RYO the SKYWALKER
Interview by Toshiaki Ohba Photo by HIroshi Manaka
昨年夏にリリースされた『Come Home』を引っさげて行われたツアーのファイナルを収めたDVD『"Come Home Tour 2005" Final At Osaka Big Cat』とCDシングル「晴れわたる丘」を8/2、同時リリースするRyo the Skywalkerに、この一年間、そして気になるその後について話を聞いた。
●昨年『Come Home』リリース後のソロ・ライヴを完全パックしたDVDがリリースされましたが、大阪でのライヴは160分間ぶっ通しだったそうですね。DJ一人でこれだけのショウをするという事はどういう事だと思いますか?
Ryo the Skywalker(以下R):自分としても挑戦でしたが、自分の理想以上のものを見せれたと思います。それも全てHome G、V&40 Horns、恐山、Takafin&Mikaちゃんなど、ゲストやスタッフ全員に支えて貰ったお陰です。最大尊敬!!
●懐かしの曲から『Come Home』収録曲まで織り交ぜての、正に“The Best Of Ryoという選曲ですね。このショウを観ればダンスホールの楽しさの殆どを体感出来るという…。
R:とにかく出せるものは出し切る事ができたんで、楽しんで貰えると思います。勿論、現場の雰囲気を味わうと更に良かったりするので、未体験の人は各地のダンスに足を運んで欲しいです。ステージショウでもサウンドプレイでも。
●『Come Home』リリース後の一年間でソロ及び参加した作品について一言ずつお願いします。
R:「Give Thanks」(Home Grown feat. Pushim, Moomin, Ryo the Skywalker, Turner, U-Dou& Platy)。Home Gプロデュースによる沖縄のイヴェント「Japan Reggae Festa 2006」のテーマ曲。こういう沢山のアーティストによる楽曲が多くあるのもレゲエならでは。やっててもオモロいです。
「No Time Fi Waste」(Ryo the Skywalker)。Sunsetのレーベルからの7"。「Seize The Day」の後だったんでイケイケを作りたいなと思ってる所に、前々から頼まれていたこのリズムに乗せさせて貰いました。Bam Bam、DizzyにBig Up!!
「悲しみにさよなら」(Moomin & Ryo the Skywalker/Moomin『Adapt』収録曲)。初のMoominとのコンビが叶って嬉しいです。しかも安全地帯のあの曲にDJつけれるなんてやったー、といった感じで速攻参加させてもらいました。
「Win And Shine」 (Ryo the Skywalker, Minmi, 湘南乃風, etc.)。コナミの有名なサッカーゲーム「Winning Eveven 10」のテーマ曲。自分も相当昔から遊んでいたゲームなんで、これまた気合い入りました。実はキックオフからゴールまでを描写してみたんですが、与えられた16バースを大幅に超えてしまいお蔵入りに。溢れた分はまたどっかで披露したいです。
「One Big Family」 (Chozen Lee & Ryo the Skywalker/V.A.『Life Style Compilation Vol.2』収録曲)。これまた初の、Chozen Leeとのコンビ・チューン。周りからのリクエストが多かったんでプレッシャーでしたが、Leeともだいぶ長い付き合いなんで、「大木」というテーマ通りに、いい感じにリラックスして制作できました。Respect To Mighty Crown Family!!
「Mr.Misunderstand」(Jumbo Maatch, Ken-U & Ryo the Skywalker/Mighty Jam Rock『We Run Tings Tings Nuh Run We』収録曲)。久々の怒りの曲でした。大阪でのマイジャのイベント「Dancehall Rock」で、初披露しました。
●心機一転、Riddim Zoneに移籍しましたね。
R:2年間程、メジャーから離れて自分達だけで『Come Home』をやりきれたんで、その芯を残しつつメジャーで再びやりたかったんです。そこへきて、昔からお世話になっていた方からのお誘いで、今回新たにRiddim Zoneという大きな受け皿まで用意して貰ったんで。あとに本気のレゲエ人がもっと続いて来れる様に頑張ってみたいと思います。
●ミディアム・チューンの新曲「晴れわたる丘」ですが、まずこの素晴らしいトラックは誰が制作したのですか?
R:大阪のAkio Beatsという友達が作ったトラックで、凄くセンスのある人です。このビートも聴いて一発でやられました。そこに自分の希望でHome GのTancoさんにベースを弾き直して貰い、Noda-Chinにギターを足して貰いました。因みにミックスはSteelyです。
●情景描写、そして心理描写が素晴らしい。
R:それはまずこのリズムと、ぽっかりしたギターフレーズのお陰かも? 聴いた時に空と雲と丘の情景がバーッと来ましたね。Windowsの起動画面が一番イメージ近いです(笑)。サビの部分はその時に即出来ました。いつもですけど、いかに自然に韻を踏んでいくかと「ネガティヴのポジティヴな面」みたいなテーマというかバランスに気を使いました。
●「Marching For Freedom」は?
R:特にまだレゲエに出会ってない人、出会い始めて入口の人に向けて作りました。日本のレゲエ・シーンもまだ土台作り段階だと思いますが、逆に言えば全員で今から成長していけるジャンルだとも言えます。オレもレゲエを知らんかった“イチから”に戻ってみて、そういう人に俺なりのオモロさを伝えようと思って出来た曲です。
●今後の予定/展望を教えて下さい。
R:10月にBush Hunter Presents 『How To Hunt In The Bush 2』を発売予定で、目下制作中です!! 今回もビックリするほど危ないメンツで3Wayアルバムお届けします。
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「"Come Home Tour 2005"
Final At Osaka Big Cat」
[Riddim Zone / RZBD-45429]
「晴れわたる丘」
[Riddim Zone / RZCD-45428]