Yes, Mi Link. 夏のジャマイカは引き続きBus Out。ダンスホール重鎮アーティスト総勢のビッグ・ステージショウも多く、「チャンピオンズ・インアクション」のBrawta(ブラータ=期待していなかったオマケがつくこと)でウエイン・ワンダーやT.O.K.が出たり、2年前のスティング騒動のお三方、ビーニ・マン、ヴァイブス・カーテル、ニンジャマンが同時にステージに上がって、ニンジャとカーテルが握手を交わしたり。バッドマンのショウらしく、DJは歴代親分の名前を繰り返しBig Ups、ショウの主催者野党JLP側ばかりでなく、獄中のジークスにも熱いメッセージを。ブジュがアサシン、スプラガ・ベンツと共にステージでパフォーム、チャンピオンズは今年も盛りだくさんなのでした。
スポンサーからの悪評判御三家、ビーニ、ボウンティ、ファントン・モジャなど、アーティストの行いの悪さに電話会社やドリンク会社などビッグスポンサーはダンスホールから引いたけれど、8月末、ビーニのショウ「サマー・シズル」はテレビやラジオ局、ミネラルウォーターの会社など新しいスポンサーをつけてビッグに。ケイプルトンのショウ「セント・メアリー・ミー・コム・フロム」にはビーニが、ビーニの「サマー・シズル」にはケイプルトンがBrawtaで登場し、ジミー・クリフも出演というBig Brawtaぶり。
ダンスホールは話題の新人炸裂中。まずは10歳のお子チャマDJ、QQ。レコードで気に入ってもステージ・ショウはまだ、というのがニュー・カマーの常だけど、この子のステージはかなりなもの。「Poverty」「Betta Mus Cum」をお聴きになった方も多いでしょう。ビンギ調リディムにルーツなリリックで、お子チャマにこんなことを歌われちゃうと、ジンときちゃうな的効果があってイイ。
ジプシャンにジュニアXはヘヴィー・プレイ中、ミスター・ペパも続いてる。特筆はダウン・サウンド一押しのナンコ。エキゾティックなヴォイスでルックスもFit。Da One Yah Fi Yu.
重鎮アーティストもDJが歌ってみたり、シンガーがDJしてみたりと、意表をついて飽きさせず。カーテルの「Can't Move We」、ニンジャの「Last Night」は国民的フェイヴァリットです。
今夏一番の話題はなんといってもジャー・キュア。ジャマイカの民放テレビ局でジャー・キュアの独占インタビューが放映され、囚人を社会復帰させる更生プログラムの一環で、ジャー・キュアには警官の監視付き下でのレコーディングが許された。
The Faith In Me Shall Set Me Free Reflection.
その録音状況を撮影したPVがジャマイカで話題となり、「Love Is」「Reflection」は2K5一番のプレイぶり。その後、購買数No.1の『グリーナー』紙日曜版及び『オブザーバー』紙の第一面に、ジャー・キュア事件の被害者女性のインタビューが2回にわたって掲載された。刑務所当局は、ジャー・キュア釈放は可能な限り早くて2007年7月、と発表している。
公共料金の値上げが相次ぐジャマイカ。夏休みが終わって、新学期に入りすぐに野党による抗議のデモが全島で繰り広げられた。Fire A Blaze So.