だし」。あるある。
キポのサイドマンぶりはみんなが憎めないように演出されている。手紙をしたためる相手の女の子たち(かなり複数)がみな、男に彼女がいることを知っているの。男も、ファティ子ちゃんにはアイタル・ナッティー・ボーイ(とキポは呼ぶ。ドレッドの男のこと)がいること知ってて、それでいてファティ子ちゃんにちょっかいだすの。So mi go so. PVでは、その手紙を配達するポストマンと女の子がデキちゃったって、オチつき。HOT! Every man learn from the song mi a sing so.
ハッピーな時は「We've Got The Love」だったタービュランスとサシャがブレイク・アップ。原因はタービュランスのBun(バン=浮気)。
Mi know yu a man and mi mus get bun「そりゃあアナタは男だし、浮気もするでしょ」。But sex without condom is careless fun「でもコンドームなしでやっちゃダメよ」とは「Got What You Need」でのサシャの弁。ストレートな物言いです。そのアンサー・ソング「No Man No Perfect」でタービュランスは、Yu spreading rumours on the King. 「キング(=彼氏のこと。ここではタービュランスをさす)のあることないこと言いふらしやがって」。ジャマイカの男はそれ(女性が男性の悪いことを人に言うこと)を執拗に嫌う。She seh mi got 3 kids a road and 3 more fi born. えっ、ほんとなんですか。言われた内容を反省しないで言いふらす人を攻撃。これジャマイカの基本。Nuh call mi name. それ、違うんじゃない? その反省ってのがないからジャマイカ人いつもHOT。タービュランスの「Ex Girl friend(=元カノ)」、好評です。
二人のブレイク・アップ騒動は、CVM-TVエンターテイメント番組『オン・ステージ』の、サシャのインタビューがきっかけ。この番組、辛辣なインタビューで秀逸なアーティストを喋らせてくれる。
今年もTVJ『ライジング・スター』は回を追うたびに視聴率も上がり、社会現象化してます。勝ち残ったトップ4は国民的アイドルに。その中の一人、ブラッシー・ワン・ストリングが一本弦のギターと共に、昔と同じスタイルで出て話題に。ジャマイカのテレビ番組は今、視聴者参加番組が中心で、シンガーのほかにもモデル、クラブDJ、コメディアンなど一般から生み出しています。パトワ独特の素人お笑い勝ち抜き戦、面白いよ。
キングストン在住日本人DJジャミネマンは、「サイドマン」に先駆けて「Fast Fast Medley」をリリース。レコード買い付け業のサガをうたって、キングストンで業界にウケてます。
Hot it up!